127.大霊峰-断崖-~-雪原地帯-
■ 魔物のサイズ ■
小型-小型、中型犬程度のサイズ
中型-およそ人サイズ
大型以上-パーティボスやレイドボス、レギオンボス等何人目安で戦うのかで呼び方が変わる
上記が凡そのサイズ目安である。
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ログインから再びの断崖絶壁
しかし、魔物が出るわけでもなく、只管慎重に登るのみ
無理せず、こつこつと
風が吹くタイミングで、窪みに篭り、手を伸ばしたところが滑る事を予想してピッケルでちゃんと固定する。
稀にあるセーフゾーンで体の温まる食事を取って体力の回復及び耐寒バフをつけつつ地道に登る。
本当に地味だが、なんか慎重な繰り返し作業に没頭するほど集中力が増していく。
徐々に足場も手で掴めるへこみも出っ張りも減るが、何故か順調だ。
全ての歯車が噛み合う。
そうこうしている内に、断崖を登りきってしまう。
まだまだ、行ける気がしたが、登り切って断崖に立ち、振り返れば、
いつの間にか吹雪いている。
村で、既に雲の上に出ていたと思っていたが、随分とどんよりした天気になっていた。
そして、これから進む道を見れば、吹雪の中、一面の雪
銀世界と言えば聞こえがいいのだろうが、吹雪の中だ。
薄暗く薄鼠色の雪景色。
どっちに進むか迷うところだが、よくよく見れば、高低差があり、とりあえずは緩やかなくだり道だ。
今行けるのはそっちのみだ。地面の感触の無い深い雪道を歩いていく。
すると、どこからとも無く懐かしい歌が聞こえてくる。
あれだ、かーえーるのーうーたーがー・・・ってやつだ。
どちらから聞こえるのかと思えば、すぐ左に小型犬サイズの2足歩行の青い蛙
そして、曲に飲み込まれるように頭が白くなっていく、咄嗟に剣を抜き蛙を切りつければ、
小型魔物らしく一撃で飛び、ひっくり返る
ひっくり返ったところを胴体に剣を突き立てれば、動かなくなる。
そして、頭もハッキリする。
多分、眠りのデバフをかけられそうになっていたようだ。
採取すれば、[雪蛙の油]を手に入れた。
もし眠っていたらどうなっていたのだろうか。やっぱりこんな寒冷地で寝たら、死ぬのかな?
そのまま緩やかな下りを降りていき、広場に降り立つと
周囲から触手のような物が生える。
殺気を感じた左側をブロックすれば、触手の先端で、突かれそうになっていた。
硬直したところを横薙ぎに切れば、雪の中から黒い蠍が姿を見せたので、即串刺しにして、突き殺す。
サイズは小型犬程度、あっさり殺すが、まだ囲まれている為、警戒する。
今度は連続で突きに来る蠍
しかし、絶妙にタイミングがずれている為、片っ端から、ブロックする。
そしてちょっとでも間があれば、尻尾を横薙ぎに切り、姿を出させて一体づつ刈り取っていく。
最後の一匹を狩り、採取しようとすると
自分の周りに黒い影が生じると同時に頭に殺気を感じたので、ブロック
硬直して雪の上に落ちたそれは小さな翼竜とでも言うのか
人サイズのそれは翼膜で飛び、細長い胴体を持つ生物
落ちたところを頭を切り、胴を切る。
フワッとしか形容できない浮き上がり方で、自分の目線近くまで浮き、ツララの様な物を3本同時に飛ばしながら、急上昇していく。
ツララを避け、相手を目で追っていたが途中で見失う。
上空も雪が降っている為、見通しが悪い。
そして、周囲に警戒しつつ、先程倒した蠍達を採取すると
[毒腺][雪蠍の甲殻][雪蠍の尻尾]を複数手に入れる。
一息つくが、かなりのハイペースで、魔物に襲われたものだ。
一息つくと言っても、周りは吹雪いている。じっと立ち尽くす訳にも行かず、次に進める方向を見渡し、
来た方角から見れば、奥に当たる方向に道が続いているので進む。
そして十字路、一先ず、真っ直ぐ進む。
そして十字路、一瞬ループかとも思ったがとりあえず、もう一回真っ直ぐ進む。
すると吹雪の薄暗がりに女性が一人、水着??と思った瞬間
足元から殺気を感じ、飛びのくとそこの場に尖った氷が壁状に何本も同時に突きあがってくる。
自分とその女性の間に氷の壁が出来、様子を見ていると
奇声を発する。人とは思えぬ金切り声で、『ヒィヒャァァァァ!キキキキキ』と
その声に釣られてか、どこからとも無く、白いライオンが現れ、その女性の横に並ぶ、
そして、雪を物ともせずに駆け寄ってくる。
そして尖った氷柱の壁を突き破りながら、そのままの勢いで自分に飛び掛ってくる。
直線的な動きだったので、即座にブロック。
右前足で、こちらを頭から踏み潰すつもりだったのか、ちょうど剣で垂直に防御し、
自分の足が雪に沈む。
しかし、同時に硬直したライオンの喉に剣を突き込み、
そのまま、空いた左手でライオンの首を引き込むように、掴みその力で、足を雪から抜く、
すぐに動き出したライオンは嫌がって体を振るうがその勢いで、完全に足が抜け、
ついでに体が横に転がるが、体勢を立て直し、ライオンに向き合う。
するとライオンに何かのエフェクトが、かかる。
害があるようなそぶりを見せないので、周囲を見渡せば、さっきの女性の頭上に上げた手も同じ色のエフェクトがかかっている。
多分何か補助術を使ったのだろう。
少し、位置取りを変えライオンと女性の間に陣取ると
ライオンが真っ直ぐ突進し、頭でぶつかってきたので、ブロックするが敢えて足に力を込めず吹っ飛ばされた。
ライオンが突き破った氷の壁の隙間から、女性の側に飛び出し、転がり、立ち上げればすぐさま女性の元に駆け寄る。
近寄ってみれば、水着の女性のシルエットに見えたが、実際手足の長さは歪
目は宝石をはめ込んだようなあからさまな魔物
自分の方に掲げた手から野球ボール大の金平糖のようなものを複数出現させ、飛ばしてくる。
転がってかわし、転がりながらもその女性魔物との距離を詰める。
足元まで伸びた髪をつかみ、引っ張る事で、立ち
背中側から後頭部、心臓と突き刺していく、
急所に入り動きを止めたところをめった刺しにしていると、倒れ動かなくなった。
多分補助的な術士だったのだろう。人サイズでも、生命力の少ないタイプだったのか割とあっさり倒せた。
そして、ライオンも壁を再びこちらに越えて、対峙する。
また、駆け足で一直線に寄って来るので、体当たりかと待ち構えれば、
今度は横向きにまるで胴を噛み千切るとばかりに大きく口を開けてきたので、
いっそその口を裂くように下から弧を描くように切り上げれば、舌に当たった所で怯み、
半歩下がるライオン
再度上から叩きつけるように体を立て、上から前足で、押し潰してこようとする。
先程の様にブロックしてもいいが、体が埋まると面倒なので、
寧ろ、半歩前に出て、前足の隙間に入り、喉を突き刺す。
ライオンの体重で深くまで剣が入ったので、体全体を使い横倒しにしてその勢いで剣を引き抜き。
急所硬直が入ったので鬣を持ち上げ、開いた口に剣をつきたてる。
後頭部に抜けるように何度か突き刺せば、動かなくなるライオン
ライオンと女性型魔物と採取すれば、
[白い鬣][雪結晶]を手に入れた。
因みに[雪結晶]はさっきの女性型魔物の目そっくりで、ちょっと気持ち悪い。
立て続けの連戦に疲弊してきた。
そして一瞬来た道を忘れたが、初めに女性が立っていた方向が進行方向だったと思い出し、進む事にする。
同じ景色の十字路が続く地帯
次からは進行方向に目印つけて戦闘せねばと心にメモをする。