別れと不安
小説とか書くのはじめてで少し心配です。主人公は秀才ですが、自分は頭いいわけではないので…
父さんは…僕が殺してしまった。あの力を使ってしまった代償なのか…
「ごめんなさい…父さん…僕のせいで」
「ははは…お前は悪くない…俺が利用した節がある、お前はよくやった!胸を張れ!」
「でも僕が…予知夢なんて使っても父さんを守れなかった!」
「いいんだ…結果多くの人を救えたじゃないか!それでいいんだ!警官として誇りに思う」
「よくないよ!だって…父さんが」
「泣くな陽太!俺もこうしようと一緒に決めたことだ、必然的だったんだ、俺もお前も救える人がいるなら救いたかったんだ!」
「わかったよ父さん…今までありがとう…母さんに伝言はある?」
「そうだな…遺言書は書いた、母さんにはよろしく伝えてくれ」
「わかった」
廊下から大きな音が近づいてきた。この病室のドアが開いた。
「あなた!今夜が山場って本当なの?!」
「母さん…病院では静かにして」
「あっごめんなさい…あなた…今までありがとう。お疲れ様でした。」
「こちらこそありがとう…陽太のことは頼んだぞ…」
「わかったわ!任せなさい!」
「父さん!!」
「もう心配するな……陽太、桃花…今まで本当にありがとう!強く生きる…んだ…」
父さんは笑顔で息を引き取とり、僕たちは泣いた。 あれから予知夢は見なくなった。理由はよく覚えていない。
そして月日はあっという間に過ぎた、落ち込んでいる暇なんて無かった。 高校受験を控えていたからだ。
「それじゃあ母さん先行くね!行ってきます!」
「もう?行ってらっしゃい、今更だけどあの高校で本当に良かったの?」
「母さんも納得してくれたじゃないか」
「そうだけど…怪我しないでね!」
「はい!行ってきます!」
無事に高校に受かった。新しい生活リズムを整えないと、交差点で止まっていたら向かいの中学生の話を聞いてしまった。
「この近くに少し変わった私立高校があってな、変な生徒しかいないんだってさ!」
「まじかよ…俺絶対そこに入らねぇ… なんて名前の高校?」
「山岡高校だったような?」
「曖昧なのかよ」
気にしない気にしない、でも山岡高校はあってる。
「おーい!陽太ー!」
こちらに向かってきている彼は親友の中庭光青、中学の時一人でいた僕を友達の輪に誘ってくれて嬉しかった… 今はよく僕の後ろをついてくる…安全らしい。
「光青久しぶり、何も高校までついてこなくても」
「久しぶり!あの高校近いし面白そうなことになりそうな予感があるし、俺の勘がそう言ってる」
「それは不安だ」
「俺は永遠の中二病だからな!」
「じゃあ行くか」
「行こう!」
僕の名前は鬼塚陽太、父さんのような警察官を目指している高校生。校訓に惹かれて私立山岡高校に入学する。面白い予感…光青の勘はよく当たる…不安だ…
こんな作品を閲覧頂きありがとうございます。今後も自分の考えを出せるようにやってみます。暖かい目で見守ってくれると嬉しいです。