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499.天上海中戦闘

 思い思いに水中に潜っていき、世界樹の側根沿いを泳いで行く。


 自分には最初に声を掛けてきた若いエルフが付いてくる。


 まあ、初めてだから念のためって事かな~。


 根っこにくっついてる貝があったが凄く小さいので指をさしたら、×で答えられたので、放置。


 やっぱり相応のサイズに育った物じゃなきゃ駄目なのだろう。


 根っこが入り組んでる場所をあえて通りぬけ、進むと魚が一匹。


 しかし、サイズが普通よりちょっと大きいかな~、マグロとかなら良いが明らかな殺気。


 魔物なので容赦なく行きますかね。


 「根住!」実際はぶくぶく言ってるけどさ。伝わるからよし!


 根住の尻尾で近くの根に体を固定、剣を抜き魚に照準を定めるように剣先を真っ直ぐ魚に向け、腕を伸ばす。


 左右に振りながら、突進してきた所を剣の切っ先で軽く受けつつ避け、そのまま剣先で斬りつけて行く。


 そのまま抜けようとするが、魚の尾っぽを<掴み>からの


気脈術 冷気


 凍って動かなくなった所で、自分の手足だけじゃなく、さらに陰手陰足でも絡めとり、そのまま剣をぶっ刺す。


 凍結が解けて暴れ出そうとするが、知らん。ガンガンぶっ刺すうちに倒しきった。


 ぷかっと浮いた所を若いエルフが<解体>してくれた。


 さて、もうちょい奥に進みますかと思ったら、若いエルフが口を指してる?


 なんだ???


 ああ、空気か!と空気玉を割ると一呼吸できたのか、サムズアップしてきたので、そのまま進む。


 ふむ、その後は普通の魚と貝がちょろっと、成績は悪いかな~。


 ふと、広い空間に出られそうな場所に辿り着くと、若いエルフに止められると同時に何か触手が襲ってきた。


 反射で剣を抜き、切っ先を当て擦るように切り捨てる。


 うーん、気持ち悪いし倒しちゃうか。殺気があるって事は魔物だもんな。


 毒とか使われても困るし、ここはまず<青蓮地獄>発動からの、


気脈術 冷気


 耐性を上げておく。最近は状態異常ばら撒く魔物増えたもんな~。気をつけて置いて損は無い。


 「根住、また頼むよ」


 『いいよ!分かった』


 すぐに根住を纏い、近くの根っこにくっついて体勢を整えて触手を待つ。


 しかし、中々襲い掛かってこないので、奥に進む。


 広い空間に出ると、根っこに張り付いたイソギンチャクが鎮座していた。


 如何にも毒々しいカラーのイソギンチャクだが、明らかにボスサイズ。


 身動きとりづらい水中で三次元戦闘か、しんどいな~。


 そうは言ってもやると決めた以上仕方ない、やばかったら逃げよう!


 いつの間にか自分の少し後ろで若いエルフが銛を構えてる。やる気有りと受け取って、いざ!


 ぬるっと近づいて来た触手を切り落とす。


 しかし次から次へと無数の触手が襲ってくる。


 地上だったら余裕で走って避けられるし、いくらでもブロックできる物が水中だとなんとも歯がゆい。


 距離を取るように後ろに泳ぎつつ触手に少しづつでも与えていく。


 しかし、一瞬の油断で捕まりそうになった所を陰手が掴んだ。


 「・・・自分の冷気って流せるのかな?」


 『やってみて』


 陰手の自分の体と繋がってる部分から自分の冷気を流し込んでみる。自分で動かしてるわけではなく、根住が動かしてくれてる腕なのだが不思議と冷気が流れ込んで行く。


気脈術 冷気


 ちゃんとイソギンチャクに冷気が流れ込んでる。ボスサイズだけあって一瞬では凍らないが、


 徐々に他の触手の動きも悪くなっていく。


 完全に動きが止まった所で、少し離れていたエルフに合図をすると、自分の言わんとしていた事を察してくれて、


 銛に術を込めてぶん投げる。


 中々の大ダメージと共に氷結は解けたが、まあ<掴み>と 気脈術 のコンボが効く、所詮はボスサイズよ。


 さらに触手が襲ってきたが、捕まったそばから逆に<掴み>返し、


気脈術 陰気


 寧ろ相手の生命力を吸い取る。


 さらに剣で切り落としていく。自分に巻きついて来て固定されてる分よく切れる。スパスパやったろう。


 ボスサイズの割りに工夫のない奴みたいだし、ガンガン切って掴んで吸って<掴み>からの、


気脈術 冷気


 イソギンチャクが凍って一息つけたので<犠牲>で生命力を捧げ、


気脈術 陰気


 気脈術になって、クーリングタイムがかなり減って、ガンガン術を使える様になったのはまじでありがたいな。


 さすがピンク師匠おススメの術だわ。現状二つしか精霊術持ってないのに十分すぎるほど戦える。


 どんどん触手を斬ると、触手が減って行く。


 いつの間にか引っこ抜けて落っこちた銛を若いエルフがいつの間にか拾いなおし、術を込めてイソギンチャクにぶっ刺してトドメ。


 何か花が萎れるように動かなくなったイソギンチャクの<解体>を若いエルフにお任せする。


 イソギンチャク空間からは道が上下左右に何本か存在し、さらに奥に進めるようだ。


 適宜空気玉を割って二人で進むが、どうやらこの辺りは余り来なかった場所らしく、貝がゴロゴロあって、ぼろ儲け!


 若いエルフが持ってた網に一杯に貝を集めたら二人で引き返す。


 小船の同乗者たちは大分前に帰ってきていたようだが、収穫は少なかったみたい。


 皆で小船で帰るも自分と若いエルフはホクホク。他の面子は疲れてぐったり。

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