That's 田舎ぐらし
知人の畑から、山のように頂いた秋茄子と、人参と、サツマイモ。これが本当においしくて、私はもうスーパーマーケットの野菜に手を出せない。丹精込めて育てられた、色とりどりの秋野菜たちは、心にも体にも栄養をくれる。
最近小学校三年生の長男が子供のクセに茄子の美味さに目覚め、多めに料理を作ってもすぐになくなってしまう。私は子供のころは、こんなもんどこが美味しいのかまったくわからん! と思っていた。
昨日も仕事を終え(一応キッズダンス教室の先生)ヘトヘトになりながらも、どうしても茄子のから揚げを食べたくなり、根性で台所に立った。
茄子の皮を縞模様にピーラーで剥き、一口サイズに切り分けたら、醤油、にんにく、生姜に付ける。胡麻と片栗粉をまぶし、少なめの油で揚げ焼きに。これが、お酒のお供にもなり、絶品なのだ!
大皿に山盛りに作ったのに、やはりあっというまにたいらげられた。これが、幸せだ。
野菜嫌いの次男は、一口も自主的には食べなかった……。予測通りである。
大阪の賑やかなところから、岡山県の田舎に嫁いだ私。早いことで、もう十年になる。もちろん、田舎ならではのめんどくさいこともあるが(道ぶしんなど、地域上げての草刈り)地域住民は温かく、じいちゃんばあちゃんもみんな、優しい。学校の保護者も、仲がいい。ママ友の争いなど皆無だ。子供も、みなさんに育ててもらえるし、困ったら誰かが助けてくれる。
あー、よかったなと、今では思う。私にとってかけがえのない場所だ。自然がいっぱいで空気が美味しい。四季の移り変わりを感じながら、私はここで生きていく。
さ、今日も夕食の準備にとりかかるとしよう。ちなみに、お風呂は薪で炊いている!