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186.楽しいサバイバル8

 ■ 斉射 ■


 戦陣術の一つ 隊形を組んでいればどの隊形でも多少の補正がある

 遠距離武器を使用する者が習得しやすい

 遠距離武器を使用するタイミングを合わせ、ダメージ量を増やす。


////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////



 とりあえず、3日目は13人で移動する。


 森の緑のやつらのキャンプを潰す。これが今回の目標。


 出来れば他パーティと会って仲間になれればいいが、どうなる事やら。


 ビエーラ達の案内に任せて森奥に行く、徐々に増えていく緑の魔物達。


 まあ、しかしこの面子では相手にならない。


 完全な蹂躙でしかない。なんか逆に怖い。何なのこれ、群がる緑の魔物が秒殺、いじめじゃん?


 緑の魔物のキャンプと聞いたが、本当に簡素な集団だ。


 中心に焚き火、周りにテント。どうやって生活してるのか分からない。いかにも敵を待ち構える配置。


 ゲームの敵なんてそんなものだろう。


 多分ここからが敷地なのだろうと言う、ライン。明確ではないが何となくゲーム慣れしてくると分かる境目を越えれば、一斉に緑の魔物が襲い掛かってくる。


 まずはライン近くに居る。一番小さな、何処にでもいた魔物。


 しかし、これは一蹴。本当に一瞬の抵抗も許さない殺戮。因みに自分は見ているだけだった。

 

 次が、鈍器を持つ一回り大きなタイプ10体、中心に大振りな剣を持つ指揮官らしき魔物。


 集団戦か?と身構える。


 騎士殿が先陣を切り相手指揮官をいきなり盾で突き飛ばす。


 そのまま、周りの10体に襲い掛かる自軍・・・圧倒的なんだよな・・・なんにも出来ない。


 何故か、ちょっと悲しげな顔をしてこちらを見てくるビエーラ。そうだよなビエーラも活躍して無いもんなと、うなずくと。


 「隊長は指揮官なんだから後ろで見守ってるの、活躍できなくても気にしないの」


 めっちゃ同情されてる。


 すると次はテントからぞろぞろと緑の連中が、出てくる。


 こいつらは今までと比べると一際小さいが、数だけはやたら多い。


 術を使えれば一掃出来るのだろうが、今は触媒になる物がない。


 剣術なんかは単体攻撃や近距離なぎ払いらしく、大勢を一掃には向いていない。


 自分の戦陣術は補助だし、アンデルセンが使える法術は回復だ。士気や信仰が触媒だが、一掃には向いてない。


 一匹一匹はかなり弱いが、数が多くて全然減らない。じわじわとダメージが蓄積していく。


 「仕方ないね!あまり見せたくなかったけど・・・」


 ガイヤがぼやくと、体の全周囲に内側からエネルギーが噴出すようなエフェクトが発生し小さい敵が吹っ飛ばされる。

 

 ダメージ量はたいしたこと無いのか、全部倒せたわけではないが、群がられなくなって、戦いやすくなった。


 「それ初めて見るね」


 「見せたくなかったんだけどね、前に<獅子魂>の使い方教えてもらったし、仕方ないね。そこからの派生術<闘気術>だよ」


 「士気系術なら士気揚げしていくかね『いくぞ!』」


戦陣術 激励


 ん~やっぱり100人率いてないし、称号補正も無いし、効果が物足りない。


 しかし、剣聖の弟子が


 「ふははははは!かかって来い!かかってこーーい!!」


 暴走しちゃった。


 しかし、なまじ強いので、どんどん敵陣に切り込み、片っ端から斬りまくる。


 テント地帯を抜け、焚き火に突撃。


 焚き火を囲む魔物達が一斉に襲い掛かってくる。


 サイズは外にいるやつらとほとんど変わらないが、杖らしき物を持っている。


 一体めを斬りつけたとたん、杖をいっせいに掲げる緑の魔物達。


 他のメンバーも焚き火に辿り着き、攻撃を始める。


 そして、魔物の杖先に火球が作られ。人の頭ほどのサイズになるとこちらに飛んでくる。


 騎士殿は盾で受け、他のメンバーは出来るだけかわす。


 術を使えない状態で武器で受けても、ダメージが少々重くなるだろう。


 術は術で相殺したほうが、ダメージ量は少ない。


 かわしながら、魔物術士を倒してまわる。


 時に術を受けてしまう者もいてなかなかダメージの蓄積量が多い。


 それでも、倒していく。


 特に剣聖の弟子の殲滅力が高い。


 紙一重で避け、ガンガン切り捨てる。倒す事に拘らず、避けると斬るをひたすら最小限の動きでこなす。


 暴走しても尚強いってどんな状況だ。


 何とか倒しきるとこちらの被害も多かったが、幸い倒れるものは出なかったので、回復する。


 因みに魔物が落とすものは錆びた装備、野菜、賢者の石だった。


 しかし、武器を媒介にしない精霊術を使えるのはアンデルセンだけだったので、全部押し付ける。


 しかし、これで終わりでは拍子抜けである。


 よくよく、焚き火から周囲を確認すると、自分達が入ってきた方とは別に後2箇所テント地帯がある。


 新たな魔物が発生する様子は無いので、その場で自然回復するのを待ち、中央の焚き火で、簡単にご飯にする。


 野菜が手に入ったので、兎肉と交互にくしに刺し、串焼きにして食べる。味付けはシンプルに塩


 くしはビエーラが、鏃の付いてない、尖った木の棒のような矢を作っていたので、貰った。


 腹ごしらえをし、生命力や精神力が回復したところで、残りのテント地帯を潰す。


 既に勝手知ったりの状況にサクサクと潰していく。


 すると、中央焚き火に、でかい緑の魔物が現れる。


 パーティボスとユニオンボスの中間サイズといった所か、手に大きな棍棒を持つムキムキの魔物


 服は腰巻とマントのような布。


 裸の王様か?!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 暴走する剣聖の弟子 [気になる点] 生産&後衛組は暴走してなかったのだろうか? [一言] 隊長は激励の効果が物足りないって言ってるけど、間違いなくそれは隊長基準になってるんだろうなと 戦陣…
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