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538/613

538.再突入目指すは心臓の筈が?

 作ったのは白身魚にこれでもかってくらい〔火辛子〕を乗せて、熱々に熱した油をぶっ掛けて、揚げるとも焼くとも煮るとも言えない、中華風の料理。名前は分かんない。


 皆舌が焼けるほど辛いと言っていたが、おかげでガッツリ耐寒耐冷が乗ったので、ケートスのケーちゃんに突入。


 口の入り口、そこから続く大部屋と占拠し、拠点化して行く。


 鼻の方へ抜ける道々、開けていなかった部屋も全て確認していき、根こそぎ東の者を邪神の尖兵から解放して、運び出す。


 まあ、そこまでは人数使ってサクサク進めたが問題はここから、やはり偵察として自分が先行せざるをえまい。


 制圧中に一箇所大きな通路が見つかった。細い廊下ではなく明らかにメインの器官とおぼしき広く天上が丸くなった通路を取り合えず通り抜ける。


 左右に部屋があるわけでもなく、ただ真っ直ぐ伸びる通路。本当に何にも無くちょっと警戒心が薄れてきた所で、左右に分かれる道。


 どっちに何があるとも分からないので、取り合えず左から攻略と行きますかね!


 すぐに大きな扉があり、押し開ければジャングル?


 高くなっている天上いっぱいまで伸びる木々に蔓が巻きついて、一見だとどこを通り抜けていいかもよく分からない。


 取り合えず強引に踏み入れそうな木の隙間を歩いてみるが足場が悪い・・・足場が悪いのは苦手じゃないな。


 何か慣れてきたので、周りをよく観察しながら進む。魔物は今のところ見当たらないが、臭いが邪神の尖兵の存在を示している。


 今まで通りヒト型が隠れているのか、もしくは潜伏を得意とする様な爬虫類が取り付かれているのか、もしくは・・・。


 あからさまに様子のおかしい木が一本。


 異質としかいいようが無い。幹がヒトの顔のようになっているが、完全に歪みこちらをねめつけ、枝の隙間から垂れる蔦はから瘴気が漏れている。


 足元からの殺気に一歩飛びのくと、地面から尖った根が突き出してきた。


 更にそこから瘴気が霧状に噴出されるが、それも転がって避ける。


 まあ、木とかはやっぱり地面攻撃からって事で<青蓮地獄>を発動。白いエフェクトを体に纏いつつ、


凍剣術 獄霜界


 周囲一体の地面を凍らせて、木との間合いを詰めていく。


 いつの間にか蔓から漏れてた瘴気が止まっていたのに気が付き、


気脈術 冷気

 

 耐性を高めて置き、更にもう一歩間合いを詰めた。


 枝の隙間から一気に噴出されるガス。あからさまに体に悪そうな汚い緑のそれを無視して、更に近寄り一撃。


 頭上から殺気を感じて飛びのくと、ボタボタと小型のスライムが落ちてきて床でフルフル震えてる。


 取り合えず手近なスライムから潰しまくり、木までの道を開けて更に木に斬り付け、またさっと距離を取り直す。


 また、スライムがぼたぼた落ちてきた。


 ふむ、木が邪神の尖兵に取り憑かれているんだろうが、多分枝の間かな~。


 いつだか宝樹を巡った時はもっと完全に取り込まれて、全部が邪神の尖兵化してスライム状の体が自在に伸びてきたものだが、


 この木の見える範囲はスライム化してない。でもヒト型はどこかに邪神の尖兵の核がくっついてたし、この木もそのパターンだろう。


 何でそうなったか知らないが、ここの邪神の尖兵は取り込み型じゃなく寄生型って思っていていいのかな。


 取り合えず、手近なスライムを片付けながら様子を見るも、先に根を凍らせてるので既に動きが鈍い木は何もしてこない。


 取り合えず、幹を斬りつけヒット&アウェイでスライムが降ってこなくなるまで落っことす。


 春の毛虫のようにワラワラうじゃうじゃと積もったスライムを世界樹の剣で蹴散らし、木の上に登り邪神の尖兵の核を潰せば、あっさりと正常に戻る木。


 幹にあった顔はそのまんま残ってるって事は、喋る木だったりするのかな?別に顔付いて無くても話せるけどさ。


 今は目をつぶっているように見えるから、休息中かね。取り合えず面倒だがスライムだけは全部潰して片付けておく。


 そのままケーちゃん内部の森を歩く。慣れれば爽やかな森だ。はじめは密林かとも思ったが、全然そんな事は無い。


 多分食べられそうな木の実が成ってている木もあるし、アケビの様な実もちらほら見受けられる。


 なんなら普通の動物が放し飼いになっててもいいんじゃない?って感じ。小鳥の鳴き声でも聞こえてきたら最高なんだがな~~・・・。


 木の上から何羽も群れてる小鳥達がこっちを見てるんだけどさ。殺気がダダ漏れなのよ。


 はい!速攻の<青蓮地獄>からの


凍剣術 獄纏霧


 低温の白い霧に巻かれただけで、小さな鳥達はほぼほぼ動けなくなったので、面倒だが一匹づつ邪神の尖兵の核を潰してやり、解放する。


 その後は邪神の尖兵に取り憑かれている木や動物はいなさそうなので、程ほどで探索を切り上げるとしよう。


 ここは多分心臓じゃなかろうし、反対側に行ってみるかね。と言う事で、道を戻り今度は右へ向かう。


 こっちも木がいっぱいだが、一応通路がある。しかし大きな問題もある。


 いっぱいある木がどれも動いていて、如何にも攻撃的な雰囲気を醸し出して殺気に酔いそう。


 こりゃ、人手を呼んで殲滅パターンかな。

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― 新着の感想 ―
[一言] う~ん 肺かな?
[一言] うわっきもちわるっ!想像しちゃった。VRでこれはやだなー。 隊長はそういうのにも耐性あるのが大人よね〜。
[気になる点] 木に相当する器官って何だろう? [一言] 「はたらく細胞」 隊長は白血球さんか!
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