赤い林檎
0:『赤い林檎』
:
0:登場キャラ
アレジ:男
マルボロ:男
メビウス:女
ヴルカーン:男
:
アレジ:…。始まったね
マルボロ:ああ。始まったな
アレジ:…行こっか。マルボロ
マルボロ:ああ。行こう。アレジ
アレジ:(M)どこまで行こうか。この道を、どこまで。歩き続けようか
0:ノルド廃病院
メビウス:えっ!もう来ちゃったす!?
ヴルカーン:ああ、もう来たよ。アーヘン以来だな赤い林檎
メビウス:まずいっすよ。そりゃ不味いっす。まだアレジさん達来てないんすけど
ヴルカーン:あの時はのうのうと逃げられたからな。ここで殺す。
メビウス:そうっすか。
ヴルカーン:赤い林檎。メビウス・ワーグナーの執行処分を開始する
メビウス:solution
ヴルカーン:Schneiden
メビウス:ぉおおっ!?
0:メビウスの右腕はない
メビウス:なんすかそれ!?なんなんすかそれ!?
ヴルカーン:異常性だよ
メビウス:そんなこと知ってるんすよ!
ヴルカーン:お前。アーヘンで何人殺した
メビウス:ええ!?覚えてないっすよ!20人くらいじゃないすか!?
ヴルカーン:弟も殺したろ。
メビウス:えー?あー、そっすね。死んでましたね
ヴルカーン:お前が殺したんだろうがっ。
0:蹴る
メビウス:げほっ…!
ヴルカーン:弟だぞ。自分の。
メビウス:だから、なんなんすか?私にはカンケーねーんですけど
ヴルカーン:そうか。死ね。
メビウス:わわわわっ!本当に死ぬっすよそれっ!
ヴルカーン:Schneiden
0:左半身はない
メビウス:……。あー。凄い。これがナンバーズ。凄い凄い。凄いっすね。本当に、瞬殺っすよ。これ
ヴルカーン:ステージ3じゃあ相手にならないな。アレジ・ロンドンはどこだ
メビウス:言わないっすよ。それだけは
ヴルカーン:献身的だな。何がいい?あんな男の
メビウス:わかってないっすね。あんなに自由な男、世界に誰もいないっすよ
ヴルカーン:アレジ・ロンドンからすればお前はただの駒だ。一戦闘要因にすぎない。辻斬りの件もそうだ。吐いて捨てるだけの消耗品だぞ
メビウス:いいんすよ。私がついていくって決めたんすから
ヴルカーン:分からないな。お前達の思考が、常に分からない。お前たちはなぜ犯罪を犯す?何もせず大人しくしてりゃあこうなる事は無かったのに
メビウス:……。犯罪を犯すとかじゃあ。無いんすよねー。
ヴルカーン:じゃあなんだ
メビウス:満たされる。って事っすよ。
ヴルカーン:そうか。死ね。
メビウス:お前に私が殺せても。お前に死を捧げるつもりはない
メビウス:私は。貴方の為に死ぬんですよ。ねえ。アレジさん
ヴルカーン:Schneiden
メビウス:(M)凄い。本当に強い。これがナンバーズ。ウィンストンさんとキャスターさんは大丈夫っすかね
メビウス:(M)下半身が遠く離れていく。
メビウス:(M)私。死ぬのか
アレジ:やあ。メビウス
メビウス:…ああ。…アレジさん…お疲れ様です…
マルボロ:…。
アレジ:…ありがとう。お疲れ様
メビウス:とんでもない。っすよ。
ヴルカーン:来たか。アレジ・ロンドン。マルボロ・セルベルト
マルボロ:よっす。
アレジ:…。君がやったのか。ナンバーズ
ヴルカーン:ああ。そうだ
0:アレジは拳を握りしめた
アレジ:また。僕に、ひとつ背負わせたな。
マルボロ:…。
ヴルカーン:…?
アレジ:…なあ。メビウス
メビウス:…なん。すか
アレジ:君は。日々を笑えていたか
メビウス:…はい。そりゃあもう。満面の笑み。っすよ…。
アレジ:……。なら。それでいい。
メビウス:……はい。
0:メビウス死亡
0:拳の力を抜いた
アレジ:ヴルカーン・サウスパーク。
ヴルカーン:なんだ。
アレジ:君を。殺す事にした。
ヴルカーン:そうか。
マルボロ:待った待った。
ヴルカーン:なんだよ。
マルボロ:いきなり大将首はないだろ。まずは俺。から、な?
ヴルカーン:…Schneiden
マルボロ:AXXELLッ!
アレジ:(M)なんだこの異常性。切断?にしては、切れ味とかそういう次元じゃねーなこれ。
マルボロ:あっっぶね…!
0:空を見上げた
アレジ:(M)雲。割れてるもんな
マルボロ:無茶苦茶だなぁナンバーズ!
0:蹴るが防ぐ
ヴルカーン:初見殺しとは行かないか。赤い林檎幹部。マルボロ・セルベルトっ。
0:殴りつけた
マルボロ:ぶごっ…!
ヴルカーン:Schneiden
0:避ける
マルボロ:あっっぶねぇって!!クールタイムどーーなってんだよてめぇ!!
アレジ:マルボロ。手を貸すよ。
マルボロ:ふざけんなっ!今俺のターンなんですけどっ!
アレジ:勝てないでしょ。死んじゃうよりマシだ
ヴルカーン:出るか。アレジ・ロンドン…!
アレジ:SCRAMBLE…ッ!
ヴルカーン:Schneiden!
アレジ:(M)異常性が斬られた…?無茶苦茶だな、ナンバーズ…!
マルボロ:AXXELLッ!
ヴルカーン:おっと。ちょこまかと。
マルボロ:防いでんじゃねーよカスコラっ!
アレジ:(M)空間毎削り取る。って具合だろうなあ。そこにある異常性有効範囲も削られた
ヴルカーン:次は殺すぞ、アレジ・ロンドン
マルボロ:俺は無視かよ!!
アレジ:本気で殺そう。ダメだあれは
マルボロ:分かってるっ!
ヴルカーン:尽力しろよ、赤い林檎っ!
0:着信音
アレジ:…。
マルボロ:電話鳴ってんぞーナンバーズこらぼけー
ヴルカーン:ああ。鳴ってるな。オリバーからだ
アレジ:出ていいよ。攻撃はしない
ヴルカーン:されても問題ない
0:電話に出る
ヴルカーン:ヴルカーンだ。………。誰だお前。
アレジ:(M)なんだ。オリバーからじゃないのか
ヴルカーン:……。分かった。………ああ。………ああ。
0:少しの静寂
ヴルカーン:………。そうか。
ヴルカーン:……っ。
ヴルカーン:………そう。だな。
ヴルカーン:……ああ。また
0:通信終了
アレジ:…随分と短い電話だったね
ヴルカーン:……ああ。この場は退く
マルボロ:はぁ!?引いてくれんのならラッキーだがよ…。
ヴルカーン:ああ。やるべき事が、変わった。
アレジ:………
ヴルカーン:それじゃあな。赤い林檎
アレジ:何があったんだい?
ヴルカーン:お前には関係がない
アレジ:そっか。それじゃあ、何をしに行くんだ
ヴルカーン:…。裏切り者を。殺しに行く
アレジ:…ああ。カルビスか
マルボロ:うわ。あいつか。嫌いなんだよなぁ
ヴルカーン:…そうか。そりゃあ。お前も知ってるよな
アレジ:まあね。いいさ、さっさと行きなよ。止めないし追わない
ヴルカーン:されても問題ないが。私怨ありか?
アレジ:――うん。僕も。あいつ嫌いなんだ
ヴルカーン:そうか。
0:ヴルカーンOUT
アレジ:…。
マルボロ:行っちまったが。どーする?暇だな
アレジ:少し。ゆっくりしよう
マルボロ:え?始まったばっかじゃねえか
アレジ:いいじゃない。まずはほら。メビウスを弔ってあげないと
マルボロ:…おう。
アレジ:…。
0:メビウスの死体を抱き抱えた
アレジ:…メビウスはさ。
マルボロ:おん
アレジ:初めて。自分から赤い林檎に入る。って、志願してくれた子なんだ
マルボロ:ああ、そういやそうだったな。
0:回想
0:5年前
メビウス:今日から!アレジさんについて行きたいメビウス・ワーグナーって者っす!よろしくお願いします!
アレジ:…え。
マルボロ:…おお。
アレジ:えええええ!?
マルボロ:おおおおおお!?
アレジ:ちょちょちょっ!マルボロ!
マルボロ:ああ!初めてじゃねぇか!志願者!!
アレジ:いやーーーっ。やっぱりあれかな!?僕のカリスマかな!?
マルボロ:バカオマッ!俺のビジュだろどー考えてもっ!
アレジ:お前のビジュじゃないだろそれだけはねーよアホタレ!
メビウス:はい!その通りっす!
アレジ:…え。まじでマルボロのビジュ?
マルボロ:よっしゃおらあああっ!見る目あるなお前!今日から幹部!
アレジ:なんか萎えた。帰ろっかな
メビウス:いいえっ!そっちじゃなくって!アレジさんについて行きたくて来たんすよ!私!
アレジ:よっしゃおらあああああ!!見る目あるな君!今日から幹部!
マルボロ:なんか萎えた。帰るかわ俺
アレジ:おいおい負け犬、そう落ち込むなよ負け犬
マルボロ:うるさいわんっ!
アレジ:あーもうすぐ吠える
マルボロ:まあ。初めての志願者なら、お前について行きたいってのはいい感じだな。因みに次俺じゃないと許さないから
アレジ:はいはい。因みに君は、僕のどこが良くて赤い林檎に?
メビウス:わかんないっす!
アレジ:あーあー。変人だこれ
メビウス:でも!アレジさんに初めて会った時!こう、ビビって来たんです!ビビッと!
アレジ:初めて会った時?
マルボロ:なんだよ、顔見知りか?
アレジ:…。あーーっ!あの時!執行部に殺されかけてた子か!懐かしい!
メビウス:そーですそーですっ!覚えてくださって感動っす!
アレジ:なるほどねぇ。
メビウス:そこでもう!なんか!あ。私の運命の人ってこの人なんだな。って思いました!結婚も視野に入れてるっす!
マルボロ:やば女じゃん
アレジ:そゆこと言うな。
メビウス:なのでっ!私もアレジさんの仲間に入れてくださいっ!
アレジ:…へっ。そりゃまあ。とーぜん。ね?
マルボロ:ああ。異論なんてあるわけねえ。絶賛人員募集中だ
アレジ:今日からよろしくね。メビウス
メビウス:はいっ!よろしくっす!
0:現在
0:ノルド廃病院
アレジ:…。
0:メビウスの死体をベッドに乗せた
アレジ:…。今まで。ありがとう。メビウス
マルボロ:…。
アレジ:…。マルボロ
マルボロ:なんだ、アレジ
アレジ:今日は。何人死んだだろうか
マルボロ:さあ。殆どの構成員とは連絡がついてない
アレジ:…。そっか。
マルボロ:ああ。そうだ。
アレジ:仲間が死ぬのは。いつまで経っても。慣れないなあ
マルボロ:…ああ。そうだな。
アレジ:…。
マルボロ:随分と遠くまで来た。って感じか?
アレジ:うん。随分と、随分と。遠くまで来ちゃった。
マルボロ:…。まあ。俺は。お前と一緒居られて。楽しいよ
アレジ:……そっか。
アレジ:…。マルボロ
マルボロ:どうした
アレジ:人類の原罪は。林檎を食べた事。らしい
マルボロ:……
アレジ:僕達の原罪は。なんだろう
0:静寂
マルボロ:赤い林檎を食べた事。って言いてえのか?
アレジ:……
マルボロ:笑えよ。アレジ
アレジ:…
マルボロ:悪いと思ってんならやめちまえ。笑えねーことなんて以ての外だ。
アレジ:…うん
マルボロ:お前は。今自分が歩いている道が。間違ってると思うか
アレジ:……っ。
0:拳を握りしめた
アレジ:―――思わない。
マルボロ:…そうか
0:笑った
マルボロ:ならそれでいい。
アレジ:…。螺旋階段。久しぶりに、やりたいね
マルボロ:おう。これが終わったらやろうな
アレジ:…うん。やろう
マルボロ:(M)風が、気持ちいい。
アレジ:(M)清々しいほどに。街の喧騒とはかけ離れた空間
マルボロ:(M)ふと。足音がした
アレジ:……。そうか。もう、来ちゃったか。
アレジ:最後は。君たちだと思った
アレジ:最後は。僕達だと思った。
アレジ:なんだか少し。嬉しくも思うよ
0:入口を眺めた
アレジ:――――やあ。カイ。




