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第38話 S級ダンジョン《ラグーナ森林》の攻略配信開始


「皆さんこんにちは。配信ギルド《黄金の太陽》のゴーシュです」

「こんにちはー、ミズリーですっ! 今日はS級ダンジョン《ラグーナ森林》の攻略を配信していきます。とっても綺麗な森という話なので、見ている方にもきっと楽しんでいただけるかと思います!」


 午後になって。

 ゴーシュとミズリーはS級ダンジョン《ラグーナ森林》へとやって来ていた。


【S級ダンジョン攻略、待ってました!】

【今日も楽しみですわ!】

【最近毎日頑張ってますね! 無理しないでくださいね!】


【この前のグレートボア討伐がすぐに終わっちゃったからなw 今日はいっぱい討伐してるところ見たい】

【↑あれ、実は料理配信の一環でしてね……】

【そういえばそうだったw】

【クックック。料理配信、歴代1位おめでとう】


【《ラグーナ森林》楽しみ! というかめちゃくちゃキレー!】

【S級ダンジョン攻略なのにここまで安心感があるギルドはないでござるな】

【確か珍しい花が生えてる場所なんだっけか?】

【↑そうそう。『プリネアの花』ってやつな。短期間に生える場所が変わるから相当レアらしいが】


【同時接続数:114,289】


 リスナーたちも待望していたS級ダンジョン攻略配信ということもあってか、フェアリー・チューブのコメント欄も盛況である。


「お、ご存知の方もいらっしゃるみたいですね。俺たちは今日、この《ラグーナ森林》を攻略していくんですが、『プリネアの花』の収穫を目標としてやっていこうと思います」

「ふ・ふ・ふ。そして~、今日はなんと、とっても可愛らしいゲストがいるんです!」


【お?】

【ん?】

【ゲスト?】

【だれだれ?】


 ミズリーが言って、離れた所にいたロコをちょいちょいと手招きして呼び寄せた。

 そして、近くまで来たロコを抱くと、リスナーたちに見えるよう持ち上げる。


「じゃじゃーん! 獣人族の、ロコちゃんでーす」

「……ミズリー。あつい」


 ミズリーがロコのほっぺたの辺りに自分の顔をぐにっと押し付ける。

 そのせいでロコは若干迷惑そうな顔をしていたものの、尻尾はパタパタと揺れていた。


【おおおお!?】

【獣人族の子供が!】

【これまた意外なゲストだw】

【かわわわわわ!】


【可愛いっ!】

【ミズリーちゃんだめだよ、お持ち帰りしてきちゃあw】

【お可愛いですわ~!】

【え? え? もしかして新メンバー?】


「ロコちゃんは私たちの配信を見学しに来ただけなので、ギルドに入ったとかってわけじゃないんですが……。あ、でも、それも良いかもですね!」

「まあまあ、ミズリー。まずはそろそろ出発しないと」

「ミズリーがねぼすけさんのおかげで遅くなったからね」

「うぐっ……。そ、そうですね。今日は『プリネアの花』を見つけるって目的もありますし、そろそろ出発しましょうか」

「れっつごー」


 ミズリーはよろよろとロコを地面に降ろす。


 そうして、ゴーシュたちの2回目のS級ダンジョン攻略がスタートすることになった。



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[一言] 大剣使い、剣士、格闘家のパーティー・・・そろそろ後衛が欲しくなるなぁ歌姫とか
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