501.若いエルフ達と打ち上げ
水上要塞に戻り貝を換金すれば、予想通りのぼろ儲け。
皆で食堂に行き、打ち上げと行く。
小船に乗ってた数人で、テーブルを囲みつつ情報収集したいので、本日は自分のおごり。
渡した貝殻で、周囲の飯屋から色々買い集めてくるが、全然お金代わりの貝殻が減らない。
天上メニューは魚~。
赤い魚の姿煮?アクアパッツァとでも言うのかな?カタカナのご飯はよく分からないが、見た目が綺麗。
金目鯛の洋風煮つけにしか見えないが、一緒に煮られてる具材がフルーティ!
後は貝の蒸し焼きかな?普通に食べられる小さな貝もあったんだなと、砂地も無いのにどこにいるのか、是非聞きたい。
それに木になる実じゃないが、トマトやナスなんかもある。油はオリーブオイルかな?
何かイタリアン!行った事ないけど・・・でも小麦は無さそうだから、ピッツァもパスタも無い!
「主食って何食べるの?パンとかご飯とか」
「???芋のことか?」
はい!ありました!天上芋!
自分が芋に興味を持ったからと買ってきてくれたのは、里芋・・・いきなり和風?でもしょうゆ味でも味噌味でも無い。
こりゃ、そのうち里芋の煮ころがしでも作るしかないな!
酒を出して、さあ打ち上げ!口のすべりを良くして情報収集にいそしみましょうか!
「しかしあんた、凄いな~あのイソギンチャクは基本ノータッチだったから、当分はあの辺りで荒稼ぎできるぜ」
「あっそうなの?割と単調だったし、動きも特段早くなかったし、別に?って感じじゃなかった?」
「何言ってんだ?触れられるだけで複数の状態異常に襲われて、動けなくなった所を巻きつかれて吸収されて干からびちまうんだぞ普通は」
「ああ、じゃあ自分が氷精使いで耐性上げていけるからなんともなかったのか。それよりもさ水中であのダメージ量、凄かったよね?あっちの方を教えて欲しいんだけど」
「そうなのか?ここらじゃ周りが全部海だから、水中戦の基本なんだけどな。振る武器とか殴る武器はあまり効果が無いから、突く武器で術を持っとくのが割りとメジャーなんだが」
「一応自分の剣も突きはできるけども」
「まあ、短剣とか使う奴もいるのはいるからな。やっぱり身軽なのが一番だしな」
「じゃあ、投銛術とかなんかそういうの使ってるんだ?」
「そうそう、水中用の突き武器術よ。精霊系は水中では使いづらいからな。水精だけは別だけど」
「ああ、雷精は周りもくらいそうだし、風精火精はまず存在できそうにないし、石精は水中じゃ効果薄そうだもんね」
「そそ、陽精は使えなくも無いがって所かな」
「陰精は使えないこともなかったけどね」
「みたいだな。陰纏ってるのは初めて見たが、そう言うことなんだろうな。根を掴んで体固定できるってのはここいらじゃ使えるよな」
「一応自分も<水泳>はそこそこ鍛えてるし、せめて武技だけでもあればいいんだけどな~」
「ああ・・・魚型の相手ならエラにあの空気玉突っ込めばダメージ与えられるんじゃないか?」
「そういえば、ここって空気玉無いんだね。呼吸の持つ限りしか潜らない感じなの?」
「そうだな。稀に風精と契約するやつもいるけど、補助具を作るための宝石が手に入りにくいからな。大抵は気合だ」
「ああ、そっか宝石から精霊の力引き出して装備作るんだもんね。そっか・・・風精の宝石があれば長時間潜り続けることも可能なのか・・・」
「ん?どうした?」
「いやいや、それで水中戦のコツって他には無い?」
「そうだな~、兎にも角にも水中ってのは足場が無いからな。踏ん張ったり出来ないじゃないか。だから近距離投擲が効果あるんだが」
「ああ~遠距離だとやっぱり効果ないんだ」
「離れりゃ離れるだけ効果は落ちるな。後は如何に固定するかとか?」
「確かに自分も巻き付いてきたのを良い事に固定して切っていったからね」
「そう、固定した物を擦り斬るか、勢いつけて近距離で突くかって言う選択になるよな。後は水精と契約してよっぽど水中での機動力を上げるかだな」
「水精は足ヒレかなんかに宝石つけて、早く泳げる様になるとか?」
「そうだな、水を操って普通とは違う軌道が出来る様になるから、かなり戦える様になるだろうな」
ふむ、装備さえ整えて有志を集めれば、水中でユニオン位はやれない事も無いんじゃないかこれ?
レギオンになると水中陣形は流石に心得が無いから辛い所だけども。
ボスとやった限りは<青蓮地獄>と 気脈術 冷気 はきっちりはまったし、ユニオンまではいける気がする。
レギオンだと部位氷結とかそんな感じかな~。
よく考えたら、アクセサリーとか山程氷精補助つけたんだから、これ位はいけるのか?寧ろ過剰?
「どうした?黙っちまって」
「あっいや、この食べてる方の小さい貝はどこで取れるのかと思ってさ」
「何だそんな事か、世界樹様のある陸地があるだろ?あの辺りで採れるから、ちょっとした小遣い稼ぎに採りに行く奴がいるのさ」
「へ~後、木の資源が採れるって聞いたけど、実のなる木は伐るわけに行かないじゃん?」
「それなら、少し離れたところに林があるからそこの木で、小船とか要塞の補修をしてるぜ」
「え?海に林があるの?」
「ああ・・・あるけど?」
世界樹周辺の生態系めっちゃくちゃだな!