二度目
ドッキリ動画から一ヶ月と数日。
心絆さんにこっちから連絡しても既読もつけてくれない。
「あーもー。 会いたいよ。 心絆」
仕事には影響はないがあれから休日の朝は自宅のベットの上で拓真はスマホを片手にゴロンとしていた。
いつものように一時間くらいゴロゴロしていると携帯がなった。
ちなみに時刻は朝の七時。
「朝早くに誰だよ」
携帯を確認するとそこには『心絆』の文字が書いてあった。
拓真は慌てて起き上がり、携帯を持ち直して耳に当てた。
「おはよう。 突然で悪いけど今日空いてる? ならよかった。 だったら、空翔の家に十時に集合で」
不機嫌そうな声でいかにも起こっている感じが伝わったが、約一ヶ月ぶりに心絆さんの声が聞けただけだが力が湧いてきた。
約束の時間までには三時間もある。 家から遠くもないし急ぐことはないが、早く会いたいという思いが先走って全て早く行動している。 ここ一ヶ月の休日の中で一番早く行動している気がする。
話は変わるが、この一ヶ月青星声は何も動画を投稿していないんじゃないかと思っているかもしれないが、昨日までためどりしていた動画を出していたので丸々一ヶ月何も投稿をしていないわけではないのでチャンネル登録者数はそんなに変動していない。 伸びないのもどうかと思うが減らないだけマシかな。
話を戻すが、早く行動をしていたため吉野先輩の家に三十分も早くついてしまった。 三十分も早くついてしまったのに僕より早く心絆さんが来ていたとは。
いつもなら早いねなど来たときに一番に声をかけてくれるが今日はスマホをいじっていて何も声をかけてくれなかった。
こっちから話しかけても無視されてしまった。
十時になり心絆さんのスマホのアラームがなった。 すると心絆さんがテレビをつけた。
「さあ始まりました。 Blue Star Voice 略してBSV。 今回は一ヶ月弱間という長い期間で行った逆ドッキリについて説明したいと思います!」
どこかで聞いた声がすると思ったらテレビを見るとそこには心絆さんが映っていた。
「一ヶ月弱の逆ドッキリと言うことでミズタクはドッキリにかけられている感覚はなく本気で後悔していると思うので百パーセント成功していると思うんです」
まって。 全く理解ができてないんだけど。 逆ドッキリ? え? もうなに?
テッテレ〜と吉野先輩のBGMと共に心絆さんが僕に後ろから飛びついてハグして、
「ごめんね。 ドッキリでした」
といってギュゥ〜とハグの力を強め頬をくっつけて来た。
そして僕はもうと言いながら後ろにいる心絆さんを前に持って来てそのまま押し倒した。
動画はここで切られてそのあとEDを入れて終わっていると思うが現実はそうではない。
僕は心絆さんを押し倒したあと、会えなかった寂しさや一ヶ月間二人にドッキリを仕掛けられていた悔しさから心絆さんを力強く抱きしめた。
それから吉野先輩やカメラを気にせずキスも何回もした。
普段からこんな事していたら嫌われるのではないかと思うくらいキスをした。
初めは驚いていたが、そんな僕を心絆さんは優しく抱きしめてくれた。
多分十分くらいはたったと思う。
僕は落ち着いた。
それからEDを撮り、今日は解散かと思ったがそうではなかった。
「この一ヶ月で、ため撮りしていた分を全て使っちゃったから今日は最低でも五本は撮るよ!」
大体一本撮るのに一、二時間として十時間。 今は午前十時半だから、撮影終わりは遅くても二十時かな?
いつもなら大変だと思うけど今日は十時間も一緒にいられるなんてと楽しみでしかなかった。
「しゃぁ〜! どうも皆さんこんばんは青星声のココナッツと」「ソラトと」「ミズタクだ」
しゃぁ〜! どうも皆さんこんにちは作者のわ→たく。です。
逆ドッキリで良かったですよね。 一ヶ月間も彼氏に嘘を作って結構勇気いる行動ですよね。
それではまた明日も読んでください!




