ラ、ラーメン!?
※ここから少しキャラクターの視点が変わります。
すごく偏見だけど水輝さんってこういうこってり系のラーメン屋じゃなくておしゃれな渋谷のレストランで食べてると思ってたからすごく驚くね。
少し斜め上なところに連れて来ちゃったかな? でもこういうところって男性と一緒じゃなきゃなんか入りづらいんだよね。 男子だけでスイパラ入りづらいって言ってるのと同じだよね。
あんまりラーメン自体食べたことないんだけど数少ない中でほとんど塩しか食べてなかったからこってり豚骨って憧れてたんだよね。
たくっちゃんはレストランとかカフェに連れて行かれるって思っていたような顔しているし、たくっちゃんの中の私のイメージを変えて行かないとね。
「い、いのっちゃんは何にした・・・・の?」
ちょっとぎこちないがまあ敬語じゃないしよしとしますか。 これが大事な第一歩だしね。
「私は極上こってり豚骨にしたよ。 こってり系のラーメン食べてみたかったんだよね。 たくっちゃんがいなかったら食べにこれなかったよ。 ありがとね」
アニメだったら眩しいなんて表現されそうな感じににっこりと笑う。 これやると大抵の男子は『ドキッ』となるらしいけど効果はあったのかな?
「たくっちゃんは何たのんだの?」
「僕は・・・・」
「お待たせしゃした。 お先にしょうゆラーメンの方?」
しょうゆラーメン頼んだのか。 しょうゆラーメンだからそうでもないのかなって思ってたけどなめてたわ。
お椀にまで背脂がギットリとついていてバイトさんも少しこぼしそうになっていたくらいだ。
「しょうゆでもこんなにすごいんだ。 いのっちゃんのはもっとやばそうだね」
もしかして極上こってり豚骨ってこれ以上なのかな? 想像していたよりもやばいかも。
「はい。 すみませんお待たせしました。 極上こってり豚骨です。 以上でよろしいでしょうか? はい。 それではごゆっくりどうぞ」
「すごいですね」
たくっちゃんも敬語に戻ってしまうくらいの衝撃だった。
あ、もうお椀の色自体変わってる。
背脂がそうになっている感じだよね。 よくバイトさんも落とさなかったよねって感じ。 もうお椀触ったらツルツルだし、手はヌルヌルになるしって感じ。
「いただきます」
今まで塩らーめんしか食べてこなかったのでスープの中に箸を入れた時に橋が見えなくなるのに驚いた。 もうこれは豚骨だからってよりもスープの上にのってる油のせいだよね?
「声優になって初仕事どうだった?」
「まだ声優にはなってないけどね」
えー。 じゃあなんて言えばいいの? 声優になる準備段階での撮影とか? めんどくさいよー。
「今日思ったのは、プロとアマの違いかな」
プロとアマの違いってやってることは同じだと思うけどな。
「僕のことをアマって呼べるのかもわからないけど、やっぱりスタッフさんがいるのといないのじゃ全然違うなって。 今まで自分で一から十までやってからなんか計算しながらやってるようで少しつまらないかなって最近思ってたんだけど、そういうこと何も考えずに楽しいと思うことを話せるって楽しいなって」
その無邪気な顔を見れるだけで私も楽しかったな。 この仕事は絶対に失いたくないな。
「楽しいなって思えるっていいことだよね。 これからはそうじゃない仕事もあるかもしれないから今日の気持ちは忘れちゃダメだよ。 それで、このラジオの他には何かこれから予定あるの?」
「えーと。 声優になるための勉強をしたり、声声声ラジオ の収録とYouTubeの撮影かな?」
「結構忙しいの?」
「毎週月曜日に『いのたく』でしょ。 火、木、金が三浦さんに声優について教わって、水曜が『声声声ラジオ』の撮影で土日はYouTubeの撮影を結構やるけどあんまり忙しいってイメージではないかな。 午前はってか大学終わってから仕事や勉強だし、ほとんど午後からだしやってみなきゃわかんないかな」
だよねー。
少しでも空いてる日があったら収録以外でも会いたかったんだけどなあ。 毎週月曜日にしか会えないって寂しいって別に彼女じゃないんだしこれが普通だよね。 普通。
「たぶんこれから忙しくなると思うから今のうちにやりたいことはやっておきなよ」
「忙しくなれればいいんですけどね」
この時はまだこれからの忙しさを誰も知らなかった。
しゃぁ〜! どうも皆さんこんにちは作者のわ→たく。です。
今日からまた日本投稿を始めようと思います! ただの気まぐれですが(笑)
それではまた明日も読んでください!




