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373.骸骨うじゃうじゃ地帯

 「流石の連携だね」


 「そうか?玄蕃こそ初めての割りに、うまく合わせてくれたから、やりやすかったぞ」


 多分猿が相手の隊列を崩すパワータイプ。


 佐助が後方支援、半蔵が中距離からの支援及び攻撃、小太郎が隠れて奇襲と後衛狩りかな。


 となると自分が攻撃を引き受ければ、完結すると。それだけなんだよな。


 まあ、でもこれなら安心して進めそうだな。


 大部屋から道が分岐してるので、一本づつ攻略しますかね。


 道なりに進めば、小さいゴーストやら、骸骨やらぱらぱら出てくるが、数がいなけりゃ、


 あっという間に狩ってしまう。


 なんか、もう頼れる仲間達のおかげで、気楽な事この上ない。


 そして、突き当たり、空間が広くとってあるって事はまた強敵かな~。


 フルプレートに大盾と槍持ちの骸骨は、顔だけは骨だと分かる。


 後は弓士骸骨達と剣士骸骨達。


 数が、各10体づつはいるが、これユニオンボスじゃないのか?


 まあ、でもこの4人と一匹ならいけるか。


 まず自分が正面から突っ込む。


 距離を詰めると飛んでくる矢を切り払う。

 

 横隊を組む骸骨剣士達にバフがかかるが、無視してセンターの一体を剣でぶん殴る。


 両隣の二体が攻撃を仕掛けてきた所で転がれば、


 自分の上を通る鎖、鎌側に術を乗せて振り回しているようで、刃先から広がる緑のエフェクトで、端から薙ぎ払う。


 盾で受けつつも動きが止まった骸骨剣士の隊列を横から猿が崩しにかかる。


 いつまでも転がってる訳にも行かないので、


法術 ライトシフト


 相手の動きを鈍らせて再び突っ込む。


 正面の相手が突いてきた剣を撥ね上げ、右側の剣士が真っ直ぐ振り下ろしてきた剣をブロック。


 左側の剣士は半蔵の鎖鎌の分銅をぶつけられ、吹っ飛んだ。


 正面の相手が体勢を立て直した所で、剣を握る手をその上から掴み、


擒拿術 我樹丸


 ブロックが解けた左の相手の胸骨を剣で突き、飛ばす。


 正面の相手から手が離れた事で、部位破壊が成立したのを理解したのと同時に正面の敵の頭を兜ごと剣で叩き潰す。


法術 ホーリーブレス


 剣を強化して、そのまま正面に進み、ユニオンボスと思わしき敵リーダーと対峙。


 骸骨達が一斉にわらわらと集まってくるが、薬指の指輪を発動。


法術 ミステリアスサークル


 自分と敵ボスを地面から延びる白く丸い光の法陣が囲う。


 敵骸骨達はこっちに釘付けなのに、その法陣内には入れない。


 槍大盾持ちのフルプーレートと超接近タイマン。


 鋭い突きを避け盾側に回れば、そのまま盾で殴ってくる。


 その盾をブロック。


 硬直した所で、盾に手をかけ横に押し退ける。


 フルプレートの上から、スナップを効かせて一撃。


 動き出した所で大盾を持つ手を掴み、相手の動きをコントロールしながら、ひたすら頭を打つ。


 脳味噌が入ってないせいか、全然動きが止まったりクラついたりしないが、ダメージは蓄積していく筈。


 法陣内の狭い空間じゃ槍も十全に振るえない様で、対応可能な範囲だ。


 そのまま、粘りに粘り続け、法陣が消えた。


 そして、予想通り三人と一匹が、剣士と弓士骸骨達は片付けていてくれたので、一緒に仕上げにかかる。


 自分の真似をするように相手の槍を持つ腕を掴みながら、鉈でぶっ叩く猿。


 鎖鎌の分銅で、フルプレートをべこべこ叩く半蔵。


 鎧の隙間を斬りつけまくる小太郎。


 術で両足を封じ、逃がさない佐助。


 ボコボコにたこ殴りにして、倒しきった。


 「おおっし!!!」と雄たけびを上げた小太郎。


 今回は小太郎がユニオンボスのドロップを手に入れたようだ。


 骨の口の部分だけ??・・・骨の何かを手に入れて喜んでいる。


 しかし、その部屋は袋小路だったので、分岐部屋に戻り別の通路を探索する。


 雑魚魔物は適当に狩って、進めば、


 通路の途中だと言うのに、骸骨がうじゃうじゃ。向こうからは襲ってこないが、先に進めない。


 「どうしようか?」


 「多分ギミックか、条件があるんじゃないか?普通に戦う量じゃないな」


 「じゃあ、後回しか」


 「でも、雑魚ばかりみたいだし、信仰集めるのに雑魚を無限狩りしたければ、ここで粘ってもいいんじゃないか?」


 「それで、攻略が進まなくても皆に悪いしな」


 「確かに俺たちだけで行ってもいいが、さっきみたいなユニオンボスが出てきても辛いしな」


 「ユニオンボスと言えど、20人連れてるだけで難易度は低いタイプみたいだけどね」


 「まあ、とりあえず他回ってみよう。ギミックが見つかるかもしれないし」


 なんか、気になるけど、一旦置く事に決定。


 別の通路は偶に土が崩れ光が漏れている。


 そして、光が当たる場所には骸骨もゴーストもいない。


 平原には普通にいるのに、洞窟の不死者は光が嫌いなのかな?


 もしくは平原の不死者はそもそも光で弱ってる設定なのかな?


 とりあえず、光が当たる場所があからさまにセーフゾーンになってるので、一旦休憩。


 「一応ご飯だけは食べておこうか」


 「和食食いたいな」


 「自分はこの前まで【森国】にいたから材料はあるよ」


 米炊くのも時間かかるし、うどんにするか。


 お湯を沸かして!うどんを茹でて、水で冷やして、


 大葉と崩した梅干を刻んで乗せて、出汁つゆぶっ掛ければ、で~きあ~がり~。


 つるっと食って、お腹を満たして探索がんばろうかね。


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― 新着の感想 ―
[一言] 経験値があるゲームだと稼ぎ場所になるやつだ
[一言] 光が当たる場所がセーフゾーンなら、 休憩して人数が増えて影が多くなったりすれば、効果が薄れる感じの 時間制限付きセーフゾーンとかな扱いなんだろうか?
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