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YouTuber 青星声ver.1 ~水橋拓真は選ぶ~  作者: わ→たく。
【YouTuberになりました】
11/50

【重大発表】ミズタクからお話があります。

※話が本編に戻ります。

 三月八日。

 先輩たちは高校を卒業した。

 心絆さんも吉野先輩も学部はそれぞれ違うが同じ大学に入学していた。

 僕も狙っていた大学なのでまた、後輩になると思う。

 卒業式が終わると部活の先輩方を卓球場に呼んだ。

 九人全員は来てくれなかったが、二人を始め仲良くしてくださった先輩たちに色紙を渡し、先輩方からは一人一つずつ卓球ボールにメッセージを書いてもらいそれをもらった。

 卓球場には二、三年生しかいなかった。

 一人一個のボールに人数分(集まった人数は三年生七人、二年生三人)書いてもらう予定だったが、調子に乗って何個も書いてくださったせいで部のボールが寂しくなっていた。


 三月末になり結果の発表の日が来た。

 午後十二時なりホームページが更新された。

 「しゃぁ〜! どうも皆さんこんばんは青星声のココナッツと」「ソラトと」「ミズタクだ。 今日は弱小YouTuberが小説書いてみたらどうなるのかシリーズ第四弾です。 前回の一次通過者の発表は無事通ったので今回は大賞を受賞してお金がいっぱいもら・・・・じゃなく、書籍化してもらえるかダメなのかみなさんと一緒に見ていきたいと思います」

 「ここまで来たんだしYouTuber初のラノベ作家になるんじゃない?」

 三人とも心の中では余裕で大賞だろうと思っていた。

 僕なんか賞金百万をどうしようかと考えていたんだが、

 「このボタンををクリックすれば全てがわかるんだけどこのクリックめちゃくちゃ怖いっす」

 余裕とは言ったが、今までクリックして来たボタンの中で一番怖い。

 マウスが汗で壊れそうになるくらい手汗がすごかった。

 「三、二、一でいきますね。 三、二、一」

 クリックしてみるとそこに書かれていたものは思っていたものとは違った。

 「奨励賞? って何?」

 僕の名前は大賞ではなく奨励賞のところにあった。

 奨励賞とは、今後への期待や激励などの意味を込めて授与される賞らしい。

 「え? でも、賞がもらえたってことは多分書籍化決定ということでいいんですよね?」

 多分・・・・

 という感じの喜びもなく、悲しみもなく良くわからない感じで動画は終わった。

 よくよく選考結果理由を聞いてみると、編集者の手が一度加わっていたからという理由だった。


 僕の担当編集者は吉野先輩のお父さんになった。

 この作品以降は作品を出す気はないことを伝えると残念そうな顔をしていたが書籍化するまで至る所で力を貸してくれた。

 そのため書籍化に成功した。

 現役YouTuberが書いたライトノベルというだけでも手にとってくれる方が多かったが、僕の好きな水輝伊乃さんが自身のラジオでお勧めしてくださり重版出来までかかったらしい。

 夢の印税暮らしとまではいかないがある程度稼いだ。

 弱小YouTuberが小説書いてみたらどうなるのかシリーズ最終章として、この書籍化についての感想を述べた。

 

 「しゃぁ〜! どうも皆さんこんばんは青星声のミズタクだ。 今回はみなさんにお礼を言いたくてこの動画を投稿させていただきました。 弱小YouTuberが小説書いてみたらどうなるのかシリーズを応援してくださった皆さん。 本当にありがとうございました。 はじめはネットへの投稿ですら恥ずかしく、この企画をやらなかったことにしようとまで思っていました。 しかし、チャンネル登録者数が一万人をこした際に視聴者さんの好きな動画を聞き、このシリーズ第一弾をみなさんに選んでいただきました。 その後押しもあり、僕は出版社への投稿を行い奨励賞という素晴らしい賞をいただくことができました。 そこからすばらいいイラストレーターさんや担当編集者など多くの方の力を借りて出版することができました。 ここまでできたのはこのチャンネルを見てくださっている視聴者さん、そしてこの作品に携わっていただいた皆さんのおかげです。 ありがとうございます。 次は僕がみなさんにお返しする番です。 奨励賞でいただいた賞金やこの小説の売り上げを使いながらもっとより良い動画を作っていきたいと思いますので、今後とも『青声星』をよろしくお願いします」

 画面内には二人は映らず、僕だけで動画を撮ると言っていたのだがーーーー

 「今みなさん聞きましたよね? 「次は僕がみなさんにお返しする番です。 奨励賞でいただいた賞金やこの小説の売り上げを使いながらもっとより良い動画を作っていきたいと思います」とミズタクはこの動画で宣言しましたのでこんなことをしてもらおうと思います」

 ーーーーなに? ドッキリか何かなのか。 この時の僕の顔はこれでもかというくらい引きつっていた。

 「今このチャンネルはミズタクの小説シリーズを始めてからどんどんチャンネル登録者数が増えています。 昨日の時点では三万人を越しました。 本当にありがとうございます。 ということで、このチャンネルもサブのチャンネルを作ることにしました。 そのなも『青星声mini』です」

 「サブチャン作るんですか⁈ すごいところまで来たんですね」

 今日は十一月十四日。

 昨日が大学の受験日だったのでこれからは少しずつ暇? にはなってくるが何をやらされるのだろう。

 「来年から毎週火曜日にサブチャンネルの方でミズタクが考えた企画をやってもらいます」

 ・・・・・・。

 時が止まったのかと思うくらい静かになった。

 そしてすぐに「エーーーーーーーーーーーーーーーー」と叫んでしまった。

 今日は誰も家にいなかったので怒られることはなかったが、吉野先輩のお父さんがいたらナッツさんの様に怒られていただろう。

 「毎週投稿を来年からやるんですか?」

 「うん。 てか、今みんなに有り金全て使って面白い動画作るって言ってたじゃん。 ということで来年から毎週火曜日にミズタクがあげるんで宜しくお願いしまーす。 あ、チャンネルは概要欄にURL貼っておくのでそこからチャンネル登録をよろしくお願いします」


本日もこの作品を読んでいただきありがとうございます。

しゃぁ〜! どうも皆さんこんばんは作者のわ→たく。だ。

10話にして番外編を書かさせていただきました。 この番外編はどの話よりも力を入れた話なので気に入っていただけると最高です!

11話でサブチャンネルの発表がありました。 どんなサブチャンネルになるのかご期待を!

それではまた次の話も読んでいただけると幸いです。

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