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476.いよいよレギオン戦?

 郵便屋さんの間にレギオン戦いってみよう!やってみよう!


 何でもレギオン級の陰は4体いるらしいが、一番与し易そうな相手は誰か。


 その一、動きは非常に遅いが防御力が高くダメージを与えるのすら困難な相手!亀陰

 その二、移動力が非常に高く追いつくのが困難な相手!馬陰

 その三、非常に強力な毒を使う、近づくのすら困難な相手!蛇陰

 その四、防御力移動力攻撃力を兼ね備えた困難な相手!虎陰


 皆さ~困難な相手じゃん?誰から行けばいいのよ。


 移動力が高いだけなら自分が追いつけないことも無いけど、自分だけ追いついてどうなるのよって言うね。


 毒使いも今の自分なら耐性でいけるんじゃ無いかと思うが、自分だけいけてもどうするのよって言うね。


 となると、亀しか。


 初めてだし、ここは亀でいいかな。攻撃力が足りずに勝てないかもしれないけど、死にまくるよりマシかなってそれだけ。


 ぞろぞろとエルフ達と連れ立って、いざ亀陰!


 エルフの街から少々遠く、数日かけて移動。食事はジンギスカンと適当な汁物。


 もし現実で食べてたら力がつきそうなメニューなんだが・・・イエス!蛋白質!みたいな。


 肉食べた時の満足感って悪くないよな~。自分は実は米より肉が好き、米よりうどんが好き!


 エルフは野菜を食べてると思ったら大間違い!羊肉食うのが、このゲームのエルフ!


 菜食主義者でも虫食うわけでもない!蛋白質で筋肉育ててく!


 さて亀陰の元に到着したが、まずは対話だよね。いきなり戦い始めるなんて野蛮人のする事だもんな。


 前にいきなり攻撃したのはエルフ達がテンション上がりすぎた所為だから、自分は何も悪くない・・・筈。


 「どうも!契約の条件とかあります?」


 『ん~!や~だ~。なにもしたくない~ねむい~』


 「どうする?この亀陰は何もしたくないって」


 「いや、もうちょっと粘れないか?」


 「あの、いくら亀でも適度な運動とか大事じゃないですか?霊亀でもある程度動きますよ」


 『え~でもなにもしたくないもん。ねるよ~ねる』


 「多分攻撃したら、怒るけどどうする?」


 「怒るのはちょっとな~、どうすっか・・・」


 「あの!寝てたら強制的に攻撃始めますけどいいっすか?」


 『ええ~なんで~、酷いよそんなの~。何でそんな事するの?』


 「いや、なんか4体同格がいますよね?全員倒せば外に出られるらしいんですよ」


 『そんな事無いよ。やめて!あのね僕達倒しても何もならないからね!契約もしないよ。そりゃもう完全にどこまでも防御力盛盛な子しか契約しない事にしてるから、本当に止めて』


 「どうする?どうあがいても契約出来ないっぽいよ」


 「いや、今更どうするって言われてもな。じゃあ、やっぱり4体の巨大ボス倒せば外に出られるってのは・・・」


 「どうやら、そんな話は無かったようだね~」


 「つれーなー!!信じてた心の拠り所が、一気に崩壊したわ!」


 「でも、仕方ないじゃん。真実っていつもそんなものだよ。寝てる亀陰攻撃する?」


 「いや、今更そんな事いわれてもな~」


 「じゃあ、他当たってみるか」


 と言うわけで、次は虎。レギオン級陰を倒しても外に出られないと分かって、若干テンション下がったエルフ達と移動。


 エルフは割と軽装だから、亀陰と契約は難しいだろうな~。自分の知る限りだと青騎士とかかな?陰精術採るかは分からないけど。


 まあ、エルフ達は亀陰と契約したかったら、羊肉食べて筋肉つけてフルプレート装備しような!


 また数日かけて移動。久しぶりに大人数引き連れての移動はなんとも感慨深い物があるな~。


 移動力防御力攻撃力を兼ね備えた虎陰も寝てた。


 「寝てるところ申し訳ないんですけど、どうしたら契約出来ますか?」


 『え?あ~そういうの興味ないわ。悪いな』


 「興味ないってさ」


 「いやだからもうちょうい粘ろうぜ」


 「大人数で倒しても駄目ですか?」


 『なんで、そんな酷い事しようとするんだよ。嫌だよ』


 「いや、なんか4体の同格の陰がいますよね?全部倒すと外に出られるって言う噂があって」


 『出たければ出ればいいじゃないか、倒さなくても出てる奴は出てるから、よく考えて頑張れよ』


 そう言って寝てしまう虎陰。


 無理そうなのでまたぞろぞろ移動、皆完全に泣きそう。


 「ええっとどうする?帰る?」


 「いや、まだ2体いる行こう・・・」


 という訳なので、次は馬に会いに行こうと思う。


 食事の時にお酒を出して、皆でテンションをギリギリ保って馬に会いに行く。


 走り回ってたら追いつけないな~と思ってたら、案の定走ってこっちに向かってきて、そのまま通り過ぎていった。


 仕方ないので自分一人で追いかけて行くと、


 『え?何?追いかけてきて何かあった?』


 「いや、契約出来ないかなと思って」

 

 『ああ、それは僕に乗れる人じゃないと無理だね。そういうヒトを連れてきてくれたまえ』


 「騎乗タイプの陰だったんですね~」


 『そうさ!勿論ヒトが乗る時にはサイズは縮むがね!では、さらば!』

 

 そう言って、駆け去って行く馬。


 こりゃカヴァリーでも連れてくるしかないな。走って追いついても駄目なんだもん。


 その旨伝えると、いよいよエルフ達はがっくり崩れ落ちた。


 残るは蛇か。

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[一言] エルフたちの心折れる冒険
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