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170.海賊討伐4

 ■ 鶴翼陣 ■

 

 効果の上がる隊列を予め組むことが出来ない、使いどころを選ぶ術。

 相手を両側から挟みこむ隊形である事

 自軍隊形の左右がつながっている事

 を条件としている。

 条件が厳しい分効果は高く、挟み込んだ相手に対するダメージ量が上がり、殲滅力が増す。


////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

 

 一通り巡回する海賊を掃討し、全員のコンディションを整え準備する。


 そして、街の真ん中の広場で対峙する事になった海賊と自分達。


 今回は倉庫の前じゃないらしい。


 まあ、相手は20人+指揮官、こっちは30人+自分


 敵指揮官はいかにも海賊のべたイメージ。


 まずもって三角帽子、コレは昔ヨーロッパの人は普通に被っていたらしいが。


 次にブーツ、他の海賊よりは高級そうなベスト、上から名前は分からないがアウターを着用している。


 斜め掛けの剣帯に下げる剣のハンドガードもやや大振りで、何がしかの意匠がほられている。


 対峙したところで、その剣を抜いたので様子を見れば、カットラスではあるが、やや幅広で、やはり差別化されている。


 「よう、衛兵なんぞ連れて、俺たちに立ち向かおうなんて、その根性だけは認めてやるが、ここいらでやめておかねえか?」


 「なんで?」


 「見たところ余所者のようじゃねぇか、他人の事情に首突っ込んで痛い目はみたくないだろう?」


 「まあ、そりゃそうだけど。ここの領主の息子さんから正式に依頼されちゃってるんで」


 「はっはっは!そりゃあ、ないぜ!領主の息子なら都に捕らえられている。騙されてんだよ」


 「ふーん、でもこの島占拠されてると自分の任務に差支えがあるんだよね」

 

 「それについちゃあ、悪いがもうちょい待てとしか言えないな」


 「ふーん、じゃあ、あんた達がこの島を占拠する正当性は?最初に会ったやつは『俺達の海だ』って言ってたけど」


 「まあ、そりゃあその通りだが、俺達も別に無法をしようってんじゃない。食っていくために必要な事なのさ」


 「いや、領主いるのに占拠したら無法じゃん」


 「いや、領主が責任をはたさねぇ事で始まった話だから領主が悪い」


 「作戦タイム」


 「いいぜ」


 どうやら海賊達にも事情があるらしい


 「海賊はああ言っているけど心当たりは?」


 「あります」


 あるんかーーい!え~自分駄目な方に付いちゃったのこれ?


 「しかし、その件で父は今連邦議会に向かっていますので、痺れを切らして暴れた海賊に問題があります」


 ええ~どうしよう、どっちも悪くね?関わるべきじゃなかった感が出てきちゃったんだが、まあ、乗りかかった船だし、やるしかないか。


 「とりあえず、事情があるのは分かったけど、ここまで来ちゃったからさ」


 「ふん、仕方ねぇか。結局最後は腕力で決めるしかない。俺たちはそういう生き物だってことだ」


 「自分は別に話し合いでも構わないけど」


 「いや、匂いで分かるぜ。北の寒風に鍛えられた荒くれ者なんだろ?」


 「荒くれているように見える?」


 「ああ、気に入らないやつを力でねじ伏せるのになんの感傷も抑圧もねぇ。そんな目をしているぜ」


 嗚呼、思い当たらないでもない。まあ現実じゃそんな事絶対できないししないが、最近このゲームに染まってきたのか、嫌いな人間に対する対し方が、力ずく過ぎるよな。


 そうして、一呼吸入れて、戦闘がはじまる。


 「良い悪いじゃない、ここに到っては領主の息子側としてやるしかない『行くぞ』」


戦陣術 激励

戦陣術 方陣


 自分を中心に四角く6列横隊を作り、5人づつの層にし、方陣で迎え撃つ。


 相手は敵指揮官を先頭頂点に楔形陣形をつくり、突撃してくる。


 まずは前衛中盾隊が受け止める。


 しかし、敵指揮官が止まらずこじ開け、自分のところまで、辿り着いてしまう。


 横隊が崩れたことで、方陣の効果が下がっている。


戦陣術 戦線維持


 一旦隊列の関係ない術に切り替える。


 相手指揮官の振りかぶってくる攻撃をブロックし、少しの間を作りながら状況を動かす。


 相手は突撃してくる勢いに乗っている。


 逆に自分は後列の戦力が余ってしまっている。


 なので、後列3列を左右から敵横に攻撃するように回り込ませる。


 前列3列は勢いのある相手を防ぐのでいっぱいいっぱいだ。


 硬直が解け、突く様に剣を振ってくる敵指揮官。切っ先を突くようにこちらも突き出し、剣が接触したところで、お互いの刃を滑らせ、鍔迫り合いに持ち込む。


 どちらも片手持ちの剣で、押し合い、相手が蹴りを入れようと動いたところで、服の胸倉を掴み


擒拿術 蛇結茨

擒拿術 猿捕茨


 硬直コンボで、動きを止め、腹に剣を突きこむ。


 至近距離で突きこんでしまったので、突き放し剣を抜く。


 そうしている内に回り込んだ兵たちが攻撃を始めた。


 「よし、囲んだし、一気に決める『行くぞ』」


戦陣術 激励

戦陣術 鶴翼陣


 両サイドから挟み込みどんどん敵を削り始める自軍。


 相手指揮官もブロックで時間稼ぎしているうちに、手の空いた兵たちの攻撃が決まり倒しきる。


 こうして、街を解放する。


 敵味方の戦力が拮抗しているとこんなものなのだろうか?


 まあ、自分は戦陣術を使っている上に人数でも有利だったので、そりゃあ余裕もあるな。


 街の解放によって、資金が今までとは比べ物にならないほど入る上に街では、コレまで町で買えた物品全てが揃う。


 そして、この街解放の特典として、弓を使える衛兵20人の解放と弓の購入が可能になった。さらに衛兵用弓術 一斉射撃が手に入った。


 解放した20人は残念ながら装備は初期装備だったので、弓とグローブとブーツを装備させる。


 中盾使いを5人→10人にする。グローブとブーツは全員標準装備とし、回復丸と解毒丸は全員持たせる。


 コレで50人、自分が率いる事ができるのは100人。


 街は残り二つらしい。後は町を2つ占拠して人数をMAXにしよう。 

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