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4.試験2にはまだ早い

 ■ ジョブ ■


ゲーム内で主にお金を稼ぐ または スキルを手に入れる為に就く

就かなくともよいが ゲームで必須となる技能であるスキルを手に入れるのに非常に苦労することになるだろう

ジョブクエストをクリアすることで『貢献度』を取得

スキルを手に入れたり新たなジョブに就くことができる


ちなみに貢献度のみで手に入るスキルを『基礎(ベース)スキル』と言い そこから発展する形で様々なスキルを手に入れることが出来る。

 

その条件もまた様々であり

各々自分のスキルを突き詰めるのもこのゲームの楽しみ方の一つであろう。

///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////


 「次の試験は、輸送護衛任務である。実際に荷車を護衛しながら北門より出て丘陵地帯を抜けた先にある砦へと向かってもらう。

 門を出ればモンスターに会うこともあるだろう。装備や必要な物資はこちらで用意する。

 諸君らは今から一時間のうちにスキルを整理してくること。

 また、この試験を受けた時点で諸君らのジョブは【兵士】から【熟練兵】にすでに変わっている。 【兵舎】で、貢献ポイントと交換で得られるスキルも今までより増えている。

 【教会】でも、今まで付け替えしか出来なかったであろうスキルが、ある程度熟練したものであれば、『スキル合成』も可能となっているはずだ。

 スキル合成を行えば熟練度が一定割合で下がる為、一時的に弱くなったと感じるかもしれないが、コレまで圧迫していたスキル枠を一気に圧縮することが出来る。

 とはいえ、一度合成してしまえば、ばらすことは出来ないし一度取得したスキルも再取得は不可能である。よくよく考えて、行うことだ。以上!何か質問はあるか?」


 こういうとき誰も手を上げないとなぜか気まずい気がするのは自分だけだろうか?


 「はい!」


 ああ、また空気に流されて上げてしまった。


 「何だ!質問を許可しよう!」


 「砦までは、どれくらいかかりますか?」


 「ん?ああ、お前は【ニューター】だったな、寝る時間があるのか、仕方あるまい。何事も無ければ2時間程度だ」


 なぜか【ニューター】に対してやたら理解あるよな?ゲームだからか、まあ困らないし別に良いか。それに今日は、いつもよりちょっと長くゲームできるし2時間なら十分許容範囲。


 「了解!」いつもどおりの敬礼を返す。


 「他には、無いか?無いようであれば解散!時間までに必ず集合すること!」


- 兵舎 -


 早速いつものスキンヘッドのおっさんに話しかける

 

 「兵長!新しいスキルを取得できるって聞いて早速確認に来たんですけど」


 「おう、これから実地試験か、いつもの繰り返しになるがスキルは、ただ取得しただけでは意味が無いからな【教会】で必ずセットするように、それにセットしてからある程度熟練しないと効果は、低いから注意するように」


 「了解!本当にいつも通りだね」


 「うるさい!同じことでも注意しないとすぐ調子に乗って失敗する奴がいるんだ!いたしかたあるまい」


 そういいながら、リストを見せてくれる。


 ちなみにこのリストいかにもでっかい本!(ブリ○○カ辞典?)って感じなんだが、自分で取得できるスキルだけが書いてある不思議仕様、見たことの無いスキルが増えている。


 「さて、どれ取ったらいいんだかね~、おススメはありますか?」


 「いや、ここは飯屋じゃないぞ。おススメってな・・・まあ、そうだなお前はクエストに必要最低限しかスキルを取得しないからな」


 「貢献ポイントは、余ってるんですけど。大量に入ってくるわけでもなし勿体無くてどうしても渋っちゃうんですよね」


 「まあ、試験の結果如何にかかわらず、これからは今までのように壁の内側だけの任務ってことは無くなるし、ある程度戦闘向きの物を増やしておくのが良いだろうな。

 後は、希望する兵科があるならそれに関連したスキルを取得しておくのも良いだろう」


 「兵科って言われてもどんな兵科があるか分からないんですけど」


 「まあ、こんな辺境だと、『歩兵』『重装兵』『軽騎兵』『弓兵』『偵察兵』『衛生兵』ってとこか」


 「歩兵って今より弱くなってる気がするんですけど。後輸送任務とかあるのに『輜重兵』とか無いんですかね?後は『工作兵』なんかも」


 「あん?【歩兵】ってのは、所謂コレまでお前が装備してきた『軽甲』装備で、一番汎用の効く一般的な兵科だぞ、受けられる任務の種類もそれだけ多い。

 【輸送】任務に関しては、行き先に合わせてそれぞれの兵科の受け持ちだし、輸送する物資の管理は、それこそ今後【下士官】や【士官】といった役持ちになる以上お前の責任になるぞ。

 それにだ【工作兵】なんて特殊技能持ちになんて、こんな辺境でなれるわけ無いだろうが、ここで【兵士】になるのはほとんど食い詰めた農家の次男坊三男坊だぞ」


 はいはいそういう設定でしたわ。

 ど田舎の食い詰め農民の最後に行き着く先、

 って割りに牧歌的というか、のんびりしてるって言うか、根がまじめって言うか、結構ここの【兵士】の環境って悪くないんじゃないかって思ってる。


 まずは、今もってるスキルを確認しますかね。


 これは【兵舎】でリストを見せてもらえば分かる。


 ちなみに自分だけが見える空中に浮く半透明ウインドウなんかは、存在しない。


 説明書によるとゲームのリアリティを損ねないようにする為らしい。


 またスキルの熟練度も数値としては見れないようになっている。


 それも説明書によるとゲームのリアリティを損ねないようにする為らしい。


 『スキル』とか言ってる時点で、

 

 リアリティって何ぞ?と思うのだが、そんなことは仕様なので、文句言っても仕方ない。ただ受け入れてゲームを楽しむのみ。


 では、今もっているスキル一覧


 セットしているスキル

  <手入れ><簡易調理>

<基礎知識><手当て><鎧>

  <剣><言語>


 控え 

 <盾><身体強化><回復><察知><忍耐>


 こんなもんだ。


 セットできるスキルは7つまで【教会】に行くと専用の部屋とパネルがあって、選んでセットできる。

 無料だし、何回やり直しても問題ない。


 今は昨日受けた【座学】任務のままになっている。

 使用したのは<手当て>と<基礎知識>と<言語>だったかな。


 任務ごとに使うスキルは違うので、分からなければ兵長に聞けばいい、

 いっそ聞かなくても教えてくれるナイスガイ!それが兵長だ。 


 <手当て>は、その名の通り回復スキル

 薬草当てて包帯くるくるの簡単仕様だ。でも【座学】で教えてもらえる。

 

 <基礎知識>は、所謂鑑定かな?<○○知識>で最低限アイテムの名前やちょっとした効果なんかが分かったりする。


 <言語>も名前のまま、ただこの世界の文字はミミズがのたくったようなオリジナル文字だ。

 でも<言語>つけて【座学】を受けてれば、自然と日本語として読めるし、日本語のつもりで書いてもこっちの文字に変わる不思議な便利仕様。


 後、忘れちゃいけないのが『アビリティ』だ。各スキルにつけられるアビリティを自分で選べるのだ。

 例えば<剣>だと()()()()()()から選べる。

 

 ()()なら重さに振り回されず自在に剣を振れる力って感じ、またつばぜり合いのような押し込みでも有利みたい。

 

 ()()は、読んで字のごとく剣を振る速さを高める。

 

 ()()は、盾や防具の上から叩いたときのダメージを上げる効果が高まる。


 とりあえずジョブの貢献ポイントで得られる基礎スキルでは選べるアビリティは一個だけ。増やせる方法もあるのかもしれないが、今のところ不明だ。


 一応自分のアビリティ構成も確認しておこう

 

 <手入れ> 寿()()()() 

 <簡易調理> ()()

 <基礎知識> ()()

 <手当て> ()()()

 <鎧> ()()() 

 <剣> ()() 

 <言語> ()()

 <盾> ()()()()

 <身体強化> ()()

 <回復> ()()()() 

 <察知> ()()

 <忍耐> ()()()()()


 今、持ってるのはこんなところだが、アビリティも取得したもの以外は全く使えないというわけでもなく難しいところだ。

 例えば、<簡易調理>だが別に()()()()を持って無くても使えないわけではない。

 ただ、より良いものが作れるかどうか、あくまで使いやすいかどうかそういった補正だ。


 たいした量でもないのに確認だけで一苦労だ。

 早く【教会】でスキル合成してすっきりしたいわ。


 その前に、必要そうなスキルを取得しておかないとな。

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