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522.オニヒトデやっちゃう

 オニオコゼでお腹を満たし、一路オニヒトデを目指して進む。


 船がでかい所為か、その後も魔物に絡まれるが普通のボスや精々ユニオンボスなので100人がかりで船の上から撃ちまくれば倒せる。


 そして、食材が増えるので自分と近接武器の水中戦闘要員達は飯担当。


 ガンガン食わせて、ガンガン戦わせて、気づくと付いてるバフ効果!高まる戦闘力に安心感しかない。


 エルフ特有の戦闘時に妙にテンション高まるあの感じのまま、オニヒトデゾーンへ。


 さて、問題は、も、ん、だ、い、は~~~どうやって海から引きづり出すかだね。何せ相手はヒトデじゃん?魚みたいに動き回らないのよね~。


 動き回るのもそれはそれで面倒なんだけど、動かないのも面倒。どうっすっぺ~。


 自分が悩んでる横で、どんどん準備が進んでる。


 「ねぇ、どうやってヒトデを引きづり出すの?」


 「そりゃ銛を打ち込んで引っ張り揚げるしかないだろう」


 まぁ、そりゃ力づくで行くか・・・うし!いっちょ手伝いますか!


 「ああ、隊長は取り合えず大人しくしておいてくれ」


 「なんでよ!折角ヤル気なのに」


 「一応今回の総大将はアンタだからな?他の連中の手柄を横取りするような事は良くないぜ」


 「それは、そうかもしれないけど自分は現場指揮官だしさ。そこは最前を走らないと・・・」


 「駄目だっつうの。何のためにここの所【訓練】してたんだと思うんだ?あの術を皆この目で見てみたいんだよ」


 「ああ<融力術>?そう言うことなら仕方ないか~、自分はのんびり構えてるわ~」


 そう言ってみんなの作業を見守る。


 数個の滑車から伸びるロープ。先端にはぶっとい銛。


 あれぶっ刺してヒトデを釣上げるのか~面白そうだけど、自分は船の上でお留守番。


 数名の水中戦闘要員が潜って行き、いくらかすると船が大きく軋み始め、


 艦上要員が皆でロープを引っ張り、徐々に艦上にロープが溜まっていく。


 所詮泳ぐ事も出来ないヒトデだし、釣るところまでは問題なさそう。って事でぼちぼち術をかけていきますか!


融力術 鼓舞


 まずは士気を高めエルフ達の様子を確認から。


 「おらおらおらおら!来いやヒトデ!」

 「やってやらー!おらー!」


 前とあまり変わっていない様だが、武器を振り回したり銃を乱射しないだけいくらかましか?


 水面に巨大なオニヒトデの姿が見えると同時に、オニヒトデから無数の針が射出される。


 「総員!頭を下げろ!」


 指示が来るが、針は空高く打ち上げられるのみで、全然船にダメージも何も無い。


 ただの破れかぶれかと思いきや、ふと手元に影が落ち空を見上げると、


 打ち上げられた針が何かに誘導されるかのようにこちらに向かって飛んで来るのを視認。


 「クソ!ミサイルか何かかよ!」


 すぐさま剣を抜き、飛んできた針を迎撃し体に当たりそうな物をガンガン打ち落とし、弾き飛ばす。


 針の雨が止んで辺りを見渡せば、結構な人数が針に刺され、毒で動けなくなっていた。


 姫毛カールのシールドで庇われてた数名、たまたま立ち位置が良かった者数名、念のため毒耐性装備を身に着けていた数名、針すらガトリングで迎撃したエリーゼ様とその後ろに庇われてた数名。


 うん、こりゃヤバイ。


 「逃げてやり直すか、強引に倒しきるか2択だね<融力術>の実験なんて言ってられないよ」


 「分かってる。幸いヒトデに繋がる綱は切れてないのだ。このまま撃ち殺してやろう」


 「分かった!戦闘出来ないヒトは毒の処置頼む。毒から復帰したヒトも次のヒト処置して、まずは手勢を増やそうか」


 そう言いつつ自分は自分の戦闘準備。


気脈術 冷気

気脈術 陰気


 さて、あれだけ針飛ばしたのに、まだまだ針だらけのヒトデの体をどうやってぶった切ってやろうか。


 エリーゼ様をはじめ、遠距離攻撃手段をもつ者達が弾の雨をヒトデに降らせてる中、自分は泳いでヒトデに近づく。


 そして針のうち一本を<掴み>からの、


気脈術 陰気


 術でダメージを与えていく。


 もう、いいや!ちょっと痛いがヒトデの上に乗り剣でぶっ刺す。


 自分もがりがり生命力を削られてるが、まだ余裕あるしかまわん。


 滅多刺しにして、時々 陰気 で回復。


 ダメージを貰えば貰うほど攻撃力も防御力も上がるのが自分のスキル構成。


 いくらかダメージを与えているうちに再びの針ミサイル。そして周りの海に毒浸透。


 更に回転を始め、ロープを絡ませにかかってきたところで<青蓮地獄>からの、


凍剣術 獄結海


 周りの海を凍らせる事で、回転を阻止。


 剣に氷精のエフェクトを纏わせ、更にダメージ量を増しつつ斬りまくる。さらに散弾銃も連射。


 ヒトデの毒が染み出して海の色がかなり危険などす黒さになったところで、


 海面からごぽごぽと泡が立ち、辺りの空気も汚れた緑に染まっていく。


 しかし、自分の知った事ではない。


 ヒトデをひたすら斬り続けるのみ、時々の 陰気 回復は忘れない。


 そして、あまり動かないヒトデだが、それでもだらっと力が抜けたようになった所で、ダガーを引き抜き、


<復讐>


 自分からくらいに行ったモノでも、ダメージはダメージ。くらったものを全部そのままお返し。


 ヒトデは完全に動きを止めた。


 船に戻れば、海から湧きあがる毒霧でグロッキーになってるエルフ達。


 一人を介抱し、治った一人と手分けして、一人づつ介抱して、さらに・・・と。


 どんどん治して行き<解体>班はヒトデを解体に、料理組はこれまで手に入れた食材でごはんに、流石にヒトデは食わないようだ。


 自分は戦闘頑張ったので一休み。

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― 新着の感想 ―
[一言] オニヒトデ、食えないもんね~ 食えるなら、珊瑚の被害も、食って退治とか考えられたのに、あれ、大変だよね~ と、言うことで、やっぱり、食えないオニヒトデ 退治出来て良かった(/…
[一言] 結局隊長ほぼ一人のような
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