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565.中ボスからの

 自分が戦闘に入る事で作業が少しづつ捗り始めたが、まだまだ千日手感が薄れない。


 そんな折状況を動かす二つの出来事、


 一つ目はエリーゼ様の増援。エリーゼ様と金の卵世代とエリーゼ様直属の軽機関銃部隊の参戦で、火力がモリモリになる事疑いなし、


 なんならバリケードの上から銃弾ばら撒いてくれるだけで、かなり有利展開じゃん!


 もう一つはほぼ同時に敵も増援。大型の邪神の尖兵が二体、完全に邪神の尖兵に包まれた状態の大型敵の姿は、


 ギリギリ人型と見える程度の二足歩行で、ふらふら周りの建物にぶつかりながら、更には真っ直ぐ進むしか出来ない通常の取り憑かれたヒト達を吹き飛ばしている。


 ん~コレは完全にこっちに風が吹いてるね~。


 「おい!隊長!なんかデカイのが来た様だがどうする?」


 「これはラッキーですよ。このバリケードをあいつらに散らしてもらったところで、倒しちゃいましょう」


 「いやいやいや、あんなでかい相手と戦うのに何でそんな余裕なんだ?倒せる事前提でラッキーって……」

 

 「まあ、あれなら倒せますよ多分ね。内臓に巣くってる大型と同じくらいですもん。倒せますよ安心してください。なんなら出来るだけ暴れさせて射線確保に利用しましょう」


 という事で、大型を待ち構える。前線に立つのは自分の仕事。火力部隊はトーチカ化した家の上。


 銀髪エルフは多分隙間から突っ込んで来るであろう通常の取り憑かれたヒト達の処理に向かってもらう。


 姫毛カールの隊はエリーゼ様の火力部隊を護衛。これで手堅い盤面でしょ!トーチカからの火力支援もあるんだから、コレで勝てない事無いでしょ?


 そうこうしている内に、突っ込んでくるでかい邪神の尖兵。予想通り積み重なった東のヒト達をふっ飛ばした。


 飛び散る東のヒト達を掻い潜り<犠牲>で生命力を捧げ<集中>を重ね。ほぼ接射状態で、


武技 縮砲


 一体をバリケードに押し戻す。もう一回バリケード壊してね。


 第二防衛ラインに近づいているもう一体はエリーゼ様の火力部隊に足止めを食らってるので、まあ置いておこう。


 穴の開いたバリケードから一斉に入り込んでくる通常の敵はトーチカからの激しい銃撃で、阻めている。


 ん~やっぱり強い盤面だな~。


 押し戻した方の大きな邪神の化身が暴れて更にバリケードを破壊し、突っ込んでくるが、


 こっちは自分に任せてくれたのか、エリーゼ様部隊からの援護射撃は無い。


 それならと、一歩出たところに砲弾が飛んできて自分の相手を吹き飛ばしてしまった……。


 大きい2体の邪神の尖兵がぶつかりもつれ合っている所をエリーゼ様部隊の圧倒的火力。


 立ち上がろうとしたところに、スナイパーエルフのヘッドショット。


 自分はやる事無いので、バリケードの合間から出てきた通常の敵処理、積み上げちゃうと面倒なので、


凍剣術 獄霜界


 進行速度を遅らせて、一体づつ確実に核を潰して倒して置く。


 そこで、ポンッと妙に軽い音がしたので、そちらを確認すると榴弾で2体の大きい尖兵を吹き飛ばす。


 バリケードまで押し戻してくれた事で、再びバリケードの片付けが捗るぞ~。


 うん、完全にイージーな相手、バリケード片付け用に利用し放題だな!


 バリケードが片付くにつれて、バリケードに埋まってただけでまだ戦闘可能の奴らがむくむく起きだす。


 でも、そこにトーチカからの掃射で薙ぎ払う。近くで見ると壮観だな~。


 群がる敵を圧倒的火力で薙ぎ払うとか、まあ残酷ではあるけど、力というものを強く実感するものだ。


 エリーゼ様が単独でガトリング使う気持ちも分かるな~。力の象徴って感じだもんな~。


 自分も広範囲一掃系の攻撃欲しいな~。邪天使の力を使えば出来ない事も無いけど、やっぱりここぞという時に使いたいもんな。


 さくさくと処理を進めていると、大型2体が変形し始める。


 片方が腕が長くなり地面を突くように立ちゴリラ状に、もう一体は脚が伸びて高身長に。


 ゴリラ状の方はよりパワフルになり、バリケードが一掃されていく。


 脚が長い方は全体が細くなり胴体を狙いづらくなった上、伸びた脚がかなり細く、トーチカの射撃が中々当たらない。


 ゴリラは放って置いたほうが、こちらに利があるし、脚の長い方はダメージを当てづらい……。


 ん~O.K.!ゴリラの牽制は任せて、自分が脚の長いほうをやりましょう。


 接近戦の得意な自分が攻撃当てづらい方の相手をするべきじゃん?


 という訳で、ほっそい脚を一発斬れば……、倒れてくるのを警戒したんだが、だるま落としの様にちょっとだけ背が縮んだ。


 ふむ、どういうバランス感覚なんだろうか?まあ剣で斬ればいいだけだからね。


 ガンガン脚を斬って縮めていく。それを嫌がるように片足を高く上げ、地面に突き立てるように落としてくる。


 避けるのはなんと言う事もないが、地面が揺れて一瞬動きを封じられるのは面倒くさい。


 でも、まあ通常の敵も動けなくなってるのでイーヴンか。ゴリラ状の方は暴れているけど、まあ距離とって置けば問題ないか。


 その後もどんどん足を斬って背を縮めて、一発装填出来た散弾銃をぶっ放す。


 やっと転んだところで、頭頂部に核があるのを見つけて剣で潰す。


 さらに、エリーゼ様の部隊に散々ぼこぼこにされたゴリラ状の方はサイズこそ縮んでいないが、動きが鈍い。


 ダメージ量的な限界なのだろう。もうノロノロ動作のゴリラ状の腕を斬りおとし、サイズが縮んだところで、胸元に核を見つけ潰す。


 すっかり、視野が広がり射線が解放された事で、再び殲滅速度が上がる。


 そこで、大きく地面が揺れ遠くに黒い影?近づくにつれて壁にも見えるそれが迫ってきて次々と邪神の尖兵に取り憑かれたヒト達を取り込んでいく。


 まあ、あんな普通の大きめボスサイズじゃ終わらないと思ってたよ……。

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― 新着の感想 ―
[一言] このわんわんの中の人口は多いなぁ このゲームはNPCが死なないで捕縛状態になるから全力殲滅しても平気なのはたすかるよね~
[一言] 力こそパワー
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