【番外編2】【料理】2つのレシピを混ぜて1つの料理作ってみた。
「しゃぁ〜! どうも皆さんこんばんは青星声のココナッツと」「ミズタクだ」
今回は青星声初の料理企画。 個人的には三人で一つの料理を作るか、三人それぞれ違う料理を作ってどれが美味しいかとかやりたかったんだけど今回料理するのはナッツさんと僕の二人。 ソラトさんには後で試食してもらうことになっている。
「今回は初の料理企画ということで、二つのレシピを混ぜて一つの料理作ってみようと思います」
「二つのレシピで一つの料理ってどういうことですか?」
説明しよう。 とナッツさんは何かのスイッチが入ったのかイケボで説明を始めた。 多分、小説だったらこういう感じで書かれていそうだけど、現実はイケボで話そうと頑張って声変えてるけどそれはただ裏声で話しているだけなんだよね。 めっちゃかわいい。
なんて思っていたら、顔に出ていたのか画面に映らない足を蹴られた。 痛いです。
「今説明してたけど何やるか聞いてた?」
ごめんなさい。 全く聞いていませんでした。
ナッツさんは聞いとけやと本気で僕の頭を叩き、もう一度説明してくれた。 さっきのところはカットかな?
「説明しよう。 今回はハンバーグと肉じゃがのレシピを交互に混ぜながら作って行きます」
「え? ハンバーグと肉じゃがを作るんじゃないんですか?」
何言ってるの? そんなこのチャンネルで美味しいものが食べれるなんて考えちゃダメだよ。 とまさかとツッコミをされるとは思わなかった。
「まあ多分恐ろしいものができるとは思うけど、お腹をすかして待っているソラトのためにも早速作って行きましょう」
キッチンにはハンバーグと肉じゃがで必要となる食材が並んでいる。
ハンバーグは焼くものだし、肉じゃがは煮るものだしどんな料理ができるのか・・・・。 試食するのが僕じゃなくてよかったと思ってしまう。 心の底から思う。
「じゃあハンバーグ、肉じゃがの順番で作って行きますか。 ミズタクがハンバーグの手順で作って行って、私が肉じゃがの手順で作って行きます」
ハンバーグの担当になったのでまずはキッチンにある野菜(玉ねぎ・人参・じゃがいも)を全てみじん切りにして行きます。
肉じゃがなのにじゃががみじん切りなされちゃうなんて。
「野菜、白滝を洗って適当に切ります。 って書いてあるけど野菜はもうきれないからしらたきだけ切って行きます」
ナッツさんがしらたきを適当に切っているが、いくら適当に書いてあるからって長さバラバラすぎるでしょ。
「いいの。 適当って書いてあるんだから適当で。 適当って書くのが悪いんだから」
サイコパスのようにしらたきに手を添えず包丁を振り落としながら言っているナッツさん。 カメラ越しで見ていても恐怖でしかない。 もう帰りたい。
ハンバーグの次の作業はパン粉と牛乳を混ぜる作業。
肉じゃがもお肉を炒める(ひき肉も一緒に炒めなくてはならないのが一つ問題)だけなのでなんの問題はない。
その次が問題なのだ。
みじん切りにした野菜と牛乳と混ぜたパン粉、卵にお肉(炒め済み)をボウルに入れ塩こしょうで味付けをして手で混ぜて、ハンバーグの形にする。
ひき肉も一緒に炒めたため粘り気もなくまとまらない。
「全然まとまらないね〜。 これじゃあ全然ハンバーグ感がないよね」
まあこうなることは炒めてる時から薄々気づいてはいたけどしょうがないよね。
トレーの上に一応丸っぽい形のタネを並べてナッツさんにバトンタッチした。
ハンバーグ? を鍋の中に入れ、軽くいため煮汁の材料(水・醤油・酒・砂糖・みりん・ほんだし)を入れ沸騰したら灰汁を取り中強火のまま落し蓋をし煮汁が無くなるまで約20分程煮詰めます。
煮汁も目分量で適当に入れていて甘辛くなりそうだ。
もうなんか、ハンバーグの中身が変わった煮込みハンバーグを作っているみたい。 煮込みハンバーグって聞くと美味しそうだけど、見た目は全然美味しそうではない。
「ソラト絶対吐くよね」
「吐きますね」
醤油を入れすぎたのか茶色すぎる煮汁に先に炒めてしまったため粘り気が出ずまとまらなかったハンバーグ。
「私が食べる側に回らなくてよかった」
それを声に出して言っちゃったらおしまいですよナッツさん。 と心の中でつぶやきながら煮汁がなくなるのを待った。
煮汁がなくなったら熱したフライパンにオリーブオイルをしき、ハンバーグを並べて片面を中火で3分くらい焼き、両面が焼けたら酒とケチャップとウスターソースを入れて、煮込む。
ハンバーグのソースがつきり終わったら落し蓋をして十分味をなじませ完成。
細切れ肉とひき肉を炒めてたくさんの野菜をソースと絡ませて肉にかけた感じ。
見た目は思っていた以上に美味しそうだ。 食べてみたいとは思わなっけど。
「完成! 早速ソラトのところに持って言って試食してもらいますか」




