備忘録の14
ボクのおばさんとボクには共通の趣味嗜好、いや、性格的特性がある。
「そろえたい」という情動だ。
そのはじまりは、ボクの記憶のまだ残っているところまでさかのぼると、おそらく、ペットボトルのお茶に付いていた動物のキャラクターのフィギュアのようなストラップ。
たしか、ボクが小学生のときに、クラスの友達同士で筆入れとかに付けていて、違う種類のキャラクターを交換したりして、流行っていたものと記憶している。
結構、種類があって、レアバージョンになると透明なクリスタル仕様っぽくなったり、キラキラしたラメが入ったりしているため、みんな、そんなレアを求めて親にお茶の購入を強いていたのだ。
ボクのおかあさんは、そんなキャラクターにも、ストラップにも、まったく興味がない。
一方、ボクとおばさんは、キャラクターには興味がないのだけれど、「全〇〇種類」と書かれた飲み物のおまけを見ると、なぜかきちんとコンプリートしたくなる癖がある。
そう。こうなると、ボクとおばさんは、手をくんでお茶をひたすら買い求めるようになる。
おかあさんに車を運転してもらい、地元のスーパーとコンビニを回り、おまけがちゃんと付いているお茶を購入する。
家に帰ってきたら、すぐ、ペットボトルからおまけの個包装を外して、じゅうたんに並べる。
きれいに並べたら、一つずつ手に取り、個包装の中身とご対面。
「また、こいつだ」
そう言うときは、つまり「かぶり」である。
個包装を開けるときが、一番楽しい。
この快楽を味わいたいのが、ボクとおばさんなのである。
ただ、お決まりの問題がある。
メインのお品物、このときはペットボトルのお茶もまた一緒に家にたまっていくのだ。
「これ、誰がこんなに飲むの?」
いつもおかあさんはボヤく。
ちなみに、今も健在のおかあさんによれば、炭酸飲料が大量に家にたまっていったときが、一番迷惑だったよう。
もちろん、最終的には、おかあさんの妹、つまりボクのおばさんが、朝昼晩の食事で、メインのお品物をしっかり消費してくれる。




