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異能力者達の午後  作者: ゆーろ
異能力者達の午前
23/32

赤い林檎

0:『赤い林檎』





0:登場キャラ



アレジ:男



マルボロ:男



メビウス:女



ヴルカーン:男





アレジ:…。始まったね



マルボロ:ああ。始まったな



アレジ:…行こっか。マルボロ



マルボロ:ああ。行こう。アレジ



アレジ:(M)どこまで行こうか。この道を、どこまで。歩き続けようか



0:ノルド廃病院



メビウス:えっ!もう来ちゃったす!?



ヴルカーン:ああ、もう来たよ。アーヘン以来だな赤い林檎



メビウス:まずいっすよ。そりゃ不味いっす。まだアレジさん達来てないんすけど



ヴルカーン:あの時はのうのうと逃げられたからな。ここで殺す。



メビウス:そうっすか。



ヴルカーン:赤い林檎。メビウス・ワーグナーの執行処分を開始する



メビウス:solutionスローション



ヴルカーン:Schneidenシュナイデン



メビウス:ぉおおっ!?



0:メビウスの右腕はない



メビウス:なんすかそれ!?なんなんすかそれ!?



ヴルカーン:異常性だよ



メビウス:そんなこと知ってるんすよ!



ヴルカーン:お前。アーヘンで何人殺した



メビウス:ええ!?覚えてないっすよ!20人くらいじゃないすか!?



ヴルカーン:弟も殺したろ。



メビウス:えー?あー、そっすね。死んでましたね



ヴルカーン:お前が殺したんだろうがっ。



0:蹴る



メビウス:げほっ…!



ヴルカーン:弟だぞ。自分の。



メビウス:だから、なんなんすか?私にはカンケーねーんですけど



ヴルカーン:そうか。死ね。



メビウス:わわわわっ!本当に死ぬっすよそれっ!



ヴルカーン:Schneidenシュナイデン



0:左半身はない



メビウス:……。あー。凄い。これがナンバーズ。凄い凄い。凄いっすね。本当に、瞬殺っすよ。これ



ヴルカーン:ステージ3じゃあ相手にならないな。アレジ・ロンドンはどこだ



メビウス:言わないっすよ。それだけは



ヴルカーン:献身的だな。何がいい?あんな男の



メビウス:わかってないっすね。あんなに自由な男、世界に誰もいないっすよ



ヴルカーン:アレジ・ロンドンからすればお前はただの駒だ。一戦闘要因にすぎない。辻斬りの件もそうだ。吐いて捨てるだけの消耗品だぞ



メビウス:いいんすよ。私がついていくって決めたんすから



ヴルカーン:分からないな。お前達の思考が、常に分からない。お前たちはなぜ犯罪を犯す?何もせず大人しくしてりゃあこうなる事は無かったのに



メビウス:……。犯罪を犯すとかじゃあ。無いんすよねー。



ヴルカーン:じゃあなんだ



メビウス:満たされる。って事っすよ。



ヴルカーン:そうか。死ね。



メビウス:お前に私が殺せても。お前に死を捧げるつもりはない



メビウス:私は。貴方の為に死ぬんですよ。ねえ。アレジさん



ヴルカーン:Schneidenシュナイデン



メビウス:(M)凄い。本当に強い。これがナンバーズ。ウィンストンさんとキャスターさんは大丈夫っすかね



メビウス:(M)下半身が遠く離れていく。



メビウス:(M)私。死ぬのか



アレジ:やあ。メビウス



メビウス:…ああ。…アレジさん…お疲れ様です…



マルボロ:…。



アレジ:…ありがとう。お疲れ様



メビウス:とんでもない。っすよ。



ヴルカーン:来たか。アレジ・ロンドン。マルボロ・セルベルト



マルボロ:よっす。



アレジ:…。君がやったのか。ナンバーズ



ヴルカーン:ああ。そうだ



0:アレジは拳を握りしめた



アレジ:また。僕に、ひとつ背負わせたな。



マルボロ:…。



ヴルカーン:…?



アレジ:…なあ。メビウス



メビウス:…なん。すか



アレジ:君は。日々を笑えていたか



メビウス:…はい。そりゃあもう。満面の笑み。っすよ…。



アレジ:……。なら。それでいい。



メビウス:……はい。



0:メビウス死亡



0:拳の力を抜いた



アレジ:ヴルカーン・サウスパーク。



ヴルカーン:なんだ。



アレジ:君を。殺す事にした。



ヴルカーン:そうか。



マルボロ:待った待った。



ヴルカーン:なんだよ。



マルボロ:いきなり大将首はないだろ。まずは俺。から、な?



ヴルカーン:…Schneidenシュナイデン



マルボロ:AXXELLアクセルッ!



アレジ:(M)なんだこの異常性。切断?にしては、切れ味とかそういう次元じゃねーなこれ。



マルボロ:あっっぶね…!



0:空を見上げた



アレジ:(M)雲。割れてるもんな



マルボロ:無茶苦茶だなぁナンバーズ!



0:蹴るが防ぐ



ヴルカーン:初見殺しとは行かないか。赤い林檎幹部。マルボロ・セルベルトっ。



0:殴りつけた



マルボロ:ぶごっ…!



ヴルカーン:Schneidenシュナイデン



0:避ける



マルボロ:あっっぶねぇって!!クールタイムどーーなってんだよてめぇ!!



アレジ:マルボロ。手を貸すよ。



マルボロ:ふざけんなっ!今俺のターンなんですけどっ!



アレジ:勝てないでしょ。死んじゃうよりマシだ



ヴルカーン:出るか。アレジ・ロンドン…!



アレジ:SCRAMBLEスクランブル…ッ!



ヴルカーン:Schneidenシュナイデン



アレジ:(M)異常性が斬られた…?無茶苦茶だな、ナンバーズ…!



マルボロ:AXXELLアクセルッ!



ヴルカーン:おっと。ちょこまかと。



マルボロ:防いでんじゃねーよカスコラっ!



アレジ:(M)空間毎削り取る。って具合だろうなあ。そこにある異常性有効範囲も削られた



ヴルカーン:次は殺すぞ、アレジ・ロンドン



マルボロ:俺は無視かよ!!



アレジ:本気で殺そう。ダメだあれは



マルボロ:分かってるっ!



ヴルカーン:尽力しろよ、赤い林檎っ!



0:着信音



アレジ:…。



マルボロ:電話鳴ってんぞーナンバーズこらぼけー



ヴルカーン:ああ。鳴ってるな。オリバーからだ



アレジ:出ていいよ。攻撃はしない



ヴルカーン:されても問題ない



0:電話に出る



ヴルカーン:ヴルカーンだ。………。誰だお前。



アレジ:(M)なんだ。オリバーからじゃないのか



ヴルカーン:……。分かった。………ああ。………ああ。



0:少しの静寂



ヴルカーン:………。そうか。



ヴルカーン:……っ。



ヴルカーン:………そう。だな。



ヴルカーン:……ああ。また



0:通信終了



アレジ:…随分と短い電話だったね



ヴルカーン:……ああ。この場は退く



マルボロ:はぁ!?引いてくれんのならラッキーだがよ…。



ヴルカーン:ああ。やるべき事が、変わった。



アレジ:………



ヴルカーン:それじゃあな。赤い林檎



アレジ:何があったんだい?



ヴルカーン:お前には関係がない



アレジ:そっか。それじゃあ、何をしに行くんだ



ヴルカーン:…。裏切り者を。殺しに行く



アレジ:…ああ。カルビスか



マルボロ:うわ。あいつか。嫌いなんだよなぁ



ヴルカーン:…そうか。そりゃあ。お前も知ってるよな



アレジ:まあね。いいさ、さっさと行きなよ。止めないし追わない



ヴルカーン:されても問題ないが。私怨ありか?



アレジ:――うん。僕も。あいつ嫌いなんだ



ヴルカーン:そうか。



0:ヴルカーンOUT



アレジ:…。



マルボロ:行っちまったが。どーする?暇だな



アレジ:少し。ゆっくりしよう



マルボロ:え?始まったばっかじゃねえか



アレジ:いいじゃない。まずはほら。メビウスを弔ってあげないと



マルボロ:…おう。



アレジ:…。



0:メビウスの死体を抱き抱えた



アレジ:…メビウスはさ。



マルボロ:おん



アレジ:初めて。自分から赤い林檎に入る。って、志願してくれた子なんだ



マルボロ:ああ、そういやそうだったな。



0:回想



0:5年前



メビウス:今日から!アレジさんについて行きたいメビウス・ワーグナーって者っす!よろしくお願いします!



アレジ:…え。



マルボロ:…おお。



アレジ:えええええ!?



マルボロ:おおおおおお!?



アレジ:ちょちょちょっ!マルボロ!



マルボロ:ああ!初めてじゃねぇか!志願者!!



アレジ:いやーーーっ。やっぱりあれかな!?僕のカリスマかな!?



マルボロ:バカオマッ!俺のビジュだろどー考えてもっ!



アレジ:お前のビジュじゃないだろそれだけはねーよアホタレ!



メビウス:はい!その通りっす!



アレジ:…え。まじでマルボロのビジュ?



マルボロ:よっしゃおらあああっ!見る目あるなお前!今日から幹部!



アレジ:なんか萎えた。帰ろっかな



メビウス:いいえっ!そっちじゃなくって!アレジさんについて行きたくて来たんすよ!私!



アレジ:よっしゃおらあああああ!!見る目あるな君!今日から幹部!



マルボロ:なんか萎えた。帰るかわ俺



アレジ:おいおい負け犬、そう落ち込むなよ負け犬



マルボロ:うるさいわんっ!



アレジ:あーもうすぐ吠える



マルボロ:まあ。初めての志願者なら、お前について行きたいってのはいい感じだな。因みに次俺じゃないと許さないから



アレジ:はいはい。因みに君は、僕のどこが良くて赤い林檎に?



メビウス:わかんないっす!



アレジ:あーあー。変人だこれ



メビウス:でも!アレジさんに初めて会った時!こう、ビビって来たんです!ビビッと!



アレジ:初めて会った時?



マルボロ:なんだよ、顔見知りか?



アレジ:…。あーーっ!あの時!執行部に殺されかけてた子か!懐かしい!



メビウス:そーですそーですっ!覚えてくださって感動っす!



アレジ:なるほどねぇ。



メビウス:そこでもう!なんか!あ。私の運命の人ってこの人なんだな。って思いました!結婚も視野に入れてるっす!



マルボロ:やば女じゃん



アレジ:そゆこと言うな。



メビウス:なのでっ!私もアレジさんの仲間に入れてくださいっ!



アレジ:…へっ。そりゃまあ。とーぜん。ね?



マルボロ:ああ。異論なんてあるわけねえ。絶賛人員募集中だ



アレジ:今日からよろしくね。メビウス



メビウス:はいっ!よろしくっす!



0:現在



0:ノルド廃病院



アレジ:…。



0:メビウスの死体をベッドに乗せた



アレジ:…。今まで。ありがとう。メビウス



マルボロ:…。



アレジ:…。マルボロ



マルボロ:なんだ、アレジ



アレジ:今日は。何人死んだだろうか



マルボロ:さあ。殆どの構成員とは連絡がついてない



アレジ:…。そっか。



マルボロ:ああ。そうだ。



アレジ:仲間が死ぬのは。いつまで経っても。慣れないなあ



マルボロ:…ああ。そうだな。



アレジ:…。



マルボロ:随分と遠くまで来た。って感じか?



アレジ:うん。随分と、随分と。遠くまで来ちゃった。



マルボロ:…。まあ。俺は。お前と一緒居られて。楽しいよ



アレジ:……そっか。



アレジ:…。マルボロ



マルボロ:どうした



アレジ:人類の原罪は。林檎を食べた事。らしい



マルボロ:……



アレジ:僕達の原罪は。なんだろう



0:静寂



マルボロ:赤い林檎を食べた事。って言いてえのか?



アレジ:……



マルボロ:笑えよ。アレジ



アレジ:…



マルボロ:悪いと思ってんならやめちまえ。笑えねーことなんて以ての外だ。



アレジ:…うん



マルボロ:お前は。今自分が歩いている道が。間違ってると思うか



アレジ:……っ。



0:拳を握りしめた



アレジ:―――思わない。



マルボロ:…そうか



0:笑った



マルボロ:ならそれでいい。



アレジ:…。螺旋階段。久しぶりに、やりたいね



マルボロ:おう。これが終わったらやろうな



アレジ:…うん。やろう



マルボロ:(M)風が、気持ちいい。



アレジ:(M)清々しいほどに。街の喧騒とはかけ離れた空間



マルボロ:(M)ふと。足音がした



アレジ:……。そうか。もう、来ちゃったか。



アレジ:最後は。君たちだと思った



アレジ:最後は。僕達だと思った。



アレジ:なんだか少し。嬉しくも思うよ



0:入口を眺めた



アレジ:――――やあ。カイ。


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