表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
379/613

379.リフト連戦

 まあ、こういう事は言いたくは無いが、若い頃にゲームをやっていた人間としては定番。


 リフトが目的地に着くまで、連戦するやつだよな。


 とか、思っているうちに、今度は2体。


 食人鬼と色違いの二体一組。


 食人鬼が飛びかかってきたところを一歩踏み込み、相手の顎下に腕を差し込み、そのまま背中から地面に叩きつける。


 そして、連なるように襲い掛かってきた色違いの首を剣で突き刺す。


 すぐさま、飛び起きた食人鬼を


法術 ミステリアスサークル


 封じ込める。


 さっさと色違いに止めを刺すため、一旦剣を抜くと、大きく息を吸い始めた色違い。


 鳩尾を剣で貫けば、


 ググ・・・と変な声を立てて、行動が不発に終わる。


 何か吐き出そうとしたのか、叫ぼうとしたのか。まあ、何もさせたくない。


 その為には、喉を空いてる手で掴み、握力で握りつぶす。


擒拿術 我樹丸


 急所に継続ダメージを入れながら、腹を剣でかき回し、倒しきった。


 法陣が解けるのを待ってる内に、また次の魔物が落ちてきた。


 一体は懐かしの鉄鼠。こんな所に鉱石とか出るのかな?


 もう一体はミミズかな?でか過ぎるし、ミミズのクセに口に歯がいっぱい生えてる。


 その昔は文字通り刃が立たなかった鉄鼠だが、スナップ効かせた剣で頭を殴り、ぼけっと天井を見た所で、


 剣を持ち替え、鉄鼠を右手で掴み、


吸う右手


 その間、なんかにょろにょろ動いているだけのミミズ。


 やっと自分を認識したのか口を大きく開けて丸齧りにしようと向かってきたので、


武技 身代わり


 鉄鼠を食べさせる。丸のみだ。


 やっぱりミミズじゃないよな。ミミズって土食べるはずだしな。


 どうやら、ミミズは口を開けて突っ込んでくるしか能が無いみたいなので、ぎりぎりまで引き寄せて、


 リフト際で避けたら、穴に落っこちていった。


 自分がミミズを避けた所に、法陣が解けて襲いかかって来た食人鬼を足だけ斬って、


 バランスを崩した食人鬼がリフトから落っこちた。


 うん、切り倒すより、落っことしちゃった方が楽だなこりゃ。


 そして、リフトの真ん中に落っこちてくる巨体。


 さっき通路で無視したのと同形アンデッド、下半身一つに体が二つ。


 折角消耗を避けたのに、結局戦うのか。


 自分から見て右側が、妙に長い腕を振り降ろしてくるのを横に避けたものの、


 衝撃に軽く飛ばされ、落とされないように柵を掴んで踏ん張る。


 続いて左側が、火球を飛ばしてくるので、これも横に避けたが、


 リフトの地面に当たった所で爆発し、衝撃が自分をリフトの外に押し出す。


 すんでのところで<空駆の長靴>で二段ジャンプしリフトに戻った。


 これは、避けてちゃ、落っこちて死ぬな。


 覚悟を決めて、剣の間合いに敵を捉え、自分の足を掴み、


擒拿術 照葉野茨


 これで足とリフトがくっついた。


 振り下ろしてくる腕をブロック、


 ズシッと来る感触に一瞬動きが止まるが相手も硬直。


 一撃切り返す。


 術を準備する左側に、


法術 ホーリーブレス


 を準備して、発動に合わせて火球をぶったぎる。


 衝撃を食らうが、大したダメージじゃない、そのまま切り返す。


 動きの遅い敵だ。そのままガンガン斬りつけていくが、リアクションが薄くて効いてるのか分からない。


 右側が腕を振るって横薙ぎに払って来たが、自分は足が地面にくっついている。


 ブロックを成立させ、相手は硬直。


 左側が術準備、どう受けるかと思考をめぐらし、今回はさっき貯めた、


吐き出す左手


 を左側の顔に照射すれば、動きが止まった。


 鉄鼠とミミズ落っことしても、維持されてて助かったわ。


 そのまま、自分のターン滅多切り。


 剣の法術が切れたところで、右側の殴りつけをブロック、


氷剣術 氷点


 案の定と言うか、ブロック硬直は左右でばらばらなのに、凍結デバフは体全身に効いてる。


 次の一撃は大ダメージのはず。どうするかな。


 こう言う時の一撃大ダメージ技みたいなのが、無いんだよな~。


 <復讐>使ってもまだ大して食らってないしな~。


 「私がやろうか?」


 今までどこに隠れてた?何もないリフトの上で、隠れ続けるってやっぱりニキータも只者じゃないな。


 「なんか大ダメージ技持ってる?」


 「ああ、普通一つか二つは持ってるものだけどね・・・」


 そう言いながらニキータは二個ほどバフを準備し、さらに分身を発生させ、


 二つの首の頚椎を同時に背後から圧し折るように大型ナイフを叩きつけた。


 首が圧し折れるかの様な、鈍い音が響き渡り、そのまま倒れるアンデッドの巨体。


 折角なので、ダガーで<採取>するとお金と骨の杖、骨の飾り。


 「なんだかな。微妙」


 「こいつはあまり出てこない魔物だから、多分金にはなるよ」


 「ふーん、ところで、あんな大ダメージ技持ってたんだね」


 「いや、ダメージが大きすぎて驚いたんだけど・・・私は背後からダメージを与えた時にダメージ量が増えるようにスキルを組んでるからね」


 なるほどね、条件でダメージを叩き出せるのはいいよな。


 自分は急所ダメージ積む位しかないから、折角だしダメージ量増やせるスキル無いかな~。


 リフトが、終着点に着いたのか、ゆっくりと止まり、ニキータがリフトから降りて行く。


 え?ちょっと待ってよ。自分まだ足くっついてるから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] これは降りられずにまた登って初めから降り直し(ただしボスなし)のフリですねわかります
[気になる点] 落としたらドロップがないじゃないですか! [一言] そしてそのまま上がっていくエレベーター
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ