439.溶岩地帯でレッツエンジョイ魔物狩り
陰は何となく意思があるというか、コミュニケーション取れる相手なので、流石に一方的に攻撃したりは気が引ける。
と、言うわけで、南の魔物狩りとしゃれ込もうと思い向かったら、溶岩流れてた。
まあ、予想してたけど、ちょっと熱い気がするな。
溶岩のおかげで確かに明るい。赤いどころの話じゃないけどね!
エルフから聞いていた通り、世界樹の根もこちらまでは来ていない。
【砂国】でも宝樹こそ生えていたが、気宝樹とかだったし、もしかしたら高熱とかは苦手なのかもしれない。
そりゃ、木だもんな~火は苦手か!不思議と陰もいないのは明るいからかね~?
「大丈夫そう?」
『う~ん半分契約してるからか大丈夫』
やっぱり、陰が苦手なゾーンではあるようだ。
まぁ、申し訳ないけど、気ままに魔物狩りとしゃれ込もうか。
溶岩の川の間に歩けそうな土のフィールドが広がる。所々火が噴出してるので、要注意!
最初に現れたのは、雪鳥蜥蜴の色違い。要は人サイズのトカゲ、こいつは赤だ。
自分を認識するなり飛び込んでくるがブロック、硬直した所を首に一刺し、
完璧に捉えた筈が、まだ死なない。
殺気を感じ大きく横に避ければ、口から緑の何かを吐き出す。
液体のようなので、毒か酸か?
しかし、吐き出しの後首が伸びきった所を狙って、一撃。断頭斬にするもまだ死なない。
一声鳴いた所に、さらに喉に一突きして、ようやっと倒す。
体力が、雪鳥蜥蜴より高い。今の自分なら一撃で倒す雪鳥蜥蜴だが、この赤鳥蜥蜴(仮)は中々に体力がある。
しかも最後に一声鳴いたと言う事は・・・、
さらに三体の赤鳥蜥蜴が現れた。
飛びかかってくるのを避け、さらに転がって口から吐き出す何かを避ける。
一発散弾を撃ち込み範囲攻撃で怯ませ、まずは一匹をぶった斬り、さらにもう一体の頭を横殴り。
さらにもう一体を<掴み>
気脈術 冷気
一体凍った所で、攻撃を仕掛けて来た個体の喉を突き抜き倒す。
頭殴ったやつは、まだくらくらしているので、放っておいて銃を再装填。
やっと正気を取り戻した個体の足を斬りながら横を抜け、後ろから尻尾を斬り、
ジャンプしてこちらを振り向いた所で、口の中に剣を突き刺し、脳を貫く。
再装填を終えた銃の銃口を凍った一体に当て、
武技 縮砲
そして、接射。
赤鳥蜥蜴の死体が4体転がったので<採集>!肉と皮と骨と〔麻痺袋〕!
あの口から吐き出した液体は麻痺バフなのかな~。
ん~、まあまあ強いかな?フィールドの普通の魔物にしては手応え有るかも。
あっ陰精術身につけたんだから、別の<気脈術>使えるはずじゃん。
「ねぇ、陰精の気って分かる?」
『陰気って事?』
陰気か~。暗い人みたいじゃん。
そのまま溶岩の間の陸地を進むと、岩が転がってきた。
明らかに不自然な転がり方で、こちらに向かってきたので、避ける。
くるくる回りながら方向転換したところで、手をあて<掴み>からの~
気脈術 陰気
出来た!何か岩の中に入り込み、手の中に戻ってきた。
感覚だけで言うと水を吸収した綿のように何か吸い込んだ感じ?
転がってきた岩はビキッ!っと音がして、割れてしまった。
ん~何が起こったんだろうか?硬そうな相手だったから、防御無視攻撃?
よく分からんな~。もうちょっと試してみるか。
地面から噴出す火を避けてさらに進もうとすると、背後にべしゃっと音がして振り返る。
溶岩を身に纏い地を這うトカゲがこちらを完全にロックオン。
一息吸い込み、ゴバッ!と火を吐き出す。
中々に広い範囲を火で埋め尽くされるが、何とか転がって避け、銃を撃ち返した。
ダメージにちょっと怯んだ隙に間合いを詰め、剣で頭を殴りつけ、さらに横にまわって、後頭部を突く。
思ったより硬い鱗に後頭部を突き抜ききれなかったが、ダメージはあった様だ。
鱗が硬いので、斬るよりも叩くで、ガンガン殴りまくり倒しきった。
トカゲでも鳥蜥蜴は小型の肉食恐竜風。溶岩から飛び出てきたのはヤモリのような這うタイプの蜥蜴。
〔溶鱗〕〔溶肉〕が手に入る。
肉系手に入るなら、別に追放されても食べていけるじゃん!!
・・・こんな暑い場所じゃ暮らせないか。何よりこんな閉鎖環境で、村八分はきついよ。どこでもいけるならいざ知らずな。
散々逃亡生活してたのに、村八分の辛さに対して同情出来ない程、心は死んでない。
その後も周辺の魔物を倒しまくる。
うっかり忘れてた右腕の筒籠手で攻撃をガードしてみたり、距離を取って散弾ばっかり撃ってみたり、
結構楽しめた。
久々の何も考えない戦闘にすっかり没頭したが、皆がクエストそっちのけで、戦闘したくなる気持ちがやっと分かったな~。
<気脈術>陰気はどうやら吸収系攻撃だったようだ。
前の吸う右手のようにじわじわでは無く、まとまった量のダメージを与えつつ吸収。
凍らせてからの吸収で、大量吸収も可能。
生命力と精神力を吸収するので、何かもう<掴み>さえ出来ればかなり余裕。
さすがドスケベ師匠、本当に実践的だし、強すぎ&便利すぎ。
う~ん堪能した!
また、手紙配達頑張りますか!