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564.ひたすら耐える戦い

 動かなくなった東のヒト達が積み重なり射線が通らなくなる事で殲滅速度が落ちてきた。


 逆に相手も仲間を乗り越えるのに時間がかかっているので、微妙な盤面。


 現状有効なのは山なりに跳ぶ迫撃砲の榴弾、敵後列にダメージを蓄積してややこちら有利展開?


 動けなくなった東のヒトバリケードが、戦況も動かなくしている。


 一見の有利はこちらだが、時間を稼がれるという意味ではこちら不利だったりするんだよな~。


 攻め込んでる場所で防衛戦って言うのは中々削られるし、邪神の尖兵に取り憑かれたヒト達の体力がどうなってるのか分からないって言うね。


 そんな動かない盤面で、回り込む敵が出てきた。


 真っ直ぐ進む事しかしない敵達が進めずに横にはじき出された挙句横から流れ込むルートが出来てしまったって事みたいだ。


 正面大通り沿いに火力を集めている事もあり、横からの攻撃に対する備えは、根性!


 直接的な戦闘能力による防衛、一応壁になるようなバリケードはあるが特殊な強火力は無い。


 やはり、正面に倒れ積み重なる東のヒトを片付けて敵の流れを正面に集めないと苦しいな~。


 まだ横からの流れが少ないうちに近距離戦闘手段を持つ者を正面に向かわせて、東のヒト達回収か!


 戦力の分散が一番苦しいのよね~。


 自分が行くか!圧力の苦しい正面に突撃出来る戦力って言ったら、自分て事になるんじゃない?


 他の近接武器使い達は割りと銃使いのバックアップありきなんだよな~。


 海中戦闘なら近接武器使いも単独で強いんだけど、陸上だとエルフ全般防御がスカスカなんで、火力で押していく感じになるのよね~。


 「よし!自分が正面の東のヒト回収に向かうわ!」


 「いや早いだろ!隊長はもう少しここで戦況を見守っておけ!」


 自分は待機らしいので、手の空いているエルフ達を正面に向かわせ、東のヒト回収による射線解放を進める。


 見ている限り中々面倒な千日手、射線を解放しようと回収を進めるとそこを埋めるように敵が進んできて、すぐ埋まる。


 しかし、これで完全に第二防衛ライン前を埋められたら、こっちは第三防衛ラインまで引かねばならない。


 やっぱり自分が行っておけば、バリケード裏で単独大暴れも出来るんだけどな~。


 やばくなったら脱走するのも自分だけなら余裕。コレまで戦ってきた経験からスピードで自分に勝てる邪神の尖兵に取り憑かれた東のヒトってのはいない。


 「やっぱり、自分行くわ!東のヒト片付ける間自分が暴れて引き付けてくるよ」


 そう言って、校舎屋上から飛び降りる。


武技 反動滞空


 を使用し勢いを殺しながら地面に降り立ちそのまま正面へ向かう。


 「お~~~い!隊長~~!あほ~~~!」


 さて大暴れだし、自分の状態を万全にしておかなきゃな~。


気脈術 冷気

気脈術 陰気


 「根住!いくよ」


 根住を纏いその流れで<青蓮地獄>を発動!走りながら戦う準備を進め、散弾銃の装填も済ませつつ、あっという間に正面に到着。


 現状すでに作業している者達の横を抜け、東のヒト達を乗り越えつつ、


 「ちょっと時間稼ぐから、作業頼むね!」


 エルフ達に一声掛けて、倒れた東のヒト達バリケードの上から向こう側を覗けば、バリケードに阻まれてギュウギュウに詰め込まれてる取り憑かれた東のヒト達。


 ちょうど登ろうとしてきた一人が肩に核を付けていたので、そこを潰して解放しつつ落っことす。


 現状東のヒト達を踏みつけて戦っていて、とても可哀想だが仕方なしか。


 さらに登ってきた二人を散弾銃のノックバックでバリケードから落っことす。


 ついでに今踏んでるヒトの核がちょうど露出してるので解放しておく。


 よく見たら核が露出してるヒトが結構いるので、ガンガン解放からのどんどん落っことして、平らにしていく。


 更に登ってきた敵を根住がうまい事掴んでくれたので、


気脈術 冷気


 凍らせて置いて、自分は直近の敵の核を潰して更に離れた相手を散弾銃で撃って落っことす。


 凍らせた敵の核を潰してやっぱり落っことし、ちょっと離れた所に登ってきた敵を


武技 追突剣


からの


武技 飛翔剣


 少し高い視点でバリケード周りを確認すると、意外と登るっていう行動を出来る東のヒトが少ないって事。


 本当にただひたすら真っ直ぐ突っ込んでくるだけなんだが、いやらしいのはちらほら触手が伸びてるのが見えるって事。


 特殊形態の相手は距離が遠くても攻撃してくるし、下手したら引き吊り込まれるから怖いよな。


 そんな事を考えると大体そのまんまの事が起きるもので、バリケードの下から邪神の尖兵の触手が伸びてきて、足を捕らえられる。


 動けなくなったところに、丁度登ってくる敵2体。


 一体が自分を狙って殴りつけてきた所をブロックからの、


凍剣術 獄氷点


 凍らせて時間を稼ぎ、もう一体を散弾銃でふっ飛ばし、足に巻きついた邪心の尖兵の触手を斬りおとす。


 凍った敵もさくっとトドメさして落っことす。


 ふむ、バリケード内にまだ動ける邪神の尖兵が混ざってるの面倒くさいな~。


 まあ、いいか今のところそこまで苦戦しなさそうだし、バリケード崩し手伝いますかね~。


 まだ、自分の指揮とか指示とか必要な場面じゃないでしょう?

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― 新着の感想 ―
[一言] 飽きちゃったんです 待機は 目の前にな~んも変化がないと飽きちゃうのよ(笑)
[一言] エルフたちがアフロを気にして士気が落ちる説
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