表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ボクのおばさんは忙しい  作者: 銀杏玲
5/18

備忘録の5

ばあちゃんがおばさんに言った言葉にボクは絶句した。

「これはあんたの嫁入り道具にすればいいよ」

柄がバラバラの湯飲み茶わん10個と、タダでもらった大量の景品グラス。

段ボールにどさっと入った状態で家の外の倉庫に眠っている。

「あれが嫁入り道具か」

腹をかかえて笑いたかったが、御年54歳のおばさんは口を開けたまま、死んだ魚のような目をしていた。

そう。冷凍マグロを立たせたような直立不動で。

「私ひとりで旅に出ることにするわ」

おばさんがそう言うとばあちゃんは、

「旅行なら、私も一緒にいくよ!ふたりで楽しもう」と。

おばさんは小さな声でつぶやいた。

「勘弁してくれ」

嫁にも旅にもしばらく行けそうにはない。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ