138.ダンジョン-セカンドトライ-
■ 宝箱 ■
本ゲームでは通常フィールドで宝箱は発生しない。
しかし邪神のダンジョンではドロップがある。
何故ならそれはダンジョンへと引き込む欲望のトラップの一つである為
欲に溺れゆめゆめ命を落とすことの無きよう
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なんか、ノリのいい騎士のじいさんとダンジョンアタックすることになった。
渡りに船だな、一人じゃきつかったものな。
前に一振り見たときから、出来るなとは思ったし、何よりここまでノリの合う人は中々いないし、悪くは無い。
そして、再びのホール、草を持った大兎
草を持った兎と正面から対峙すると、相変わらずの重く早い振りで、一撃
今回は避けずにあえてブロック、大兎は硬直し、
大兎の一撃の重さに自分も動きも止まる。
そして、自分の隣から余裕をもって溜めた騎士殿の一撃
自分のように急所を狙わずとも、あからさまに強力な一撃を放っていく。
ふっとんだ大兎が今度は騎士殿をターゲットして、攻撃を仕掛ければ、騎士殿は盾で防ぐ。
攻撃の瞬間を狙って、兎の背後から後頭部を貫けば、急所硬直が発生する。
そして、騎士殿の一撃、から自分の急所攻撃
ここからは一方的な展開で、あっさり倒しきり、奥に進む道が開かれる。
さらに宝箱が一つ
ダンジョンの醍醐味と言えば、やっぱり宝箱
このゲームでは初めて目にするが、恐る恐る触れてみるとスキル<解除>が発動。
宝箱にスロットのリールが現れる。
ぱっと見、リール目は 『○ - ×』の三つ
うん、なんかもっとこうこのゲームなら、糸とか使って仕掛けが発動しないように押さえたりとか、もっとリアル嗜好のイメージだったんだが、まさかリール判定
とりあえず『start』押せば、周りだすので、『○』の所で目押しすると、
リールが滑りおる。
そして止まる『-』
何も起きない。
その後も止まるのは『-』ばっかり、多分自分の<解除>の熟練度が低すぎてリール目の大半が『-』なのだから仕方ない。
やっと出たのは『×』
殺気と同時に床に伏せると、宝箱から矢が飛び出し、壁に当たって矢は消え、宝箱も光の粒子になる。
うん<解除>上げていかねばな。
でも、リール式と言うことは純粋に回数こなせば徐々に確率上がるかね。
仕方なく先に進む。
奥の道はそのまま下の階へと続く階段となり、そのまま進むと
今度出てくるのは猪
うん、オークとかじゃなくて良かった。人型魔物じゃ食べる気になれなかったしな。
突撃してくる猪、ブロックして硬直したところを騎士殿が攻撃する。
どうやら毛か表皮が硬いらしく、刃が通らないが、騎士殿の膂力で殴れば、ダメージになるらしく、ちゃんと倒せた。
ん~急所攻撃が主なダメージソースの自分は相手を止めることに専念して、騎士殿に殴ってもらうほうが良さそうだ。
地下二階の罠は蔓以外にも、毒花、行き止まりに見せかけた破壊できる蔓壁、が増えたが、蔓壁は切ればそれまでだし、毒花は花弁の向いてない方向から近づき、摘んでしまえば、問題ない
そして差し掛かる十字路、何てこと無い道だったが、前後左右からいきなり、4匹の猪に挟み撃ちにされる。
微妙に脚の速さが違う猪、道幅は2~3人通れる為壁際に寄って避けれないかなと思ったものの、
ロックオンしたかのように、ちゃんと追尾してくる為、その選択肢は無いと諦める。
そして、ギリギリまで引きつけて、
まず、前から来る一匹目をかわす。騎士殿もうまくかわせた。
次に右から来た二匹目をかわすと騎士殿が盾で、受ける。
三匹目をかわすと騎士殿に当たる為、止むを得ず自分が受け止め硬直させる
四匹目は騎士殿が、チャージ攻撃、どんな武技かは分からぬが、正面から掬い上げる様に猪を切れば、そのままひっくり返す。
そして、止めていた二匹目が動き出すので、自分が硬直させる。
続いて戻ってきた一匹目を騎士殿が別のチャージ攻撃で、やはり切りながらノックバックさせる。
三匹目が動き出したが、突撃してくる前に、目を突いて急所判定で硬直させる。
他は毛に覆われ自分ではダメージ入れられるか分からなかったので、目にダメージが入って良かった。
その後もタイミングをずらしながら、二人で攻撃すれば、倒しきれた。
すると宝箱が、落ちたので、トライ
今度は数回スロットをトライすれば『○』が出て、金貨を数枚手に入れる。
騎士殿と山分けする。
そのまま進めば、またホールがある。
中央に陣取る大型猪。
背中に苔が生えたような黒い大きな塊
こいつはちょっと自分のブロックでも止められないか?
大猪がこちらを見つけると同時に来た道と進む道が塞がれる。
大猪がこちらを向き、いきり立ち、突撃してくる。
今までの猪とは違う、空気の層を突き破るようなエフェクトと共に突っ込んでくる大猪、
まずは試しにブロックしてみようと脚を開き、剣を構えると
あっさり跳ね飛ばされ、天井近くまで吹っ飛ばされ、そして落っこちる。
騎士殿の何か可哀想な者を見る目は無かった事として。
こりゃ止めるのは無理だと悟った。
となれば、ホール外周の壁にぶつかって止まった瞬間が狙い目だ。
つまり、壁際近くで待機して、ギリギリ最低限避け止まったところを刺すしかない。
ところが自分が刺せる場所は目しかない。
つまり自分はほぼただのお荷物、徐々に猪から無視され、ダメージを与えるタイミングすらなく、
騎士殿がとどめを刺す。
宝箱だけは何とか『○』を出し、猪の皮のような物を手に入れ、
先に進めばセーフゾーンがあったので、山ほど手に入れた兎肉で、リゾットを作って二人で食べた。