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557.血管迷路ケーちゃん上部

 胃の上部から血管内に進入、今更だけど上部に腎臓があるってことは、やっぱりケーちゃんは4足歩行の生き物のように、内臓が横に伸びてるのだろう。


 基本的に顔と背中しか見えないし、水中の状態を確認してるわけじゃないから、念のための確認。


 肝臓は正常化したはずだが、血液はまだまだ瘴気で汚染されたまま、それを証明するように見慣れた免疫っぽい敵が相変わらず突っかかってくるので、核を潰しては水の中に戻す。


 また汚染されて千日手かもしれないけど、じゃあ血液から出して干からびさせたら、どうなっちゃうのかと思うとね……。


 つまり自分の邪魔をするやつだけサクサク倒して、迷路の攻略を進めたほうが吉!


 そういえば胃にはでかい邪神の尖兵いなかったけど、皆大丈夫かな?胃の内部に隠れてる巨大邪神の尖兵にやられてないだろうか?


 もう少し、じっくり時間をかけて炙り出すべきだったかな~ちょっと不安になってきたぞコレは。


 血管迷路を歩き、時折上に行く梯子を見つけては、上へ上へ……。


 なんとなく、本当になんとなくだが、重要器官が近い気がする?血管迷路を歩きすぎてなんとなく違和感を感じるようになったのは完全に慣れか?


 普通は太い水路から細い水路に分岐していくのだが、内臓が近いと流れが微妙に変わるんだよね~。


 今回は如何にも内臓から血液が流れ出してます!って言う流れ。


 なんだろう、腎臓だったら寧ろ血液集めて、濾し出します!って感じだろうに……。


 寧ろあれか?本来なら濾過した後の綺麗な血液が大量に流れ出してるのに、機能が低下か停止してるから、汚染された血液が垂れ流しなのかな?


 まあ、いいや重要器官なら解放して損はないし、さっさと乗り込もう。


 そして、明らかに内臓と思われる大部屋に血液が流れ込み、邪神の尖兵が真ん中にいる所は他と同じ。


 今までの内臓よりはやや手狭かな?って位だけど、気になる程ではない。


 赤い何かがスポンジ芋虫を食って太り、白い何かがとりあえずサボってるな。何にもしてない。


 なんだろうな~スポンジ芋虫がどんどん食われてるんだけど?


 赤も白も邪神の尖兵に取り憑かれてるのは見た目的にも間違いないし、サクサク解放しましょうか!


 まずは動いている赤い方を標的にすべく近づいていくとスポンジ芋虫を捕まえる為に無数に伸びる触手の一本をこっちに向けてきたので斬り落とす。


 何故かそれだけで日和って離れようとするが、そんな広い部屋じゃないよって言うね。


 そこに白い方が邪魔に入る。さっきまでサボってただけなのに、赤と自分の間に割って入るところから、こっちが戦闘要員か?


 剣を構えるが一向に戦闘意思が見えない白、動き出すのをまっていると白の上部が大きく開き、中から大量の免疫達が出てくる。


 内臓内の血流を埋め尽くすようにどんどん吐き出し、そして邪神の尖兵に取り憑かれた免疫たちが一斉に自分に攻撃を仕掛けてくる。


 倒し方の分かる相手といえど、流石に数が多すぎる。エリーゼ様みたいに範囲一掃系の武器ならまだしも、自分には全部倒すって言う選択はちょっときつい。


 すぐさま<青蓮地獄>からの肩の盾を展開。さらに剣先を水に漬け、


凍剣術 獄結海


 水を広範囲で凍らせる事で免疫たちの動きを封じ、ついでに足場も作る。


 間合いを詰めて、本体と見られる赤と白を攻撃しようと一歩踏み出したところで、


 赤から大量の水というか血液が吐き出され、フィールドを覆い直されてしまった。


 即<跳躍>で空中に逃げるも、 そこに白が免疫達を再び吐き出すので、状況が不利に戻される。


 自分は着地する場所すら失い、大ピ~ンチ!

 

 「根住!」


 相棒を呼び出し纏って、


武技 反動滞空


 空中を移動し何とか壁に到達、根住の力で壁にくっつく。


 とりあえず両足と尻尾でくっついているが、若干体勢が悪いので銃をしまう。


 右手に剣、左手と両足と尻尾を使って壁を伝いそのまま天井へ移動。


 赤も白も自分をターゲットとして追っているが、天井には届かないようだ。


 問題は自分もここからどうやって攻撃を仕掛けようかって事なんだよね~。


 まあ、動きがない状態だし、ここは鞄から銃を取り出しますか。


 普段だったら戦闘中に鞄から物を取り出すなんて隙だらけになるし出来ないんだけど、現状お互い何も出来ない状態だからね。


 剣を鞘に収めて、装備屋のおっさんに作ってもらった、ちょっとおかしいハンドガンを握る。


 まずは生命力を捧げる事で次の攻撃の威力を高め、さらに<集中>を使用、術ダメージ量も盛って、


武技 縮砲


 白い冷気光線が、赤とその周りの水を全部凍らせる。


 赤による増水がなければ、免疫も大した事はない筈!銃を再び鞄にしまいこみ、飛び降り!


 剣を引き抜きつつ、回転し氷の地面に両足で降り立ち、白に攻撃開始。


 免疫を次から次から吐き出すが、水の中でなければそこまでのスピードは出ない免疫達を避け、白に直接攻撃。


 邪神の尖兵を纏っている黒い部分をどんどん切除。どうやら白はお腹が水槽のようになっていて、そこで免疫達を育ててるみたいだ。


 免疫達を吐き出す口内側に核がちらっと見えたので<跳躍>!


 自分が飛び上がったところに免疫をぶつけようと飛ばしてきたが、流石にそれは肩の氷盾で受け、空中で流された分は、脚からすぐに散弾銃を引き抜き、


武技 反動滞空


 軌道修正して、口内核を剣で潰す。


 白が大きく痙攣して、その場にひっくり返ったところで、後は凍った赤のみ。


 もしかしたらと思い、凍った触手を足場に赤の体を上り、口内を確認すれば核があったのでこっちも潰す。


 まだ免疫達が、びちびち跳ねているけど放っておけば氷が解けて水の中に戻るだろう。


 自分は一旦この内臓のコントロールをしているであろう司祭を探す。


 それにしても、ここは何の内臓なんだろうな。腎臓じゃない事は確かだと思うんだけど。

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― 新着の感想 ―
[一言] 赤血球と、白血球?かな? そうか 芋虫なんだ……………
[一言] 免疫系を取り戻した?
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