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YouTuber 青星声ver.1 ~水橋拓真は選ぶ~  作者: わ→たく。
【声優になりました】
36/50

水橋拓真の声声声ラジオ

 「初めましてのリスナーさんや、お久し振りですのリスナーさんがいるとは思いますので今日は自己紹介を中心にやっていこうこと思います。 それでは初めて行きましょう。 スタートです」

 いのっちゃんのラジオだとOPトークから本編に入るときに『それでは今日もやっていきましょう。 水輝伊乃(みずきいの)に任せなさい。 今夜もあなたに任されたい』と可愛い挨拶をしているが僕は恥ずかしいのでそういうサービスは無しにしてもらった。 いずれかは恥ずかしいこともやっていかなくてはならないのかもしれないから本当はやっていた方がいいのかもしれないが今回は無理。 YouTubeでやっていたラジオとかなりかけ離れたことはやりたくないから。


 「改めまして水橋拓真(みずはしたくま)です。 はい。 ということで今回は僕、水橋拓真について語って行くんですが、自分史を語るってなんか恥ずかしいですね。 いや〜地上波だと思うとドキドキしちゃいますね。 え? まあ今まで世界配信していたんですけど・・・・。 そうですね。 気持ちの持ちようですよね」

 基本一人喋りのラジオだが、作家さんと話しながらも進めていいらしい。 今まではゲストがいない限り百パーセント一人喋りだったので少しは楽になったのかもしれないな。


 「まあ、そんな感じで恩師である三浦(みうら)さんにお世話になりながら声優になり今に至るという感じです。 今はまだ、声優だけではなくだけではなくYouTuberの活動も青星声(せいせいせい)でやって行くのでそちらも注目してください。 チャンネル登録もよろしくお願いしますね」

 今までよりかは出る回数が減ってはしまうが青星声の一員なのは間違えないので宣伝はしとかないとね。 さあ何人増えるかな?


 そういえば、僕の過去の話は何回もいろんなところで話しているし、毎回聞いてくれてるリスナーには聞き飽きた回かもしれないな。 自己紹介っていうのは被ってしまうのはしょうがないけど何か毎回少しでも変えておけばよかったな。 って今になって気付いても遅いんだけどね。


 自己紹介の後、これからこのラジオで行うコーナー(作家さんが考えたコーナー三つとミズタクが一人で三〇分ラジオをやってみた。 でやっていたコーナー三つの計六つ)の説明などをして初回放送の収録は終わった。


 二回放送の収録は初回放送が放送されてから三日後だった。

 「お疲れ様です」

 「お疲れ様です。 どう?声優になってみて。 何か変わった?」

 そう、もう僕はYouTuberではなく声優になったのだ。

 「いや、特に何も変わってませんよ。 仕事も今日が初仕事ですし。 いい一歩を踏み出したいなってところですね」

 「まあ、水橋くん次第だから頑張ってね。 こっちも全力でサポートはするからさ」

 はい。 と小学生のような無邪気な感じに返事をした。


 収録前に軽く打ち合わせをしてから収録ブースに入った。

 気合いを入れるため頬をパチンと叩いた。

 「ゾイとか言わなくていいの?」

 「いやいや、僕はそういうキャラではないですから」

 もしもここであの魔法の言葉を言っていたら色々ビジュアル的にもそのほかいろいろな面でもアウトな気がしますよ。

 「そう? もったいない」

 もったいない?! もったいないってどういうことですかゴメスさん!

 どうでもいい会話をしたからか肩の力が抜けた。 用意してくれたペットボトルのお茶をひとくち口に含んで鼻で大きく三回深呼吸をした。 ごくん。 と飲み込んでもう一度頬を叩いてから収録が始まった。


 「『駆け上がれ』このコーナーは声優になったばかりの僕が声優として生きていくために大切なスキルを磨いていくコーナーです。 取得失敗とみなされた場合は罰ゲームとして〇〇な飲み物を食レポしながら飲むらしいです。 初回放送からまだ日がそんなに経っていないのにたくさんのメールが届いていてるんですか? え? こんなにあるんですか?」

 ゴメスさんはダンボールの中に入っているリスナーからのメールを取り出して机の上に並べた。 ショッピングモールで買えるコピー用紙くらいの量のメールが来ていた。 もっと有名で人気のある人なら全て印刷できないくらい来るらしいが僕はまだまだだ。

 「いや、本当に皆さんありがとうございます。 声優として長く生きていく上で初めに磨くスキルはこれにします」

 ゴメスさんがババ抜きの手札のように選ばれた用紙を持っているので一番右端のメールを選んだ。

 「ラジオネーム二年連続CS進出さんからです。 ありがとうございます。 ミズタクこんばんは。 YouTuberの時から聞いてます。 声優になるということで当たり前だとは思うのですが早口言葉など滑舌を鍛えることはどうでしょうか? 例えば有名な早口言葉ですが『スモモもモモもモモのうち』とかどうでしょうか? ひねりのないお便りで申し訳ないですが採用してくれれば幸いです。 それではお体に気をつけて頑張ってください」

 いやいやいや。 こういうのって女性声優さんがやってかわいいってなるのがいいんじゃないの? まあ声優というかこういう世界で生きていくなら滑舌は大切だからね。 三浦さんにも鍛えてもらってるし変な飲み物は飲むことないんじゃないかな。

 作家さんは(元々これを引くとわかっていたのか、というかこのお便り以外を読ませないようにしたんじゃないか)『スモモもモモもモモのうち』以外にも多くの有名な早口言葉を用意していた。

 「五つあるってことは三つ以上成功すればいいってやつですか? あ、一個でも間違えたらアウトでアウトした回数によって〇〇な飲み物の量が変わっていくんですか? 一回間違えるごとに二十ミリリットルずつ増えていくんですか? 結構多いですね。 燃えて来ますね」


 あれ? 難しいなこれ。

 『スモモもモモもモモのうち』以外の作家さんが用意した早口言葉全て全滅なので八十ミリリットルの〇〇な飲み物を飲むわけだが、どんな飲み物なんだろう。

 「いやいやいや、ビーカーで飲むんですか? 得体の知れない飲み物をビーカーで飲むってめちゃくちゃ怖いんですけど」

 作家さんから渡されたものはコップではなく理科室でよく見るビーカーだった。

 まあ体に害が出て来るようなのもはないだろうからそこは安心だが、やっぱりビーカーってだけでなんか怖いな。

 中に入っている液体は薄黄色で匂いは・・・・ん? なんか嗅いだことあるような匂いだな。

 「それじゃあ八十ミリリットルの〇〇な飲み物飲んで生きたいと思います。 えー。 怖いなー。 よし。 飲みます」

 口に入れた瞬間何の液体だかすぐにわかったが、これは飲み物じゃないでしょ。 八十ミリリットルを一気に喉に流し込み、すっぱ〜と叫んだ。

 「これあれですよね? レモン汁百パーセントですよね? いやいや、八十ミリリットルは多いですよ。 ゛あ〜。 口内炎がしみる。 え? まあそうなんですけどね。 成功すればいいんですよね。 次こそ全部成功させてみせますよ。 ということで以上『駆け上がれ』のコーナーでした」


 このコーナーのほかにminiナゾ? とエンディングを撮って収録が終わった。

 「二回目の収録お疲れ様。 一週間も開けると緊張しちゃってなかなか進まない新人さんも多いけどやっぱりラジオ経験あるからかスムーズで楽しかったよ。 来週も頑張ってね」


しゃぁ〜! どうも皆さんこんにちは作者のわ→たく。です。

よくわからない液体をビーカーで飲むとか怖すぎですよね! よく理科の先生とか科学者とかがビーカーでコーヒーを飲むシーンがアニメなどでもありますが、コーヒーだとわからずただ黒い液体を渡されたら飲まないですよね。

それではまた明日も読んでください!

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