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126.大霊峰-断崖-

 ■ 称号のレベルアップ ■


 称号の中には特定条件をクリアする事で能力が強化されていくものがある。

 その場合、限界値まで強化される事により

 上位の称号へと変化する


////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////


 宝樹の元から一旦村に帰還


 いつぞやのように連戦と言うわけでは無さそうで、助かった。


 村長に事情を説明し、準備をする。


 と言っても自分に雪山登山の経験は無い。

 

 防寒具及び装備は【鉱国】で整えたものに変えたが、

 〔雪山外套〕耐寒・耐水(プレイヤーメイド上質)


 〔雪山長靴〕耐寒・耐滑・耐水(プレイヤーメイド上質)


 〔雪山手袋〕耐寒・耐水(プレイヤーメイド上質)


 〔雪山下袴〕耐寒・耐水(プレイヤーメイド上質)


 〔空軍冑〕(プレイヤーメイド上質)


 〔槍鹿手袋〕器用補正(プレイヤーメイド上質)


 〔甲熊腹帯〕(プレイヤーメイド上質)


 〔<分析>眼鏡〕装備スキル<分析>(プレイヤーメイド特上)


 これらの防寒セットと


 〔連結の首輪〕


 〔酒飲みの味方〕


 〔剛猿の腕輪〕


 〔魔狼の牙〕


 〔古代海鰐の胸甲〕


 〔古代海鰐の服 上下セット〕


 〔死と再生の蛇の剣帯〕


 〔青き息吹の腕輪〕


 〔グラディウス型ショートソード(氷鋼剣)〕


〔採取ダガー〕


 〔肩掛けボディバック型アイテムバッグ8×8〕


 〔鉄鼠の腰巻〕


 これでいいのだろうか?


 村長は大丈夫だろうとの事だけども


 因みに〔甲猪軍靴〕やバイザー付き冑やこの前の羽の生えた人型ボスからドロップした羽飾りなどは装着していない。名前は〔追風の羽〕と言うらしく、小隊以上の人数で組んでいる時全体の移動速度を上げる効果があるらしい。


 さらに称号も進化してこれまた小隊以上の時全体の速度に補正がかかると言うものだった。


 元々、食料は中間素材までなら駄目にならない鞄、下手すりゃ山奥に引きこもりだろうと多めに持っているし、


 腹をくくって最近世話になっている犬人族に声をかける


 「もし、海見るなら一緒に登頂するかい?本当にあるかは分からないけど」


 「ん~まだ、技量が足らないから無理かなぁ。途中まではちゃんと案内するよ」


 ふむ、てっきり一緒に山に登るサポートキャラなのかと思いきや、単独登頂か。


 そうして二人で、連れ立って、宝樹に向かった時とは別の道を行く。


 宝樹の時は断崖や岩場を奥に進む道だったが、今度は結構強引に上に進んで行く。


 一人だったら絶対迷う様な岩場、そして徐々に一度解けて凍った雪の跡がちらほらと出てくる。


 今のところ防寒フルセット装備で寒さを感じるようなことも無い。


 まあ、そもそも【帝国】で、結構余裕な格好をしてた自分だ、全然平気。


 上を目指して登るほどに積雪量が増えていく。


 ついに、地面を感じないほどに雪が積もった辺りで、目の前に現れたのは、断崖絶壁

 

 雪が張り付き、所々凍っているのが、見て取れる。


 「ここまでだねぇ、案内できるのは流石にこの絶壁を登るのは無理なんだよねぇ。がんばってぇ」


 「嗚呼、ありがとう。ところで、ここ以外に道は無いの?」


 「ないよ!いってらっしゃ~~い」


 そう言って背を向けて帰っていく犬人族


 断崖を登るのに不利になりそうな気もするが、滑るよりはマシとアイゼンを装着、手にはピッケル。


 魔物が出るかは、分からないが。道中は【帝国】で懐かしの雪百足なんかが、出た位か。


 そして、断崖にトライする


 うん、誂えたように出っ張りやへこみがある。へこみにピッケルをかけて体を固定し、


 足を掛けて、足の力で登っていくようにする。


 いつぞやの運び中の崖よりいくらかマシかもしれない。


 何故なら途中休憩ポイントとばかりに両足で立てるような窪みが設けられているのだ。


 無理せずにサクサクと上っていく、

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 唐突に手が滑り、体が投げ出される。


 しかし、先にピッケルを固定していたおかげで、間一髪ぶら下がれた。


 どうやらピッケルを引っ掛けないと滑るトラップポイントのような場所もあるようだ。


 学習し、滑りに気をつけ、どんどん登る。


 本当にちゃんと崖のぼりを習っておいてよかった。

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 そしてまた、心に余裕が生じる頃に大体何か罠がある物だ。


 唐突に吹き始める突風、手足に力を込めれば吹き飛ばされることは無いが、


 ついに感じる冷気


 みるみる体温が奪われていく。


 しかし、体を動かせば飛ばされそう。


 どうにも動けずにいると突風が、止む


 何となくいやな予感がして、慌てながら上へ向かう。


 そして両足で立てる窪みに着くと体を小さくし、少しばかり待つ。


 すると再度突風が吹いてくるが、今度は多少寒気はするものの先ほどのような体温が奪われるような危険な感じは無かった。


 しかし、先程、突風に吹かれたことで、多分体力が大きく減じている。

 

 空腹とまではいかないがそろそろ食事をした方が良いと体が言っているのだ。


 当然、崖登りで体力が減るのは折込済みだったので、食事はちゃんと摂ってから上り始めている。


 しかし、断崖の果てはまだ見えない。


 よく見ると、真っ直ぐ登るルートから少し外れた場所に広めの足場らしきが見えるため、


 風が止んだタイミングを見計らって横に移動する。


 運が良いのか、はたまたこの突風罠の後にちょうど見つかるように設置されているのか、


 大き目の窪みにセーフゾーンが設置されていた。


 そこにある焚き火を使用し、体が温まるように生姜スープを作り


 その日は食べ<野泊者>のスキルでセーフゾーンでログアウトした。 

 

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