精霊の集まる校長室
文法めちゃくちゃだろうけど許して。指摘は嬉しいけど、バレる前に一章書き切りたいな。
清水先輩は僕たちを集めた訳と、オリジンとそれを連れて来た羽の生えた小人について語りだした。
「まずは音尾心歌君、君は校長先生の娘さんだったね?」
「は、はい!そうです!」
「なら、君の話は後回しでいいね。まずは赤山猟太君、君がここに呼ばれた訳はわかるかい?」
「はあ、なんのことだかよくわかりません。」
「別に隠す必要はないよ。君のペットはこちらで引き取るつもりは無いし、そちらで飼い続けてかまわない。ただこれからは、能力の使用を少し控えてほしい。ただそれだけなんだ」
「いくら先輩でも俺の相棒をペット呼ばわりすんじゃねぇ!!!俺と相棒の絆はそんなもんじゃねぇ!!!」
驚いた、赤山猟太は急に怒りだしたのだ。ペット以上の絆があるらしい相棒と呼ぶ存在、能力の…使用?いったい何の話なんだろうか。
「すまない、君の精霊を卑下するつもりはなかったんだ。許してほしい。確か、君の精霊は猟友会のシンボルにもなっている。「炎が赤く燃え盛るドーベルマン」、だったね?」
「ああそうだ先輩。俺の相棒の「ヘル」は、炎の精霊だ。だがそれがどうしたんだ先輩」
「もちろん精霊を相棒にするのはかまわない。ただ、炎の精霊の力を使って焼肉や猟犬として働かせるのには少し目に余る所があってね」
「先輩、どうしてそれが今駄目になったんだ?今までの事を知っているのなら校長室に集めなくても別に俺の家に来れば良かっただろ?なあ先輩」
「君の言い分もよくわかる。ただ、オリジンがこの地球に来てしまってから状況が大きく変わってしまったんだ。」
「オリジン?そこのデカイ天使のことか?そいつと俺のヘルは関係ねーだろ?」
「実は関係があるんだ。君の精霊は数世代にわたって君の家系が匿っていたようだけれど。オリジンというまた新しい存在が地球に召喚されてしまい、大昔に飛来してきた「古代精霊の生き残り」の扱いがまた新しく変わってしまったんだ。」
「先輩、それはどういうことなんだ?」
「それを今からここにいるオリジン君と鬼塚君も交えて話していけたらなと思っている」
『(古代精霊?なんのことだろう、プラシーボなら何か知っていそうだけど、もしかしたら能力を使ってまでこの学校に精霊の契約者を集めた?ま、まさかね…)』
清水先輩と赤山猟太のほぼ同じ内容を繰り返す言い争いは小人によって終わりを告げた。
『はーい!とりあえずストップー!ごめんね赤山猟太くん。本当に、ほんっとに大変な事態が起きちゃってね。オリジンが召喚された時に送られてきたメッセージがあってね。この僕「暗示の精霊プラシーボ」が今からそれを解説するよ!』
送られてきたメッセージとやらを、暗示の精霊プラシーボは迫真の演技で熱演した。
『アーアー、聞こえる?こちら「試練神クエスト」、プラシーボは何年か前に地球に召喚されたんだっけ?まあいいや、今からプラシーボが昔、家庭教師をしていた中の一人にオリジンって「鬼神のなりそこない」がいたでしょ?そいつが今から地球に召喚されるから対応してね。あーあとそれと新たに試練を追加する。「地球内に潜む人外共を全て集結させよ」以上だ。幸運を祈っているぞ』
『つまりは、古代精霊の生き残りや新しく地球に降り立ってしまった、僕やオリジン達を集結させて精霊達の力を地球内で暴れないようコントロールしてねって事だよ。わかったかい?』
よくわからなかった。知らない神が登場するわ、古代精霊がなんたらかんたらと訳の分からない事を延々と聞かされた。光青に読み解いてもらえば何かわかるかもしれないが、とにかく現状が良くない方向へ行っているということだけわかった。
『あれー?おかしいなー?完璧に模倣できたと思っていたんだけどな』
「簡潔に話さず、熱演しすぎたんですよプラシーボ。どれ、私が説明しましょう。」
次は音尾校長先生が話し始めた。
猟太の相棒「ヘル」はまだ校長室には来ていません。