三重の絆8
ヤマガミ・ギンカは、その日、夜更かしをしてノートに魚のデザインを起こした。
明けた日は休日で、キャルとフィッシャーに頭を下げて、午前中は練習に参加しないことを伝える。一人きりは緊張したが、街に買い物に出るためだ。
ギンカの過去は、二人に知られてしまった。いや、元々知られてはいたのだ。
ただ、それを自分の口から伝えていなかっただけ、伝えることから逃げていただけ。
それが、微妙にコンビネーションを狂わせていたことを、ギンカは薄々知っている。
キャルとギンカの前衛が戦いの最中に離れがちなのは、隠し事をしているという事実が遠慮を産み、互いを信じ切れていないせいだ。
フィッシャーには、そのせいで苦労をかけている。
昨日、キャルはその隠し事をなくした。
優しいキャルとフィッシャーは、ギンカに何も言わなかったが、だからこそ、ギンカは決意をする。
次は、自分の番だ。
でも、いつも前に立って、一番難しいところを開いてくれる二人に対し、ただ自身の話をするだけでは、義理を欠く。
(私も、対等な仲間でいたい)
だから、裁縫の道具と、布を買い込む。
口下手な自分は、どうせ上手く伝えられない。
それは悲しいから、せめて、仲間でありたいと願いを伝えられるように、仲間の印を作ろうと決めた。
33番チーム、三人のためのチームワッペン。
シンボルマークは決めている。リーダーであるフィッシャーの好きな、魚のモチーフ。
ギンカは、母から教わった裁縫の心得を、これほどありがたく思ったことはない。仲間との絆を、言葉以外で表現できる。
作るのには時間がかかる。それは、キャルにも気づかれないよう、ゆっくりやろう。
自分を伝えるまで、少し時間がかかってしまうけれど、あの二人なら待ってくれるはずだと、ギンカは信じることができた。
もう、何年も人を信じられなかったのに。
心地良い感触が胸に満ちる。
普段感情を封じた顔に、微笑が浮かんだ。
買い物を終え、訓練校に戻ってくると、もう少しであの二人と会える。
その弾んだ足取りの前に、表情を沈ませる男達が、立ちふさがった。
33番チームへの陰口が聞こえるところに、必ずいる顔ぶれが十人ほど、さらにその中央には、1番チームのリーダー、ヒューゴがいる。
「何か用ですか」
誰が率いているかはわかっている。
ギンカはヒューゴに顔を向けて問う。だが、返事は視線の先ではなく、周り中からいっしょくたに投げ返された。
「反逆者の娘がお出かけなんて、何か企んでるんじゃないかって心配なんだよ」
「どこに行ってたんだ。その袋の中身はなんだ」
「俺達は訓練生でも、街を守る義務はあるんだよ」
会話を成立させる気のない雑音の束は、神経を逆撫でする。
ギンカが眉を寄せただけで、反抗的だと罵声がいくつも飛んで来て、発言一つ許さない。
「黙ってないでどこに言ってたか答えろ」
「袋の中身を見せろ」
「ぐずぐずするな」
神経がささくれていくのを感じて、ギンカは瞼を伏せる。
忘れられない人物の姿が、音声と共に蘇る。人を恨んで、ねじくれてはいけない。
「私は裁縫道具を買いに行っただけです。袋の中身はそれだけです。仲間を待たせているので、通して下さい」
これ以上ないほど明白に伝えたが、初めから会話する気のない相手には何も通じない。
「悪人の娘の言うことが信じられるか!」
「袋の中身を見せろ、中身を」
ギンカは無言で袋を胸に抱く。
それが相手からどういう反応を引き出すか、予測はついたが、それでも、大事な袋の中身を相手に渡すつもりにはなれない。
「怪しいぞ」
「訓練校の保安に関わるな」
「やっちまおうぜ」
何人かが、目線で合図をして、一斉にギンカに襲い掛かる。
「触らせない」
宣言と共に、ギンカが身を躍らせる。
掴みかかってきた腕から身を交わし、肩からぶつかろうとする相手を避け様に足を引っかける。三人目と四人目の懐を潜り抜けた先で、細い体を刈り取るような中段蹴りは避けきれない。
腕で腹は守ったものの、息がつまる。
その間に伸ばされた腕が、ギンカを後ろから羽交い絞めにする。
「っ、触らないで……!」
周りから伸びてくる腕から袋を守ろうとしていては、首を絞めに来る腕を外せない。息が苦しくなり、視界がかすれる。
それでも抵抗をやめない少女の顔に、拳が打ち込まれた。
全身の感覚が不確かに薄れ、袋を握っているかどうかすら不安になる。
「あっ、ぐ……さわ、るな……っ」
このままでは、奪われる。それだけは、どうしても嫌だ。
かすんでいく思考の中でも、その意志だけは見失わない。
結果、考えることもできない中で、ギンカは、締め上げてくる腕に歯を立てた。
「こいつっ、噛み付きやがった!」
緩んだ腕のスペースを使い、後ろの男に頭突きをぶち込む。
窮地を脱して、まだ窮地の底だ。後は、なりふり構わず駆け出さなければ――そこまで考え付くことはできたが、酸素不足の体は、上手く動かない。
背後から襲った蹴りが、少女を地べたに叩きつけた。
反撃した事で、一層殺気だった集団から、いくつも足が降り注ぐ。
こうなれば、なす術がない。それでも、ギンカは袋を守ろうと、それだけを抱いて丸くなる。
「こいつ、やっぱり危険な奴だぞ」
「今のうちに黙らせようぜ」
「教官だって、腕一本折るくらいなら」
物騒な言葉を積み重ねる集団の中に、一際殺気だった声が現れた。
「ふぅん。腕の一本折るくらい、なんだって?」
その場にいないはずの、女の声だった。
心臓が凍りつくような驚きに振り返った男の一人の股間を、容赦ない蹴りが襲う。
魂切るような悲鳴を上げて倒れた男を、少女は殺人許容量の怒気で燃える目で見下ろす。
「ぴぃぴぃうるせえよ、潰さなかっただけありがたいと思えよ」
33番チーム、最速の少女は、燃える目のまま、周囲の男を睨む。
「ギンカの周りから、さっさと失せろ。さもないと――」
裏路地で育った少女は、相手を待たない。足が届く範囲にいた男二人に、一瞬で蹴りを叩き込みながら、警告する。
「潰すぞ、クソども」
悲痛な絶叫に鼻白んだ男達だが、キャルへの侮蔑がその場に踏み止まらせた。
「こ、この、犯罪者め、お前一人で何とかできると思ってるのか!」
キャルは、愛らしく作られた顔に、溢れんばかりの悪意をこめて、相手を嘲笑する。
「ぶぁーか! 一人な訳ねえだろ。33番チームはなぁ――」
キャルとは反対側から回り込んでいた少年が、台詞を引き継いだ。
「三人チームなんだよ!」
無警戒の男の脇腹に肘を打ち込み、気がついて振り向いた男の鼻っ面に拳を叩き込む。
これで、五人が戦闘不能で、戦力は半減した計算になる。その状況に、慌てた声が男達から漏れる。
「お前等、こんなことしてただで済むと思うのか!」
そう言った男の腹に、フィッシャーの蹴りが飛んだ。
「そりゃこっちの台詞だ。うちの仲間に手ぇ出しやがって、覚悟はできてんだろうな」
不意打ちでここまで数を減らしてきたが、1番チームが無傷で残っている上、相手はまだ六人いる。
キャルが、ギンカに手を添えて立ち上がらせる。
「ギンカ、大丈夫?」
「はい……。まだ、いけます」
「流石ギンカ、そうこなくっちゃ」
キャルが、フィッシャーに頷く。
数的不利のチームを常に率いてきたリーダーの指示は、簡潔だった。
「パターンCだ」
全員突撃の合図に、33番チームは忠実に従った。
始まった乱闘は、六対三という圧倒的に優劣のついた戦況だったにも関わらず、教官が駆けつけるまでに決着がつかなかった。
だが、殴打の痕を顔につけたヒューゴは、教官の到着とともに、笑みを浮かべた。
「俺達の勝ちだ」
「何ほざいてやがる、お前等の方がぼろくそじゃねえか」
フィッシャーが頬の血を拭って言い返すと、ヒューゴは一層嫌な笑いを深める。
「やめんか33番チーム! 私闘は禁止されているだろうが!」
駆けつけた教官は、少数で戦わざるを得なかった33番チームだけに怒声を張り上げた。
片目にアザをつくったキャルが、すぐに怒鳴り返す。
「ちょっと、何言ってるのさ! こっちは被害者だっての!」
「黙れ! 通報者の証言がある! 言い訳はきかんぞ!」
「信じらんない! 状況見て言ってよ、こっち三人だよ!」
犬歯を剥いて怒鳴るキャルを、フィッシャーは苦い顔で抑え、教官に、掴みかからんばかりの表情を突きつける。
「教官。通報者がどこのどいつか知らないが、喧嘩は向こうから仕掛けてきた。奴等はギンカを十人以上で囲んでたんだぞ。玄関入ってすぐの場所だ、他にも目撃者は一杯いるだろう!」
「言い訳きかないと言った! 33番チーム、私闘を行ったために反省房一週間を命ずる!」
教官の宣告に、ヒューゴが鼻を鳴らして勝ち誇る。
先程の勝利宣言の意味は、最初から勝ち負けが決定したことを示していたのだ。
フィッシャーは、汚物を見るような目で、教官を睨みつける。
「テメエ、今の台詞を撤回する気はねえんだな」
「さっさと連行しろ! 反抗すると懲罰房にぶち込むぞ!」
「大人しくすりゃ良いんだろ。暴れたりしねえよ」
フィッシャーは、教官よりも仲間に告げるために口にした。
教官の股間も蹴りつけそうな顔のキャルは、憤然として肩を怒らせる。
ギンカは、袋を胸に抱いて、伏せた瞼を堪えるように震わせている。
「ごめんなさい。私のせいで」
「お前までそんなこと言うな!」
ギンカの侘びを、フィッシャーはきっぱりと拒絶した。キャルもそうだと声を張り上げる。
「ギンカは悪くないもんね! 悪党は向こうだ!」
「口を慎め! 反抗したら懲罰房だと言っただろう!」
「暴れてるわけじゃないもん、イーッだ!」
思い切り教官を侮辱したキャルを、フィッシャーは間に体を入れてかばう。
「じゃ、行くか。反省房に入りに」
教官からキャルを隠すついでに、フィッシャーはキャルとギンカに視線を送る。
キャルは即座に了解の頷きを返す。
ギンカは、困惑した表情で、止めたそうに唇を震わせる。
教官暴行さえしたくせに、今日はやけに大人しいフィッシャーの目は、この不公平への従属を、断固として拒否していた。
****
雀の涙ほどの治療を受けた後、三人は反省房に放りこまれた。
反省房は、左右を壁、正面を格子戸によって区切られた、牢屋になっている。
部屋は狭いが、寝起きするスペースしかない懲罰房とは比較にならない。何より、懲罰房は完全に罪人扱いであるから、服も懲罰服に着替えさせられ、手枷足枷がはめられる。
フィッシャーが、あの場であれ以上の反抗を止めたのは、懲罰房からでは手も足も出ないからだ。
未熟な訓練生への教育の一環である反省房は、見張りも訓練生であり、衣服もそのまま、手荷物の持ち込みはできないが、ボディチェックが厳重と言うわけではない。
男女が分かれた房のため、それが不便ではあるが、キャルは見張りの警戒が抜けていくのを鼻歌交じりに待っている。
「あー、お腹空いた! ギンカは平気? お昼食べてた?」
ベッドに転がりながら、隣の壁に話しかけるが、返事がない。
落ち込んでいた様子から心配になり、格子に寄りかかって隣をうかがう。
「おーい、ギンカー?」
案の定、ギンカは床に座り込んで膝を抱えていた。
「ギンカってば、お尻冷えちゃうよ。せめてベッドに上がりなってば!」
「良いんです。せめて、これくらい……」
「これくらいって何さ! ぼくもフィッシャーも、ギンカが悪いなんて思ってない! だからギンカが自分責めちゃダメだよ!」
何度もそう言っているのだが、ギンカは顔を伏せたまま上げてくれない。
「でも、私のせいです」
「ちーがーうーってばぁ!」
キャルがぶんぶん首を振って否定すると、見張りの少女が、申し訳なさそうに声をかける。
「あの、ごめんなさい。もうちょっと声を抑えて、教官に聞こえたら、まずいでしょ」
「あ、ごめん。気をつける気をつける」
キャルが慌てて両手を合わせると、見張りの少女は困った顔で頷く。
本当は、反省房に入って会話すること、格子に近づくことは禁止されている。見張りの少女は、その禁止事項を見逃してくれている。
「ありがとね、えーっと……」
「ミアリよ、17番チームの」
「ミアリさん、優しいね」
人格を褒められ、ミアリは寂しそうに首を振る。
「本当は、こんなことしてないで、教官に直談判したりするべきだってことは、わかってるわ。33番チームが悪いわけじゃないことは、わかってるんだから」
「それでも、何もしてないわけじゃないじゃん。だから、ありがと」
「キャルツェさんの方が、よっぽど良い人ね」
ミアリは、余計に困った顔を俯かせる。羞恥の重りが、その頭を押さえつけていた。
その隙に、キャルはべーっと舌を出す。そこには、何本かの針金が乗っていた。
「いやぁ、ぼくが良い人だって言うなら、ミアリさんとか女神か天使の類だよね、うん」
「へ? え、あれ?」
顔を上げたミアリは、格子から手を出し、鍵穴に針金を差し込んでいく様子を呆然と見つめる。
「あ、あの、何してるの?」
「聞かないで。ミアリさん、ちょっと席外しておいて。そう、トイレ、トイレに行って来て、三分」
目の前での脱獄を許したら、ミアリの方が反省房、もしくは懲罰房に叩き込まれる。
だが、やむを得ず席を外した隙なら、見張りの責任というより施設管理の責任だ。
キャルは、ウィンクをしてミアリに言う。
「いってらっしゃい、ミアリさん」
「あ、えと、その……ぜ、前言は撤回しておくわ」
今度は、ちょっと迷惑そうな感情を浮かべて、ミアリは反省房を出て行く。その間も、鍵穴に針金は突っ込まれていく。
「うーん、もうちょっと……」
「キャル?」
不穏な会話が、流石に無視していられなかったのだろう。
ギンカが、ようやく顔をあげ、格子から覗きこむ。
「キャル、何をしてるんです。そんなこと」
「いやほら、昔は牢屋に入れられたこともあってね。ていうか元々盗賊だし? こんな古い鍵穴、ピッキングツールがなくったって」
「そうではなく……」
「ほら開いた!」
さっさと自分の房を抜け出し、ギンカの鍵穴に針金を差し込む。
「いけません、キャル。こんなことをしてはもっと大事になります」
「これ以上の大事はないよ」
キャルは、いい加減に怒った目でギンカを睨む。
「ぼくの仲間が傷つけられて、しかもそいつらが野放しにされてる。これ以上の大事なんか、絶対にない」
「でも、下手をしたら、保安局にいられなくなります」
その言葉に、キャルは少しだけ瞼を伏せ、躊躇いがちに笑った。
「ぼくが夢見て、なりたかった大人は、保安局員ってわけじゃないよ。ぼくがなりたいのは、自分が損をしても平気で笑って、誰かを助ける人なんだ」
鍵を解き放ち、キャルは格子戸を開ける。
「ちょっとだけ、夢に近づいたかな」
笑う少女を、ギンカは抱きしめた。
「わふっ、ギンカ……?」
「上手く、言えません」
抱き締めた腕に、感謝の気持ちを精一杯に伝える。口下手なギンカができる、最大の感情表現。
「ん……仲間なんだから、当たり前だよ」
照れ臭そうに、キャルはギンカの背を何度か叩いてやり、さあ、と声をかける。
「次はフィッシャーを助けないと。そっちはちょっと難しいよね」
そう思っていたら、房の出入り口が開く。
咄嗟に身構えた二人が見たのは、なにやら鍵束を手にしたフィッシャーだった。
「おぉ? お前等すげえな、どうやって出たんだ? 見張りは?」
「いや、針金でちょっと……むしろフィッシャーこそ凄いね、どうしたのそれ、どうやったのそれ」
盗賊スキルを持ったキャルでさえ驚く。
鍵束は見張りが持っているものだと知れた。どうやら男性反省房の見張りから取ったらしい。
「こっちは穏便に話し合って取引したんだよ」
「脅しじゃなくて?」
「失礼な。まあ、仮にも保安局員を目指す訓練生だ、腐った奴ばかりじゃないんだよ。後日、飯を奢ることと勉強を教えることで脱出を手伝って貰った」
「だ、大丈夫なの、その人?」
「ん、凶悪な脱走犯が殴り倒したってことにしてある。それにまあ、俺の計画では、教官も騒ぎださないさ」
悪魔と取引するような顔で、フィッシャー訓練生は笑った。
「とりあえず、こっから出よう。外の窓から出られる」
抜け出してみれば、外はもう日が沈んでいる。人目につかないように移動するには絶好だ。
特に、キャルは自信たっぷりに舌なめずりをした。
「そいで、こっからどうするの、リーダー」
「計画は単純だ。連中の自白を引き出し、そいつを録音する」
「単純だけど、実現には難易度高くない、それ?」
キャルは呆れたようにフィッシャーを見る。
「ところがそうでもない。今日の敵だが、大声で今朝から夜の街に繰り出すって話をしていた。店は俺も知ってる場所だ」
「遊びに行くの? 今日あんなことした後で?」
「元々そういう計画だったんじゃねえのか。俺達に嫌がらせをして、その晩に祝杯をあげる。バラバラのチームの混成部隊だったからな。結束力を保つために餌で釣ったと考えれば、どうだ?」
「ありえそうだけど、ムカつく」
キャルは拳を握り、想像の中でヒューゴの顔にねじ込んだ。
「そこでだ。群れが集まって、飯を食い、ひょっとしたら酒も出る。その席上で、どんな話題が出ると思う?」
「もちろん、その日の武勇伝ってわけだね」
「後は何とかして録音機をその場に仕込めば良い」
フィッシャーは、悪戯より悪意によった笑みを浮かべたキャルを見て、それから無表情のギンカを見る。
「ここまで来て後戻りはできない。ギンカは気に食わないかもしれないが……」
「いえ、今回は、私も我慢しません」
フィッシャーが、厳しい宣言に驚く。
ギンカの瞳は、剣を呑んでいた。
「私は誇り高き剣角の長、山上金綾の娘です。仲間を傷つけられて、黙っていられません」
隠していたものを取り払えば、美しくも恐ろしいほどに鋭い怒気が放たれる。
それを仲間と呼べる二人は、ギンカの眼差しを歓迎して微笑んだ。