表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ボクのおばさんは忙しい  作者: 銀杏玲
11/19

備忘録の11

ボクのばあちゃんは、じいちゃんが亡くなってからというもの、おばさんにじいちゃんの役割を求めるようになっていった。


例えば、玄関先の松の木の巣。


ばあちゃんの家は、玄関の扉を開けると、門の脇に松の木が生えている。

たいそうご立派なうねりをしているのだが、そのうねりをいいことに、カラスが巣を作る。

じいちゃんが健在のときは、巣ができそうになったら、余計な枝を切ったり、できかかっている巣を棒で突っついて壊していた。


だけど、もうじいちゃんはいない。


となると、ばあちゃんはおばさんに頼む。

レースのカーテンを開き、窓越しに松の木を見て

「あら、巣、できそうだわ」

と、ラジオを聴かせるかのようにボソッとそれとなくおばさんの耳に入れる。


気になったらしょうがなくなるおばさんは、洗濯干しの2メートルくらいある緑の棒をベランダから持ってきて、「えい、えい」と、ちゃんと言葉にしながら、つつく。


巣が壊れているのかはよくわからないが、とりあえずばあちゃんは、おばさんの「えい、えい」という言葉を聞いて何かやっつけているような感じに満足する。


洗濯干す緑のぼっこってそういう使い方もあるんだと、口をあけて目の当たりにする小学生のボク。


そういえば最近あまり見かけない、洗濯干す緑のぼっこ。

まだあるのかな・・・。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ