表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
579/613

579.戦後処理と最後のギャング

 大いに祭りで騒いだ後は片付けが待っている。


 東のヒトは主にケーちゃん内部清掃組みと食料採集組みに分かれて行動。


 エルフも胃を散々好き放題要塞化してしまったので資材回収。


 東のヒト達は食料なんかがすっかり不足してしまったので、当分この辺りでエルフの手伝いをしながら食料調達に勤しむらしい。


 自分は久しぶりに海に潜り、魔物を狩って皆の食料調達を手伝ったり、ケーちゃん内部の片づけを手伝ったり。


 やはり重火器の回収が大変らしく鞄に入れて運んでたら、


 「型落ち品だし持っていってもいいぞ。礼で渡せるものもそんなに無いしな。種類揃えて西に持って帰ったらどうだ?物の無い世界で争い事が絶えない地なんだろ?要塞防御にでも使えよ」


 「いや、ありがたいけど向こうのヒトはエルフほどの精神力無いからさ」


 「いや、その手の武器は数人がかりで使える様になってるから大丈夫だろう。使い易くて壊れてないやつ見繕ってやるよ」


 そう言って、重機関銃貰っちゃった。


 お礼に重機関銃ってどうなってんの?エルフ。


 ついでにたまたま見つけたちょっと古風な木の台座のカービン銃があったので一丁貰っていく。


 なんかカヴァリーを思い出したので、お土産用だ。自分と同様に【兵士】職取ってるんだから銃を持てばスキルが出るんじゃないかな?って言う実験でもある。


 ソタローは剣盾持ちだから銃は合わないよな。ビエーラは逆にこだわりが強そうだから選べない。


 アンデルセンの分をどうしようかな~。術士だし強力な銃も使えると思うんだよな。でもそこまで直接戦闘能力が高いわけじゃないから榴弾系かばら撒く系がいいよな。


 重量的にサブマシンガンにしておく。多分片手で持てるだろう。銃の形をしていても精神力で術を放出するだけだし、跳ね上がって片手で制御できないとかそういう類の武器じゃない。


 さらに片づけが進むと、東のヒトからもお礼を貰えた。


 自分的にはエルフに協力しただけだし、重機関銃もらえたから満足なんだけど、なんかくれるって言うので、受け取ったら。


 真ん丸いくて平べったい片手に収まる箱?を貰った。


 「これは?」


 「この銅鏡で自分を映し出すとその姿が取り込まれ、保存されます」


 「???」


 「つまり今の装備を全て鏡の中に保管しておいて、一瞬で換装できます。換装前につけていた装備は換装後鏡の中に取り込まれます」


 「鏡の中の装備を取り出したいときは?」


 「裸で換装すれば、身に着く形になりますね。今はそうやって空の状態にしてありますので」


 「パンツは?」


 「パンツは取り込まれないようになってます」


 ふーむ普段使わないで、いざというとき装備したい防具とか武器を入れておけるのか、助かる~!


 実質変身ベルトじゃん!ベルトは鞄から直接だったけど、コレは鞄の容量節約できるしいい物だ。


 折角だし武器屋のおっさんに専用ポーチ作って貰おう!


 そんなこんなのんびり生活が続き、偶に<呪印術>の使い方の練習がてら司祭やベテランエルフやエリーゼ様たちと【訓練】したりする日々の中。


 すっかり忘れてた木の採取所のダンジョン。若いエルフに言われて思い出した。


 ダンジョン内部地図完成までもう少しのところで、止まってたんだよな~。


 しかし地図を作るダンジョンって何なんだろうな?不思議!


 探索用の忍者装備も修理できたし、久しぶりにクラーヴンの剣を背負いダンジョン攻略。


 地図を見て、基本はショートカット!魚の切り身を手に入れたとて、今は鞄に大量の食料が詰め込まれてしまっている。


 拍子抜けする様なあっさり攻略。


 今迄で一番広い空間に到着、どこからともなく……ヌッと姿を現すのは巨大鮫。


 まあこのダンジョンならそう来るだろうなって言うチョイス!


 シンプルに攻撃的な雰囲気の漂うホオジロ鮫風魔物と戦うのに<呪印術>を発動。


 左腕を中心に黒く幾何学的な文様が左頬まで広がっていく。


 更に呼び出しましょう相棒を!


 「根住!」


 勢いをつけて突進してくる鮫を剣で受け止める。


 壁に押し付けられるが、今の自分の筋力があれば、寧ろその状態の方が体を固定できて助かる。


 ブロックが成立し、鮫の動きが止まった所に若いエルフの銛術が飛ぶ。


 硬直が解けて、ダメージを与えてきた若いエルフにターゲットを変えた鮫のエラに手を突っこみ<掴み>からの<青蓮地獄>さらに


気脈術 冷気


 大型の鮫だろうと容赦なく凍らせ、そこに更に銛術がブッ刺さる。


 暴れる鮫のエラを強引に引き千切り、地味にダメージを加え、若いエルフを一旦逃がす。


 この手の魚型の魔物はくっついてるのが一番安全。振り回されるが、自分の握力と根住のくっつく能力があれば、まず振り払われない。


 壁に押し付けて来ようものなら、体を固定して剣を突き込んでやると、嫌がって暴れてすぐ壁から離れる。


 シンプルに怪力の敵、噛まれたらアウトかもしれないが、エラに手を引っ掛けて全く離れない自分からすれば御しやすい相手としか言えない。


 気脈術 冷気 のクーリングタイムが終わる度に凍らせて銛術を打ち込んで行く内に鮫が弱っていき。


 最後には腹を上にして浮かんでしまう。


 倒した所で食べれる魚じゃないので自分は興味全くなし。


 宝箱を空けている間に若いエルフが<解体>しているけど、どうするんだろ?


 宝箱の中身はやっぱり地図で、今まで手に入れたものを組み合わせるとやっぱり真球の透明な石。


 よく見るとこの部屋からうっすら変な通路が続いている。


 上下関係で考えると下に向かっているようだが?果たして入り口はどこかな~?


 地図を頼りに探すと根が不自然に絡む場所を見つけ、丁寧に外すと通路発見!


 若いエルフも興味あるようなので、二人で隠し通路を進んでみる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 壁]_・)え、地階にいける? それとも、フェニックスにあえる?
[一言] >「パンツは取り込まれないようになってます」 そうじゃないとヤバいよね 鮫はかまぼこ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ