【初出演】YouTubeに天使降臨!
声優さんたちのスケジュールを考えて休憩なしで青星声miniの撮影が始まった。
「みなさんこんばんは。 ミズタクが一人で三〇分ラジオをやってみた。 記念すべき第三十回目です。 まさか三十回も続くとは思ってもいませんでした。 ラジオを始めてから再生回数もチャンネル登録者数も増えみなさんからの暖かいコメントもいただけて最高です。 って最終回の湿っぽい感じになってしまいましたけど今回は大物ゲストさんとコラボさせていただきます。 さー。 誰なのでしょうか? それでは初めて行きましょう。 スタートです」
僕のラジオは基本一人喋りなのでOPで長くなることはない。
まあフリートークでも口下手な僕はよく詰まっているけど・・・・。
「改めまして。 ミズタクです。 お待たせしました。 それでは大物ゲストさんに登場していただきましょう。 この方々です」
「吉乃と小春のレディーオ! から来ました」「結城吉乃と」「名香野小春です」
二人の息の合ったコンビネーションに圧倒されそうになった。
自己紹介を聞いただけで改めて感じてしまった。
プロは違う。
と。
たわいもない話やお二人の過去などの話を聞き出そうとしらたなぜか自分の過去を話すことになっていたりと楽しい時間はあっという間になくなりつつ合った。
「話が盛り上がっていてフリートークだけでもいいかなって思ったんですが、せっかく来ていただいたのでゲームコーナーに行きたいんですけどもいいですか?」
このままではフリートークだけで終わってしまいそうだったので話の途中では合ったが、うまく? 切り上げてゲームコーナーへ道を変えた。
「ありがとうございます。 それでは今日はこんなコーナーをやって行きたいと思います。 『GO! GO! 二二五』。 はい。 ということでこのコーナーをやって行きたいと思いますがこのコーナーは知っていますか?」
『エロくないもん!!』のコーナーの会しか聞いていないらしくお二人とも知らなかった。 申し訳ない。 勉強不足でしたとショボーンとしている。
やべ〜。 たまらないですわ。
ってさっきから僕変態さんですよね?
「それでは説明いたします。 番組のリスナーよりコーナー名通り二文二文五文の文を送ってもらい、その文を適当に引いて文章を作り、フリートークをするコーナーです。 接続詞は自分で考え面白くなくても文を完成できたら一ポイントゲット。 五文を作って三ポイントゲットできたら撮影後のご飯でご褒美を食べるというデザートをかけたコーナーです」
リスナーは僕にご褒美を食べさせないために変な文を送り、僕はその文をうまい具合に引いて文章を作る。
文章が面白いかは別として、意外にもこのコーナーはリスナーにウケてたので毎日多くの文を頂いた。
「もしも三ポイント以上とったら私たちもデザートもらえるの?」
いつもならファミレスやコンビニのデザートを(自腹で買って)食べているが今日はコラボということなので安物ではあるがロールケーキを買ってきていた。
「オッケー。 断然やる気出てきたわ。 接続詞は引いたタイミングでつけるの? それとも全て引いた後に考えるの?」
「引いたタイミングでつけるので例文でいうと『はる』に『はな』が『さいていた』なら普通の文ですけど、『はる』が『はな』に『さいていた』だと変な文になるので接続詞をつけるときに後の人のことを考えないと成功できないので気をつけてください」
いつもは僕一人なので二二五全て一人で弾いていたが、今回は三人いるので三人で一文を作ることにした。
「と、いうことは一番はじめに引く人が重要ってことだね」
ルールも把握したところで早速ゲームスタートだ。
五回引くので一番はじめに引くのは全員一回ずつ引くことになり、ゲストの二人はもう一回ずつ引くことになった。
トップバッターは結城さんが引くことになった。
「どれにしようかな? うーん。 じゃあこれ! 『よる』。 よるか。 じゃあ『よるに』にする」
続いて名香野さんが引く。
「なんかドキドキするこれ。 はいこれ。 『やる』。 え? 何やるって。 『よる』に『やる』って言ったらいかがわしく聞こえちゃうんだけど。 このコーナーいかがわしいの禁止とかないよね(笑)。 なら良かった。 じゃあ『よる』に『やる』よにします」
少しばかりいかがわしくなってきてしまったかもしれないが、それは最後の引きにかかっている。
「いかがわしくない方向に行けば良いんですけど。 これは・・・・」
「え? なに? エッチーの引いちゃった?」
結城さんのテンションが上がっているのが少しきになるが、まさかこれを引くとは。 強運といっても良いのではないかと思ってしまう。
「僕が引いたのは『ひとりでね』です」
「あー。 このコーナーってこういうこうコーナーだったんですね」
別にエッチーのに持って行こうとするようなコーナーではないのだがたまにこういう感じになってしまう。
適当に引いているのだから仕方がないことだ。
うん。 そうだ。 ってか、別に夜にひとりでやることがエッチーことだけではないしこの文をエッチーって思う人がエッチーなんだよ。
「文を見てみると『よる』に『やる』よ『ひとりでね』という文章ということで一文目は成功です。 ということで一ポイント獲得です」
リスナーさんからの嫌がらせのような単語ばっかり引いてしまったため今回は二ポイントしか獲得できず失敗に終わったが、せっかくのコラボだし収録後にみんなで食べることになった。
「楽しい時間が過ぎるのはあっという間ですね。 エンディングの時間を迎えてしまいました。 本日は出演ありがとうございました」
実写ではないので視聴者さんには見えないが座っている状態でこれでもかと頭を下げた。
二人とも僕に突っ込んでくれなかったのは寂しかったが、楽しかった。
また出たいとお世辞でも言ってくれたのが嬉しかった。
お疲れ様でした。
と僕のつけているイヤホンから聞こえた。
その後ブース内でも同じようにお疲れ様の言葉が広がってゆく。
青星声の活動ではこの言葉の後にも遊んだりしているのでなんとも感じなかったが寂しさがこみ上げてきた。
「ミズタクくん? それとも水橋くん? 今更だけどどっちで呼んだほうがいい? どっちでもいいの! それじゃあ間をとって拓真くんね。 お疲れ様。 押し付けがましくて申し訳ないのだけど・・・・」
「ロールケーキですよね。 待っててくださいね」
気を使ってくれたのだろうか。
俳優の頃からそうだったが自分が出るシーンの撮影が終わってクランクアップするときも「終わってしまったー」 と心の中でつぶやいてなぜか一人暗くなることがあった。
そのせいで僕に声がかけづらかったと言われたことはなんどもあった。
無意識でやっていたので結城さんのように話しかけてくれると本当にありがたかった。
「吉乃意地汚いよ(笑)」
もしもまた、芸能人の方やYouTuberの方とのコラボの時とかに同じことをしないようにと頬を軽く叩き気合を入れた。
「包丁か何か切れるものはありますか?」
楽しくみんなでロールケーキを食べコラボは終わった。
この放送は吉乃と彩奈のレディーオ! の放送後に投稿するので二週間貯めておくことになった。
その間に僕の過去について視聴者さんにメインチャンネルでもminiでも報告しなくちゃな。
視聴者さんたちに僕の過去を話したり、コラボラジオの投稿やメイキング映像を投稿した。
僕の過去については知っていたという視聴者さんはあまりというか〇に近かった。
気づかれずにできていたんだって思う気持ちもあれば、顔出ししていた時もあったのでバレなかったのが残念な気もする。
視聴者さんたちは驚いてくれていて動画の再生回数は過去最高になった。
そしてその日から毎回、顔出しでメインチャンネルにも出演している。
だからと言って別に何かあるわけでもなかった。
今までも何回か変装なしで出演してしまったこともあったし、それが毎回になったくらいとしか思わられていないのだろう。
これなら初めから顔出ししてもよかったかな。 なんてね。
今回も読んでいただきありがとうごじます。
しゃぁ〜! どうも皆さんこんばんは作者のわ→たく。です。
突然ですがロールケーキって美味しいですよね! ロールケーキを小説にのせたらなんだか食べたくなってしまい、深夜のコンビニに向かいました。
結果買ったのはエクレアでした。
ほんと何ででしょうね。 私にもわかりません。
それではまた明日も読んでください。




