表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/17

7話 世にも奇妙な……

 リリーのおかげで元気にはなった私は、午後からの授業は参加することができた。

 ちなみに、あの爆破問題も悪意はなかったって事で、罰則は無し。反省文も500字程度で許してもらえる事になった。


 そして、1日の授業を終えて、自室に帰る。


「ふぅ、今日は色々あったね〜」


 私は部屋に入って早々ベッドにダイブした。


「はい、大変でした〜。特に2〜4時間目までユリーナちゃんがいなくてぼっちだったのが大変でした」


「う……それはごめん」


 まだ2日目な事もあって、みんな同室の子同士で集まってるんだよね。だから、片方の子がいなくなると必然的にぼっちと化す。


 コミュ(りょく)高ければ仲よさそうな人達の輪の中に入れるんだろうけど、あいにく私もリリーもそこまでのコミュ力はなかった。


「それにしても、なんだったんでしょうねあの特大ファイアボール」


「あー、あれね。ほんとなんだったんだろ。原因に全く心当たりないし」


 私はMPはちょっぴり多めだけど、それ以外のステータスは平均より低い。だからあんな威力の魔法は普通出せないはすだ。


 ……って、ローリィー先生が言ってた。


「ユリーナちゃんに原因が無いとすると、道具とかですかね?」


「道具っていうと、杖?」


「はい。初心者用の支給品ですから、あんまり現実的な考えじゃありませんけどね」


『いえ、そうとも限りませんわよ』


「いやいや、リリーの言う通りあんまり現実的ではないで……って、え?」


 今、全然知らない人の声しなかった?


「一応聞くけど、リリーはそうとも限らないなんて言ってないよね?」


「はい。ユリーナちゃんも言ってませんよね?」


「うん」


 正体がリリーじゃないとすると……


 おぉ、世にも奇妙な感じになったきたぞ……。


「ま、まあ気のせいかな?」


「そ、そうですね! 空耳かも……!」


『何を言ってるんですの? (わたくし)は空耳なんかじゃありませんわ』


「「イギャァァァァ!!!!」」


 あまりの恐怖に、リリーと抱きつき合う。


 どこ!? どこから声してんの!?


『そんなに驚かれると流石に傷つきますわ』


 若干悲しそうにする世にも奇妙な声。


「あ、あの、できれば姿を見えるようにしてくれないかな……?」


『もう見えているはずなのですが……そうですわね。ユリーナ様がおっしゃられるなら姿を変えますわ』


 声はやれやれとでも言いたげだったけど、怖いからね! 2人きりの部屋に3人目の声とか怖くないわけないからね!


 2人身を寄せて震えていると、腰につけていた杖がプルプルと震えて宙に浮いた。そして、部屋の中央に移動すると、パァっとまばゆい光を放った。


「ふぅ、これならお二人とも驚かれませんわよね?」


 光の中から出てきたのは、赤髪の美少女だった。年は私よりも少し下に見える。


 一体どこから出てきたのかとか、誰なのかとか、言いたいことは山ほどあったんだけど、私が叫んだのは一つだけだった。


「服着て!!」


 なんで全裸なんだよ!



 とりあえず、赤髪の少女には私のパジャマを着てもらった。

 ちょっとブカブカだけど、なんも着てないのと比べれば天と地の差だ。


「それで、君は誰? どこから来たの?」


「酷いですわ……私の名付け親はユリーナ様ですのに……」


 ……何言ってるんだこの子。私こんな子の名付けなんてした覚えないぞ。


「そういう冗談はいいからさ」


「冗談なんかじゃありませんわ! 確かにユリーナ様は(わたくし)にロットという素敵な名前をつけてくださいました!」


 ロットって……確か私が杖につけた名前だよな。


「って事は、杖!?」


「そうですけれど、杖って呼ばれるのちょっと嫌ですわ……」


「あ、ごめんね」


 確かに私も人間って呼ばれたらなんか嫌だもんな。気をつけよう。


「い、いや! 杖が人になるなんて、私聞いた事ないですよ……!」


「まあ普通は無理ですもの」


「ん? じゃあなんでロットは人になれたの?」


「それは、まあ、愛ゆえにですわね」


 なんじゃそら、全然説明になってないよ……。


「それってつまり、ユリーナちゃんを愛してるって事ですか……?」


「ええ、そういう事ですわ」


「なっ……!」


 リリーはリリーで変なところに食いついてるし。


 杖が人になるとか、にわかには信じられないけど、実際起こってるわけだし信じるしかないか。異世界だしそういう事もあるよね、うん。


「ユ、ユリーナちゃんの事、なんで好きなんですか!」


 ねぇリリー、その言い方私に良いところがないみたいになってるよ。


「だって、ユリーナ様は私の名付け親ですもの。それに、キスなんてされたら誰でも好きになっちゃいますわ……!」


 ねぇロット、その言い方私がキス魔みたいになってない? 私そんなチャラくないからね。


「キスなら私もしました!」


 何を張り合ってるの!?


「そ、そうなのですかユリーナ様!?」


「いや、あれは魔力欠乏症の治療の為に───」

「つまりはしたのですね!?」


 食い気味に聞いてくるロット。なんでそんなに必死なの……?


「いや、まあしたけど」


「ぐっ……でも、それなら私の方が先にしていますわ!」


「キスに先も後も関係ありません! それに私の方が長い間しました!」


 ほんとこの2人なんで言い争ってんの!?


 その後、この言い争いは1時間ほど続きましたとさ。

明日から3泊4日の旅行に行ってきます!

なるべく頑張りますが更新乱れるかもです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ