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15.【北砦】の【巡回】任務

久々の戦闘です。

おっさん(主人公)は見ているだけです。

いまいち盛り上がりに欠けるのは、

筆者の戦闘描写の技術が上がるのをお待ちください。

(その時が来れば白目)

 ■ 隊形 ■


5人小隊に【下士官】と同等かそれ以上のジョブを持つ者が取得可能な追加(エクストラ)スキル<指揮>をセットしている場合に編成可能


【訓練】【座学】クエスト等で取得すれば教会で付け替えることが出来る

ステータスや敵攻撃優先度等隠された数値補正がある

プレイヤーでは騎士に就いたものしか取得条件を満たしていないのが現状である


///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////


 とりあえず砦を出て【重装兵】のスピードに合わせて歩き出すが軽甲装備で本当に良かった。


 「そういやあ【巡回】はじめてってことはまだ『士気』慣れしてないんだよな?」


 「砦に来るときに熱に浮かされたやつですよね?一応()()()取りましたけど」


 「あ?下がりにくいやつか、なるほどな。まあ、<戦意>付けときゃすぐ慣れるだろうし、俺が隊長でも教官ほど一気には上がらないから大丈夫だろう。熱に浮かされた感じを体で覚えてるんなら、やばそうなら防御に徹しろ【訓練】で散々やっただろ」


 「了解」


 「ああ、あれなら自分も思ったよりすぐに慣れましたよ。むしろ、少しくらい興奮して無いと雪百足(スノーセンチピード)とか気持ち悪いですよね。弓で遠間から攻撃しても気持ち悪いのに、接近職の人はやっぱりすごいですよね。正直たまにしか見かけないのが、助かりますよ。普段は雪の中に隠れてるみたいで、人が踏み込んでくるような場所からは、離れてるみたいですね」


 「へ~じゃあ、もっと別の魔物(モンスター)が、現れることが多いのかね」


 「やっぱり、多いのは、あれじゃないですか・・ね?」


 急に話をやめ遠くを指差すルーク


 雪鳥蜥蜴(スノーギアノ)だ。2体いる。


 首の後ろがちりちりする。多分<察知>にかかっているんだろう。って言うことは、すでにこっちに対して攻撃意思があるってことだ。自分の<察知>は()()がついてる。間違いない。


 じわじわと攻撃意思が湧いてくる。


 「おい、とりあえず【重装兵】2人に任せろ、抜けてきた場合は防御だ!いいな? ルークは相手が抜けてくるようだったらすぐ飛びのけよ。うまく【重装兵】にかかったら援護しろ」


 今まで話せるくらいの距離で歩いていたが、お互いの武器(エモノ)がぶつからないように散開する。


 魔物(モンスター)側に【重装兵】の二人。中心にルーク、後列に自分と隊長だ。


 一気に詰め寄ってくる2体の魔物(モンスター)。まず口火を切ったのは、盾持ち【重装兵】だ。


 相手の勢いに任せたタックルをがっちり受け止める。足場の悪い雪道でもかまわず正面から受けきる。


 相手が一瞬止まった隙に、


 一撃


 顎の下、喉の辺りから首の後ろに突き抜けるように剣を差し込む。


 それだけで、一体は倒れた。


 もう一体もそう変わらないタイミングで、長柄斧の【重装兵】に突っ込んでくるが、こちらはフルスイングで迎え撃つ。


 横薙ぎに相手を殴りつけ転ばせる。


 すぐさま起き上がる相手に、今度はまっすぐ振り下ろすと左肩部に当たる。


 怯むものの逃げ出す様子を見せない相手の頭部に、ルークの放った矢が突き立つ。


 ルークに向きを変える相手だがすかさず長柄斧のフルスイングで首を殴りつける。


 一発、二発。


 一声鳴いて倒れた。


 思わず倒れた魔物(モンスター)の方へ踏み出そうとすると。


 「おい!動くなそのまま周囲を警戒しろ!死に際の鳴き声を聞いてるやつが、来るかもしれないぞ」


 隊長が声をかけるとすぐにまた首の後ろがちりちりする。


 さっき魔物(モンスター)の現れた方から一体、後ろから一体だ。


 正面は【重装兵】二人で相手をするようだ。後ろは隊長が一歩踏み出す。


 「向こうは【重装兵】に任せときゃ大丈夫だ。2対1ならまず問題ない。お前はこっち見てろ。『軽甲』『小盾』『片手剣』の時の戦い方も見せてやる」


 一気に詰め寄ってくる魔物(モンスター)、突然踏み切って飛び込んでくるが、予想してたかのようにサイドステップでかわす隊長。


 かわしざまに、首に一撃、


 さらに振り返る相手の喉から後頭部に突き抜けるように貫いて、あっという間に引き抜く。


 その間に【重装兵】側も戦闘は終わったようだ。


 ルークが、ナイフを突き刺して回る。


 光の粒子になってどんどん消えていく魔物(モンスター)の死体


 何もしてなかったのに興奮がなかなか冷めない。でも初めての時よりはよっぽど見えていた気がする。


「まあ、こんなもんだ!見てて分かっただろ?こいつらの弱点は、頭だ。高さもちょうど刺しやすいしな。ただ、横から叩いても頭蓋骨に当たっちまう。重い武器(エモノ)持ってりゃそれでもいいが、正面の顎の下から刺すのが定石だ。相手は走ってくるか、飛び込んでくる、そこを一発目どう凌ぐかが、工夫のしどころだぞ」


 隊長もなんだかんだ興奮してるのか結構饒舌だ。別に日頃からしゃべらないどころか教え好きだがな。


 「後、刺したら引き戻すのが大事だぞ、剣持って行かれるからな。引き抜くことを重視しろ、何なら防御さえ出来てれば徐々に弱らせることもできるから、剣を刺し込まないのもそのうち見せてやるからな」


 よっぽど興奮しているらしい【巡回】任務になれているはずの隊長ですら、こうなんだから自分が興奮しているのも仕方ないだろう。


 「隊長~!とりあえず全部剥ぎ取りましたけど、どうします?肉、皮、牙、骨ですね。普通です」


 「あ?そうだな、とりあえず全部受け付け持って行って報酬に変えてもらおう。今更欲しい素材でもないだろう?支給品にも使われてるしな」


 「え?雪鳥蜥蜴(スノーギアノ)って、装備に使われてるんですか?後、肉って」


 「あ?皮部分は、全部じゃないが、結構雪鳥蜥蜴(スノーギアノ)使われてるぞ、青っぽい皮はそれだ。それに、肉も食えるぞ、元々鳥らしいからな。魔素で魔物化する前は、な」


 は~初めて知ったわ、って事は今まで食ってた肉は実はこいつだったかもしれないのか、魔物(モンスター)食えるんだな。


 その後は、残念なことに戦闘もなく、今日のところは剣を振るう機会も無かった。


 道中、兎がいたので、ルークが隊長に目配せすると隊長も無言でうなずいたので、弓で仕留めた。


 これも一応報酬が出るようだ。肉は食事に皮は軍が商人に売るみたいだ。


 小動物の狩りは別に禁止されて無いらしい、国や地域によっては、保護動物もいるらしいが。


 後、兎も魔物化するとかなりでっかくなるらしい。話を聞くだけだと熊よりはでかそうだ。


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― 新着の感想 ―
[一言] マシンガントークのルークと隊長、無言の重装兵x2、普通の主人公、バランスいいねw
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