通行止
0:『通行止』
:
0:登場キャラ
アインズ:男
カルビス:男
ペンスタン:女
グローザ:女
ヴルカーン:男
:
0:回想
0:1か月前
カルビス:説明は以上だ。
グローザ:わかった
アインズ:了解だ
カルビス:ああ。煙草切れてる
グローザ:やらんぞ
カルビス:ケチ。相棒
アインズ:断る。
カルビス:「薄情だ…薄情なんだ、こいつらは…」
アインズ:「お前さんには言われたくねぇな」
グローザ:「私は単純に残りの本数が少ないだけだ。」
アインズ:「だったらお前ら買いに行けよ…。ってまぁ、そんな時間ねぇな」
グローザ:「まったくだな。」
アインズ:「煙草も無しじゃヤニ切れでどうにかなっちまう、もうやめちまおうぜ相棒」
カルビス:「だったら降りるか」
アインズ:「ハハァ。出たよ。どうせそうさせてくんねぇだろうが」
カルビス:「いや。まじな話よ。お前ら、降りたきゃ降りていいぜ」
グローザ:「…」
アインズ:「あーー。今度はどういうジョークだ」
カルビス:「そのままだ。まじで」
グローザ:「熱でも出たか」
アインズ:「ありゃ熱どころじゃねぇよ。へそで茶を沸かせる」
グローザ:「それは危ないな、気を付けよう」
カルビス:「そんなに信用ねぇか、おれ」
アインズ:「無いだろ」
グローザ:「無いな」
カルビス:「あちゃぁ。どこで間違えたか」
グローザ:「自業自得だろう」
アインズ:「で。どういう風の吹き回しだよ」
カルビス:「…簡単だよ。すっげぇ簡単な話」
カルビス:「ここまでお前らと仕事をしてきた。相棒はとくに、結構長い間な」
アインズ:「ああ。そうだな」
カルビス:「簡単に言うとよ」
カルビス:「俺。もうこれ以上、嘘つきたくねえ」
アインズ:「…」
グローザ:「…カルビス?」
カルビス:「なんてな。期待したか?しちゃったか?」
グローザ:「…」
カルビス:「冗談だよ、俺と一緒に死んでくれ」
0:現在
アインズ:おーおー。本当に飛んできた。で、電話ね。はいはい。もしもし
カルビス:もしもーし。相棒、聞こえてるか
アインズ:ああ、周りが騒音だらけでやってられんが、ギリ聞こえる
カルビス:グローザから連絡があった。執行部はこのままバグテリア攻略を開始するらしい
アインズ:だろうな。来ちまったもんはしゃあねえだろうよ。俺達はどうする。
カルビス:一旦合流してえが、今どの辺だ
アインズ:トロッコなんたらって場所だ
カルビス:トロッコ峠な。了解
アインズ:ああ、そうだ。それそれ。まずは誰から殺す
カルビス:そうだなあ。
アインズ:そこは考えてねえのか。
カルビス:状況によるだろそんなもん
アインズ:まあー。やっぱナンバーズじゃないか?次にバタップ、特務班の連中も厄介そうだが
カルビス:あいつの居ないナンバーズは俺から見りゃ大した脅威じゃないけどな。
アインズ:あいつってカルラコットか?
カルビス:そーそ。
アインズ:そりゃあ、確かにそうだな。カルラコットの指示ありきだったし、アイツ殺した分随分と楽になりそうだ。
カルビス:ってなわけよ。まあーでも最初はナンバーズ一人減らすくらいでいいんじゃねえかな。
アインズ:つーかお前、ビットマンの成り代わりはある程度なれたけどよ、グローザのカルラコットめっちゃ絡みずらいぞ、なんか、こう、ねちっこさがない
カルビス:いい事じゃねえか
アインズ:ちげーーんだよなあ、やるならちゃんと練習させてくれ、次から
カルビス:おお。次からな。そんじゃあとりあえずは合流だ
アインズ:了解だ。その後のことも追追――――
ペンスタン:お兄ちゃん
アインズ:――――っと。
カルビス:あ?どうしたー。相棒
ペンスタン:今の話。なに?
アインズ:……悪い。やっすい悪役みたいな事しちまった。
ペンスタン:ナンバーズを殺すって何?ビットマンの成り代わりって何?
アインズ:後でかけ直す。なるべく早く来てくれよ、相棒
カルビス:ちょちょちょ、意味わかんねえって、何が―――
0:通信終了
アインズ:…えーっと。まずは、久しぶりだな。ペンスタン。特務班では上手くやってんのか
ペンスタン:質問に答えて。お兄ちゃん。
アインズ:…。参ったな。
グローザ:ここに居たか。アインズ
アインズ:おお。グローザ。また都合の悪いタイミングで
ペンスタン:…。そのひと。元赤い林檎の人だよね
アインズ:ああ。そうだな。
グローザ:…ペンスタン・レインか
ペンスタン:お兄ちゃん。今の発言の意味を教えて
アインズ:そうだなあ。まずは、どこからどう話そうか
ペンスタン:簡略的に。全部言って。
アインズ:ああ、分かってる。話すよ、話すから。ほら。まずは久しぶりって
ペンスタン:お兄ちゃん。茶化さないで
アインズ:…。反抗期か?
ペンスタン:お兄ちゃん!
アインズ:…。
グローザ:…ああ。なるほど。しくじったか。お前
アインズ:……んだ
グローザ:どうする。殺すか
アインズ:ダメに決まってんだろ。殺すぞてめえ
グローザ:そんなに怒るな
ペンスタン:ねえ。お兄ちゃん。今話したのは?カルビスだよね
アインズ:ああ。そうだ。
ペンスタン:今の話は何
アインズ:…。
グローザ:おい。話すのか
アインズ:しょうがねぇだろ。言い逃れできる状況じゃあなさそうだ
グローザ:…そうか。
アインズ:…ペンスタン。俺達は。
ペンスタン:…なに
アインズ:裏切り者だ。
ペンスタン:――――――。
0:場面転換
カルビス:ったく!あの野郎!意味わかんねえ所でぶつ切りしやがって!誰に何がバレたんだってんだ!
カルビス:あーーっ!もう!繋がんねえし!
カルビス:ああそうだ、グローザっ。グローザなら出るだろ暇だしっ!
カルビス:でろでろでろでろでろでろでろ
グローザ:なんだ。
カルビス:でたーーっ!ナイスグローザ!
グローザ:うるさい。
カルビス:お前今どこにいる!?
グローザ:アインズと一緒にいる。
カルビス:タイミング良し!他に誰がいる!?
グローザ:ペンスタン・レインだ。
0:足が止まる
カルビス:…おいおい。まじか
グローザ:まじだ
カルビス:揉めてる?
グローザ:ああ。揉めてるな
カルビス:どーゆー感じで?
グローザ:アインズが自白した
カルビス:裏切り者だーって?
グローザ:ああ。そのままな
カルビス:〜〜〜っ。まあそうだよなぁ〜〜〜っ。言うしかねえか〜〜。俺でも言うしなぁ〜〜
グローザ:珍しく動揺してるな
カルビス:するだろっ。普通にするわっ。
グローザ:そうか。早く来た方がいい
カルビス:分かってるよ!急いでる!
グローザ:ああ。それじゃあ
カルビス:ああ!またな!
グローザ:…ああ。
0:通信終了
カルビス:ったくぼけっ!くそくそぼけっ!めんどくさいなぁ…!
0:場面転換
アインズ:―――これが。俺と相棒の計画だ。お前さんはそれを盗み聞きしちまったって話
ペンスタン:……。
アインズ:(M)俺は。俺の知られたくねぇ秘密。第一位を。いちばん知られたくないやつに。吐露した、しちまった
アインズ:(M)それもこれも。あいつが悪い
ペンスタン:…最低。
アインズ:…ああ。最低だ。
ペンスタン:ネロも。二人が殺したの
アインズ:……ああ。そうだ。
ペンスタン:……っ!
0:アインズに向かって走る
アインズ:まあ。そりゃあそう来るわな
グローザ:Espada
ペンスタン:…っ…。
グローザ:今はこいつらが雇い主だ。それ以上近付くことは許さない
ペンスタン:…なにしたの。いま。
グローザ:理解する必要はない
ペンスタン:邪魔しないで!!私は、執行部として!こいつを殺さなきゃ行けないの!!
0:アインズはタバコを吸っている
ペンスタン:最低!最っっ低!!私を、可愛がってくれた裏で、そんなことやってたっ!最低最低最低最低!!
アインズ:…ああ。
ペンスタン:なんで呑気に煙草吸ってんの!!誰のせいでこんな事になってると思ってんの!?
アインズ:俺たちだ
ペンスタン:分かってんならなんでそんなに平然としてられるのっ!何人死んでると思ってるの!この、人殺し!!
アインズ:……。
ペンスタン:…っ…。なんか。もう。どうでもいい。
アインズ:…
ペンスタン:私。もう。何を信じればいいか分かんないよ
グローザ:最低だな
アインズ:分かってる。黙ってろ
ペンスタン:……。
アインズ:もうこれで。お前にハグする事も出来ねえかなぁ
カルビス:はあっ、はあっ、アインズ!!
アインズ:…おう。やっと来たかよ。おせー。
ペンスタン:…カル…ビス。
カルビス:…ったく。面倒だな。こんなしょうもないヘマしてんじゃねえよスカタン!!
アインズ:わるい
カルビス:……。
ペンスタン:貴方だよね。お兄ちゃんを、たぶからして。脅して。こんなことしたのは
カルビス:ああ。俺がやった
ペンスタン:…分かった。とりあえず。貴方を殺す
カルビス:嫌われちまったかなぁ
ペンスタン:嫌いだよっ!!大嫌いだ!!死んじまえ!
カルビス:…。はあ。
グローザ:すまないが、殺させない。こいつが死ぬのは今じゃない
ペンスタン:どいて。
グローザ:それはできない相談だ
ペンスタン:相談じゃない!どけっつってんだよっ!
グローザ:出来ないと言っている。
ペンスタン:……。
カルビス:………。なあ。ペンスタン
ペンスタン:…なに。
カルビス:俺を。殺したいか
ペンスタン:うん。死んで欲しい
カルビス:…そうかあ。
グローザ:………。
カルビス:…思考。読んだな。今?
グローザ:…ああ。その。なんだ。すまない
カルビス:…別に構わねえがよ
アインズ:相棒。どうする。
カルビス:…俺が決めんの?
アインズ:お前が決めろ
カルビス:そっかあ。
ヴルカーン:Schneiden
カルビス:うぉっ!?
アインズ:っっぶねぇっ!
グローザ:…。
ヴルカーン:カルビス・ラングナー。並びにアインズ・ブローカー。お前らを
ヴルカーン:中央統治反逆容疑で。執行処分する。
カルビス:こりゃあ…また、厄介なのが
ヴルカーン:そこに居るのは、ペンスタン・レインと。辻斬りだな。そいつらも共犯か
カルビス:グローザはそうだが、ペンスタンは違う
ヴルカーン:そうか。じゃあ三人殺そう
グローザ:…。
カルビス:なんでバレてる?
グローザ:考察屋にチクられたらしいな。相当キレてる
カルビス:…ああ。そこからかぁ。すげぇなぁ。リットン・アンクス
アインズ:BOX…っ!
ヴルカーン:Schneiden
アインズ:(M)箱が切れた。強度で言えば核爆弾でも耐えられるくらいだが。そういう概念の代物じゃねえって話か。しっかり報告書見てりゃ良かったな
ヴルカーン:驚いたな。本当に異常体じゃないか。
アインズ:…。
ヴルカーン:まぁいい。大した驚異にはなり得ない。ここで殺そう
カルビス:ったく…!面倒事ばっかだなぁ…っ!
グローザ:応戦するか。カルビス
カルビス:するしかねーだろ!
ヴルカーン:Schneid(シュナイデ――
ペンスタン:だめ。
0:ペンスタンはヴルカーンの前に立っている
カルビス:は?
グローザ:…
アインズ:ペンスタン…!?
ヴルカーン:退けよ。ペンスタン・レイン
ペンスタン:……だめ。
ヴルカーン:なんだよ。お前も共犯なのかよ。
アインズ:違う!ペンスタンは本当に無関係だ!
ヴルカーン:じゃあこりゃなんだ?立派な中央統治反逆罪だろうが。
アインズ:こっちが聞きたい!なにしてんだペンスタン!
ペンスタン:こいつらは死んだ方がいい!!死んだ方がいい。けど…。
ヴルカーン:…。
ペンスタン:それでも…!!私のお兄ちゃんなんだよ…!!
ヴルカーン:意味がわからない。
ペンスタン:分からなくていい!!私にだって分からない…!でも、こいつらが、どれだけ最低最悪の裏切り者でも…
ペンスタン:私の、お兄ちゃんなんだよぉぉっ。
ヴルカーン:…。
アインズ:カルビス!!
カルビス:なんだよ
アインズ:どうすればいい!!こんなの予定にないだろうが!!
カルビス:………。まあ、このまま行けば。ペンスタンも俺らも、中央に通報されるだろうなぁ。俺らはしゃあねぇが。
アインズ:ペンスタンも。か
カルビス:だろうなぁ。
アインズ:……。助けろ
カルビス:…
アインズ:ペンスタンを助けろ。
カルビス:珍しいな。お前から頼み事なんて
アインズ:…。
カルビス:―――了解した。
グローザ:私か
カルビス:ああ。ペンスタンを連れてどっか行け。適当な任務に合流しろ
グローザ:了解だ
ペンスタン:…っ。カルビス。私は
カルビス:安心しろよ。相棒は死なせねえ。ついでに俺も死なねえ。
ペンスタン:…約束して
カルビス:ああ。約束する。グローザ
グローザ:ああ。行くぞ。ペンスタン・レイン
ペンスタン:…うん。
カルビス:ああ、悪い、グローザ。もう一個
グローザ:なんだ
カルビス:ペンスタンだけは。なにがあっても死なせるな。
グローザ:…それは。命令か?
カルビス:…いいや。頼みだ
グローザ:………。分かった。
カルビス:またな。グローザ
グローザ:…ああ。また。
カルビス:水瀬も。またな
ペンスタン:…水瀬って。だれ?
カルビス:…。いいや。なんでもね。ほれ。行った行った
0:二人立ち去る
ヴルカーン:行かせるわけねえだろ。馬鹿かお前は
カルビス:いいやいいや。ヴルカーン。お前行けないよ
0:ヴルカーンの前に立ちはだかった
カルビス:相棒が。頼んだから
ヴルカーン:そうか。どけ
カルビス:はっはぁ!話聞いてんのかよ!相棒っ。
アインズ:ああ。BOX…っ!
ヴルカーン:Schneiden…ッ!
カルビス:「虚偽」
0:場面転換
0:ノルド廃病院近郊
グローザ:…。
ペンスタン:…貴方は。
グローザ:私はアンダンテ・S・グローザだ。
ペンスタン:…。どうして貴方は、あの二人について行くの
グローザ:…。さあ。私にも分からない
ペンスタン:…
グローザ:お前は。水瀬 咲としての記憶は無いのか
ペンスタン:だから誰それ
グローザ:…いいや。つくづく可哀想な奴だな。あいつは
ペンスタン:なんの話し
グローザ:なんでもない。
ペンスタン:…。誰かいる。政府職員の制服
0:誰かがいる
グローザ:……。これは。随分久しぶりじゃないか
グローザ:―――カイ・シグス
0:場面転換
0:トロッコ峠
0:上半身が泣き別れているヴルカーン
カルビス:…はあ。疲れた。ガチガチの戦闘は向いてねえのよ
アインズ:そうかよ。
ヴルカーン:……なあ。
カルビス:なんだ。
ヴルカーン:人には。役割があると思うんだ
アインズ:…何だ急に
ヴルカーン:きっと。それぞれ、何かしらの役割があって。それを全うするために。俺達は生きている
ヴルカーン:俺の役割は。きっとここで。あいつらをまんまと逃がす事だったんだ。
ヴルカーン:そう思わないと。やってられないだろう
カルビス:…そうか
ヴルカーン:……。お前らの役割は。なんなんだろうな。
アインズ:…
ヴルカーン:地獄に堕ちろ。くそったれども。
0:ヴルカーンの意識は遠のく
カルビス:さて。
アインズ:行くか。相棒
カルビス:ああ。行こう
ヴルカーン:―――嗚呼。
ヴルカーン:海。見に行きたかったな
0:ヴルカーン死亡
アインズ:ありがとうな。カルビス
カルビス:今更だろ。
アインズ:待った。また、誰かいるな
カルビス:………。なんだなんだ。次の来客は。
アインズ:…ああ。特務班の。
カルビス:元異常体どもか
0:『通行止』




