【毎週投稿】 ミズタク。 ついに本気出します。
デート? から数日が過ぎ、僕も無事高校を卒業し大学も違うキャンパスではあるが二人と同じ大学に入学することができた。
動画の方はというとメインチャンネルはあともう少しでチャンネル登録者数が八万人行きそうだ。
miniもチャンネル登録者数は徐々にではあるが(火曜日以外はメインチャンネルに載せられなかった未公開映像を流したりしているため)伸びていっているが、あまり再生回数はよろしくない。
そこで思いついたのが『ラジオ』だった。
水輝伊乃さんのラジオを聞き逃してしまった日に思いついた。
このチャンネルはゆる〜く自分の好きなものをやろうと思っていたので今自分が好きなものをやることにした。
四月からラジオを始めて、再生回数を毎週火曜日だけメインよりも多く取ろう。
まずは、色々なラジオの傾向を観察するためネットに上がっているラジオを聞いてい観察するか。
何個かのラジオを聴いているととある傾向が見えてきた。
始まりは最近の近況トークから始まりリスナーなら届いたお便りを読む。
大体これで十分から十五分くらい使っていた。
そのあとはそのラジオの独自なコーナーをやり、終わるところが多かった。
傾向は分かったのであとは、独自なコーナーを考えないとな。
結局、独自のコーナーが思いつかなかったので色々なラジオのコーナーや他のYouTuber独自のネタをパクらさせてもらうことにした。
三月三十日。
特になんの機材も持っていない僕は一人スマフォに話しかけていた。
側から見るとこう見えるかもしれないが、これはラジオの収録だ。
「しゃぁ〜! どうも皆さんこんばんは青星声miniのミズタクだ・・・・。 この挨拶もいいがラジオっぽくはないよな」
オープニングを取るだけで何十分の時間を使っただろうか。
とうとう諦めたのか最終的に本当に簡単な挨拶になっていた。
「みなさんこんばんは。 今日から始まりました。 ミズタクが一人で三〇分ラジオをやってみた。 これから毎週やっていこうかなと思っていますのでどうぞよろしくお願いします」
ひねりも何もないが〇〇やって見たってYouTuberぽいと思ったのでこの名前にしたのだが、心絆さんに何か言われないだろうか。
「早速始めていきたいと思います。 ミズタクが一人で三〇分ラジオをやってみた。 スタート」
ここでは、フリー音源のBGMを流す予定だ。
「改めましてこんばんは。 ミズタクです。 今回は第一回ということでまずなんでこのラジオをやることになったのかなどお話ししていきたいと思います」
僕がこのチャンネルで悩んでいる時に心絆さんと野球の観戦に行ったこと、そのあとに好きなラジオを聞き逃してしまったこと、そんな話を端的に話したつもりがそれだけで二十分近くも使っていた。
次回からは時間を考えながら話すべきと反省をした。
「と、そんなこんなでフリートーク終了!」
他のフリー音源を流してエンディングに入る。
「本当はフリートークしたあとに何かやろうかななんて思ってたんですけど喋り過ぎちゃったんでまた来週やります。 って言ってもまだ全然どんなコーナーやるかとか決まってないので、こんなコーナーやってほしいってコーナーあったらSNSアプリのツッタカターで『#一三〇ラジオ』をつけてツイートしてください。 また、この番組へのお便りもお待ちしています。 その場合は『#一三〇ラジオふつおた』とつけてツイートお願いします。 それではここまで聞いてくださりありがとうございました。 お相手は『青声星mini』のミズタクでした。 また来週お会いしましょう。 バイバイ」
なんで『#一三〇ラジオ』なのかはミズタクが一人で三〇分ラジオをやってみたの数字一、三、〇にラジオをつけただけの簡単な理由でこのハッシュタグにした。
四月二日。
二日間寝かせていた、ラジオデータを編集することにした。
二日間寝かせたのには特に理由はない。
今になって思ったのだが、自分で撮った動画を編集するって結構恥ずかしいんだな。
予定していたBGMを入れたり効果音をつけ、いらないと感じたところをカットしてようやく人に聞かせられるところまで来たのが午後四時。 お昼とかも挟んで、計六時間もかかった。
早く編集作業に慣れて時間短縮したい。
四月三日。
今日は大学の入学式。
一時間に一本しか走っていない電車を乗り継いで入学式を行うためだけに行った、次に行くのは卒業式だけだろうと思う他キャンパスからの帰り道に吉野先輩の家に向かった。
「入学おめでと〜。 拓真スーツ似合わねえ」
「おめでと」
玄関を開けると二人から祝福してもらった。
そのあとはスーツ姿のまま今週のメインチャンネル用の動画を撮った。
今日の動画は、『うまい棒チーズ味、飲み物を飲まずに何本連続で食べられるのか?』という内容の動画であった。
一本十円と格安でしかもうまいなんて最高な企画なんだと思っていたのだが、結構きつい。
三人ともやって総額二百三十円と格安な動画だった。 ナッツさんは五本。 ソラトさんは十本。 僕は八本と思っていた以上にしょぼかった。
今度は違う味でもやってみたい。
この動画をあげると、動画の内容の感想よりもなぜスーツなの? スーツ姿ワロタ。 などいろいろなコメントが多かった。
「そういえば『mini』の調子はどう?」
明日投稿予定のラジオについて話した。
「ラジオか。 それ楽しそうじゃん。 明日初アップロードでしょ? 吉と出るか凶と出るかわからないけど私はこういうの好きだしどんなこと言われても四月の一ヶ月間は続けなよ」
「はい」
心絆は拓真が言った「はい」は単なる返事だけではなく拓真の決意も感じられた二文字だったと感じた。
四月四日。
『ミズタクが一人で三〇分ラジオをやってみた。』の初アップロード日。
投稿時間はメインチャンネルと同じ十九時半。
動画をあげたと同時に再生回数が一つ増えた。
そしてまた一つ、また一つ増えていく。
メインチャンネルと同時にあげたはずなのに三分も経たないうちに千回再生数を稼いでいた。
まだ、聴き終えていない時間なので、ぐっとボタンもコメントも何もないが再生回数が増えていくのを見るのが楽しかった。
楽しすぎていつの日かcommand+R(Mac PCの更新コマンド)が壊れてしまうのではないか心配になるくらい押していた。
動画の投稿から一時間がすぎた。
今までの『mini』の動画に押してくれたグッドやコメントの数、動画再生数が過去の動画に比べてはるかに多くもらっていた。
今までの動画がひどかったっていうのもあるけど、僕はその場で大きくガッツポーズをした。
本日もこの作品を読んでいただきありがとうございます。
しゃぁ〜! どうも皆さんこんばんは作者のわ→たく。だ。
突然ですが爆発しろ! すみません。昨日に引き続き取り乱しました。
野球が好きなので野球回にしました。I⭐︎BASEBOOL!
12話でのデート羨ましすぎです。なんか悲しくなるので12話についてはここで終わりにします。
13話ではミズタクがついに本気を出しましたね。 なんか12話のダメージが残っているので今回はここまでで。
それではまた次の話でお会いしましょう。