第三章 狂想曲 その4
臼持博士は、急に青ざめたような顔で叫んだ。すると、巨大なハニワは、まばゆい光を放ったあと、突然消えた。
「え?消えた?」
「なんで、急に消えたのでしょう?」
「あの人形ごと、時空を移動してしまったんだ!クソっ!なんてこった!お前らのせいで、ラプソディックパワーを手に入れそこなったじゃないか!」
「俺たちのせいにするな!」
「そうです!元々は、博士があの装置を奪って、時空間移動したのが悪いのです!」
「…しかし、一つだけ分かったことが…」
臼持博士は、二人の言うことを聞いていなかった。
「なんだよ!」
「なんですか?」
月満と宇佐美は、臼持博士の態度に非常に腹を立てていた。
「あのラプソディックパワー自体、一種のエネルギー生命体である可能性が高いということだ」
「エネルギー生命体?」
月満と宇佐美は二人して同じことを臼持博士に言った。
「あれだけ暴れまわっているんだ。意思のあるエネルギー生命体だったんだろう。さすが、狂乱を呼び起こすだけあって、悪質な生命体だったがな…」
(…これは、局長に報告せねばなりませんね)
すると、臼持博士は、捨て台詞のように言い放った。
「…フン、結局、僕の引きこもり生活計画がパーだ。じゃあな。僕は帰る」
宇佐美は、うさちゃん号に命令した。
「うさちゃん号!光束具で臼持博士を拘束せよ!」
うさちゃん号は、宇佐美の命令で、臼持博士を光束具で縛り付けた。
「なんてことするんだ!協力してやったのに!」
「よく言うよ。結局は自分が撒いた種なのに。あと、これも回収しといたほうがいいんじゃないか?」
月満は、博士のジェネレーター装置を持っていた。
「ああー!返せ小僧!」
「これ、確かさっきのハニワから出た光を吸収してたよな?」
「あ!そういえばそうですね!」
「くっ…!」
「では、こちらも回収させていただきます」
宇佐美は、月満から、博士の開発したジェネレーターを受け取った。
「くそっ!せっかくそれを、研究しようと思ってたのに!」
「とりあえず、この古墳を出ましょう!」




