魔力を貯めてみよう!
『目の前にカードを出現させますので、それを握って魔力を流して下さい』
目の前に現れたカードには「蓄積ポイント0」と書かれています。恐る恐る握ると丸い玉に変化しました。
「魔力を流す?」
『体の中心から水を流すように意識すると出来る筈です。その際画面に表示される貴女の魔力値が0にならないように気を付けて下さい』
「0になったらどうなるの?」
『体調不良になり、魔力値が1/3以上に回復するまで動けなくなります』
体調不良?精神体でも体調不良になるんですね。
「了解!500を切ったら止めるくらいで大丈夫ね」
『初めは少しずつ流して、慣らした方が良いと思います』
初めは魔力操作が出来なくて一気に流れてしまう事もあるようです。
「それじゃあ、半分から始めてみるわ」
『では、表示する数値を半分にいたします』
出来る子のブルー君は目の前に残り魔力の半量を表示してくれました。
「それ良いわね!」
『それでは始めて下さい』
残り"134200"
うーん、難しいわね。
使ってみた事も無い物を使うのは難しいです。
体の中心から水を流す……
魔力を流す……
ぐぬぬ……
中心に有る魔力……
魔力、魔力、まりょ……
ああ、コレかな?
ゆっくり、指先に向けて…
残り"56287"
まだ、いける…
残り"6847"
あと少しだけ…
"16"
"3"
"-146"
「うわ!流しすぎた!!」
一気に100以上も流れてしまいました。
『初めてにしては上出来です。お疲れ様でした』
「ありがとう〜、ブルー君の言う通り少なめにしておいて良かったよ!」
魔力が半分減っただけですが、慣れない疲労感が襲ってきました。半量は少な過ぎるかと思っていたのですが、今はその量にして良かったと思えます。
『徐々に魔力操作も上手になると思いますのでゆっくりと慣らしていきましょう』
「ブルー君優しい!」
思わずテーブルに頬擦りしてしまいました。




