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ノートに万年筆で丁寧に書かれた文字をしっかりと目に焼き付ける。
相変わらず後輩ちゃんは後輩ちゃんぽいや。
これだと主人公の自分が駄目駄目すぎるのがちょっと納得いかないけど言い返せる余地はない。
というかいつのまにか編集さんと仲良くなってるんだ……。
「こんにちわー! 玲先輩〜?」
「こっちだよ」
知らない間に合鍵まで作って自由に出入りをしている後輩ちゃん。流石って感じがするね。
「あ、いたいたー。何してるんですか?」
「何もしてないよ。きたばっかで悪いけどでかけよっか」
「ありゃ、珍しいですね?」
「ならやめとく?」
「行きます! どこまででも!」
「なら先に外出てて、すぐ行くから」
「はーい! 早くしてくださいね〜」
デート、デート。とスキップしながら玄関へ消えていく。
その姿を見送って、ノートにピンク色の栞を挟み込んでそっと閉じ、後輩ちゃんの後を追いかけた。




