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561.青司祭

 後は司祭を倒せば腎臓も解放できる。ここまでは一気に進めてしまおう。


 目標である腎臓を解放しちゃえば、ケーちゃんもかなり調子が良くなる事間違いない!多分。


 まぁ、瘴気を水の中に垂れ流しちゃっても大丈夫なのかな~とか思わない事もないんだけど、世界樹が浄化してくれるんじゃないかな~とも思うし、


 他力本願ではあるが、まずはケーちゃんの体を直してあげよう。


 という訳で、腎臓内を歩き回り管理室を見つけて乗り込むと、


 また誰もいやしない……。


 さっきは硬い邪神の尖兵が血の中に沈んでただけだけど、今度は何にも無い。それでも一応部屋内をよく探すと、


 ……通路があるな。


 司祭が隠し通路でもう外に出ちゃったのかな?だとしたら司祭ケーちゃん外で大暴走??


 そのまま通路を抜けると、また部屋。


 そこには司祭と反対側の壁には通路。なるほどね!両腎臓からこの部屋に繋がってるのか!司祭二人倒さずに済むとか、ラッキー!


 青い司祭が部屋の中央に立っているが、なんか妙に余裕のある佇まい?


 ゆっくり袖内から取り出すのは短い棒……ゆっくりと開いていくって事は扇子?鉄扇か!


 おいおいおい!そんな格好いい武器、高まっちゃうじゃん!期待しちゃうよ!それ!


 開いた鉄扇を一振りすれば、衝撃波が発生、


 半透明の弧状エフェクトが飛んでくるもののはっきり把握できるので、肩の氷盾で防御。


 ゆらゆらと軽く柔らかい立ち姿がなんとも期待させてくれる相手に、自分も余裕を見せてゆっくり近づく。


 その後も鉄扇を振る度に衝撃波が飛んでくるが、まあどうという事ないかな?逆に自分の散弾銃の間合いに入ったところで、挨拶代わりの5連射!


 一発は衝撃波で相殺。その後は開いた鉄扇で急所だけ防御、青司祭の動きが止まった所で、


 一気に間合いを詰め袈裟斬りに!開いた鉄扇の縁で切り上げのカウンターを貰い。まあ引き分けか?


 左手で散弾銃を再装填しながら、剣での攻防を楽しみますかね~。


 斬撃は開いた鉄扇の縁で、打撃は畳んで打ち込んでくる。スナップを効かせた打ち込みは自分の打ち方に似てて、高まりが半端ない!


 間合いが自分より若干短い得物だが、開く閉じる振るで、一本で3WAYの使い方って便利な武器だな~。


 攻撃を受けるのも閉じて良し、開いて良しって!いいな~鉄扇!


 まあ、でもいつまでも遊んでいられないか……剣を振る速度を上げていく。


 回転数を上げれば、あっという間に鉄扇の攻撃を完全に置いていき、どんどん斬りつけまくる。


 やっぱり純粋武器の回転速度には追いつかないのかな?鉄扇で受けきれない攻撃は避けようとしているが、


 自分のほうが速い。


 そして、一発袈裟切りにクリーンヒットが入ると同時に、もう片方の手から二本目の鉄扇を出して畳んだまま鳩尾を突いてきた。


 折角クリーンヒットからの連撃のつもりだったが、波に乗れなかったか。


 まあ、でも良し。ここで終わったらつまらないもんね~。しかも奥の手をギリギリまで取っておくタイプとか、性格合うかもね~。


 両手持ちになった鉄扇は舞う様な途切れることない動きが、これまた優雅!


 ん~ブロックするのがもったいない。うまく間をすり抜けるように斬りつけ、薄皮一枚傷つける。


 代わりに一発自分の顔を掠る鉄扇。


 楽しくなって、お互い薄皮一枚を削りあう攻防に正直この程度のダメージなら自分は自然回復で全然なんとも無いのだが、


 相手は徐々に削れてきたのか焦れてきたのか、急激に膨らむ殺気。


 思わず仰け反りかわすと、鉄扇の先端から太い針状の邪神の尖兵が剥き出しになっている。


 これまでの中では最小だが妙にテラテラした姿に気持ちがざわつく。


 <青蓮地獄>を使用からの、


気脈術 冷気


 自分の耐性を高めておいて、いざという時に備え、同時に散弾銃の再装填完了を確認。


 さて邪神の尖兵が武器から出てくるって事は武器破壊狙いか。


 さっきまでより長くなった武器の間合い、紙一重に避けるのが難しい。


 なんなら邪神の尖兵が絶妙に微妙に長さが変わるのが、またまた難易度がぐっと上がった。


 姿から言って、絶対毒とかありそうだしな~。まあ自分の耐性を抜けるのかは分からないけど。


 自分が突いても斬っても鉄扇で受けずに相打ちを狙ってくる相手、やっぱり武器狙われるのが嫌なのかな~。


 散弾銃で胴体を一発弾き、動きを止めたところで、右手に持った鉄扇を力の限り思い切り打つと、


 バッキリ鉄扇先の針が折れた。まだ核は潰してないのですぐに生え変わるが、今度は二本。


 まあ動きを一瞬止めれば、鉄扇の針を折れるのは分かったので、ガンガン折る。


 折るたびに増える針、両手とも針が五本づつになった所で青司祭の手の甲に核が現れたが、


 両手とも核があるのは両方潰せって事かね?


 「根住!」


 相棒を纏うタイミングで相手が突き出してきた鉄扇を剣で擦るように受け、そのまま手首を根住に掴ませる。


 根住の尻尾で足を巻き取り、体のバランスが崩れたところで更にもう片方の手首も捕まえる。


気脈術 冷気


 相手の動きを止め、念のため両手の核を同時に剣で潰すと、


 袖の内側から、瘴気がもわっと抜けて、そのまま倒れこむ青司祭。


 転がるオーブと小鍵を拾い、隠し通路探索。


 中々見つからないなーと思ったら、レバーが1個見つかる。とりあえず操作してみると天井から梯子が下りてきたので、青司祭を担いでそのまま登るとあっさり出られた。


 毛の隙間から顔を出し、毛を掻き分けて、わさわさと体の縁まで進み、


 そのまま海に飛び降り水上要塞に帰還。青司祭は世界樹の元に預けてきたよ勿論。

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― 新着の感想 ―
[一言] あ、司祭、二人じゃ無かった 青司祭A、青司祭Bとかじゃなくて良かった(//∇//) でも、邪神大戦の時より余裕がある分、イライラする事がなくていいね 飽きるけど
[一言] 鉄扇…鉄…クラーヴン… うっ、頭が
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