表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
YouTuber 青星声ver.1 ~水橋拓真は選ぶ~  作者: わ→たく。
【毎週投稿始めました】
16/50

【初コラボ】ミズタクが一人で三〇分ラジオをやってみた。

 カナさんは悔しそうな顔をしながらバッターボックスへと向かった。

 「今度こそちゃんと打てよな」

 カトーさんからヤジが飛ぶ。 そんなヤジお構いなく、百円を入れ球がくるのを待っている。 まだ数時間しか会った事がないけど構えからカナさんの本気がとても伝わって来た。


 「まじか。 おい。 まじか」

 二打席目のカナさんの結果・・・・。


 三振・三振・三振・三振・三振・三振・三振・三振・三振・三振

 三振・三振・三振・三振・三振・三振・三振・三振・三振・三振


 一打席目と合わせて四十打席ノーヒット。 バットにすら当てる事もできなかった。

 「いや違う。 これは違う」

 「何も違わねーよ。 結果を受け止めろ。 結果を」

 Cantoさんの負けが決まり二人は罰ゲームを受けることになった。 罰ゲームをやりたくなかったのかカトーさんはカナさんのことを一発軽く肩を殴った。

 カナさんがドMなのか、仲がいいからのじゃれあいなのかは分からない(後者であってほしい)がどんな罰ゲームが待っているのかとても楽しみだ。


 「俺、十本も打ったのに〜」

 カトーさんが動画を面白くするために駄々こねていると、ナッツさんが僕を売った。

 「カナさんだけじゃなくミズタクもタコだったよね?」

 笑顔でこちらを向かないでください。 一応勝ちチームに所属しているのですが・・・・。 あ、これは僕も罰ゲームを受けさせられる流れですよね? 本当に勘弁してくださいよ。


 「罰ゲームはタコ二人が一本でも打てるまで帰れません。 にします」

 これって、打てなかったら肉体的にも精神的にもきつい罰ゲームですね。


 カトーさんは一発でクリアしてベンチに座ってアイスを食べ始めた。 いーなー僕も食べたいな。

 カトーさんに続いてカナさんにも安打が生まれた。

 カトーさんには打てるなら初めから打てよとまた肩を軽く殴られていた。

 残るは僕だけ。 バッターボックスに入り、またも空振り。 空振り。 空振り。

 長くなると感じたのかナッツさんがバッターボックスの中に入って来て僕のことを後ろから抱きかかえるようにしてバッティングのやり方を一から習った。

 「脇を締めこうやって振るの・・・・」

 色々ナッツさんに教えてもらっているが、後ろから抱きしめられているこの状態。 女子大生から抱きしめられているこの状況。 全くもって教えてもらっている内容が頭なのかに入って来ません。 微かに感じる胸が・・・・。 痛い。 ナッツさんに足を踏まれた。 本当になんで毎回わかるの?


 それからしばらくして僕にも初安打が生まれた。

 ちなみにカナさんは四十一打数一安打。 打率.024

 僕は三十八打数一安打。 打率.026で二厘の差で勝った。


 本当ならこれでコラボ終了で解散だったのだがやっぱり、初コラボはメインでもminiでも同じ方とのコラボがいいと思ったので、無理を言ってミズタクが一人で三〇分ラジオをやってみた。

 に出演してもらうことになった。

 「みなさんこんばんは。 ミズタクが一人で三〇分ラジオをやってみた。 第四回目です。 四回目となれば週一で投稿させていただいてますので一ヶ月がそろそろすぎますね」

 チャンネル登録者数が百八十万を超えているYouTuberとのコラボなのだが、ラジオの取り方は今までと変わらずスマフォのビデオ機能で取らさせていただいている。

 「今回は本日のメイン動画にも出演していただいたこのYouTuberの方にお越しになっていただきました」

 「はい、どうも〜。 Cantoですー。 今日も頑張って行きましょう」

 「よろしくお願いします。 そして、この二人も初登場ですね」

 「しゃぁ〜! どうも皆さんこんばんは青星声のココナッツと」「ソラトだ」

 自分がこの挨拶の中に入れていないことに違和感がすごくあった。

 「本日はこの五人でお届けして行きます。 それでは早速始めていきたいと思います。 ミズタクが一人で三〇分ラジオをやってみた。 スタート」

 いつもなら決めたフリー音源をここで流しているが今日はコラボ動画なのでCantoさんのメインチャンネルで流しているBGMを流させてもらうことになった。

 「改めましてこんばんは。 ミズタクと」「ココナッツと」「ソラトと」「Cantoのカナと」「カトーです」

 やっぱり僕が先頭で挨拶をすることに違和感がある。

 「今回はCantoさんとのコラボはメインチャンネルを見ていただければわかる通り、コラボ自体僕へのドッキリだったので告知することができていなかったのもありCantoさん宛てのメッセージがないので今回はふつおたカットでいきたいと思います。 そのぶん来週多く読みますのでお楽しみに〜」

 「それじゃあ、来週も私たち出てもいい?」

 出てもいいも何もこのチャンネルはナッツさんのものですよね?

 別に僕の断りも無しに次の回出るからとかでもいいのだが。

 「はい。 ぜひよろしくお願いします」

 形だけでもこういうのが無難かな。

 なんて、来週も賑やかなラジオの収録ができると思うと今から楽しみだ。

 ナッツさんも「やった」と嬉しそうだ。

 「それでは、今人気のYouTuberであるCantoさんのことは多分視聴者さんなら知っていると思うんですが、簡単に自己紹介の方をお願いします」

 「はい。 僕たちCantoは都内の大学に通う男子大学生二人組みの二人で一人のYouTuberです」

 どこかの子供番組のヒーローのようなセリフだが僕の知らないところでヒーローにでもなったのだろうか?

 いや、YouTuberもある意味子供達のヒーローなのか?

 「二人で一人ですか?」

 「そうなんです。 カナが企画を考えてくれてーーーー」

 「ーーーーカトーは僕が考えた企画を面白くしてくれるので二人で一人なのかなって」


 ・・・・。 熱々カップルか。



今回も読んでいただきありがとうごじます。

しゃぁ〜! どうも皆さんこんばんは作者のわ→たく。です。

今まで2本投稿でしたが今回からは1本投稿になります。

さて、16話の最後で熱々カップルかとありますが別にホモ作にするつもりはありません。

それではまた明日も読んでください!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ