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2。避難の(逃げる)準備をしていたら幻聴が聞こえました

 授業も終わり我輩も準備している。石橋は壊れるまで叩いてしまう派だからまず、避難を実際にするかは置いといて準備だけはする。


「リュックはいるな。ナイフ、虫眼鏡、非常食、金、ううーん…水はよいか?川で飲めばよいし」


 重いし。一人で言い訳を言いながら荷物を整理する。7歳児に荷物整理は難しい。ってかあと一つぐらい武器がほしい。狩りをしなきゃね?生きていけないでしょ?


「砂糖の小瓶は栄養になるから…服……地図、コンパス…紐は使えそうかな。うーん、あ、薬!薬草の図鑑っと」


 薬草の図鑑だがそんなに重いものではなく皮の巻物に書かれているだけの簡単なものだ。

 

 これでとにかく生きられると思う。だが問題点はまだまだある。貴重品はダメと言われているが一つ持っていきたい。こんなことを考えてると失格だが名残になるし、いざというときに売れる。


 部屋を見渡すと様々な豪華なものがある。あまり重いものはよくないし、大きいものもノー。途中で盗まれるからな!


 棚を見るとオリハルコンの指輪がある。オリハルコンを知ってるか?プラチナの一万倍もの値段がするといわれている金属だ。我輩が一番きれいだと思う金属でもある。色はなんと表現したらいいかわからない。金にも銀にも見える不思議な金属。確かアクセサリーショップに行ったとき一目惚れしたのだった。毎日通い続けて無理言って父上に買わせたのだった。買ってもらえないと臨機応変にジベタリアンになったりもした……もうこんなに贅沢はできないのか。


 この指輪はシンプルにオリハルコンでできていて複雑な幾何学模様が彫られている。…中二なお年頃だった我輩(6歳)は一目で気に入った。まあ指につけるにしては少し大きいから白銀のチェーンにつなげて首から下げようか。そして服に隠せばばれない(と良い)…困ったら売ればいいしな。






 っと、準備もおわった。今着ているドレスを脱いで急いで弟の部屋から盗んだお忍び用の服を着る。男装したのはだって女だと危険であろう?



―――きゃっ♪襲われるぅ。と、言う事態になりかねない。


 これからは戦乱が収まるか安定するまではずっとこの格好でいようと思った。 

 まあ確かに、こんな7歳児に襲い掛かる変態はいないと思うが。ロリコン、いるかもしれないだろう。世の中可能性は無限大。そう∞。


 我輩はどちらかといえば「ショタ」に見えるらしい。それを聞いたときはどう反応すればいいのかわからなかった。正直今も微妙である。


 あと、そっちの方が動きやすいというのもあるし。ドレスというのは本当に動きにくいと思う。なんかふりっふりに足が囚われるというかふりっふりの海でおぼれているみたいだというか。とにかく思うように動けない。



 そして上からドレスを着る。母上対策にね。もし下が男装だとばれたらきっと発狂する、キモイ。





 さて、我輩は半エルフだから逃げるなら森から逃げるが、どうやって逃げようか?森といえば偵察だろう、狩りだろう。


――――狩りに連れて行ってもらうのはどうだろうか。仮にも姫だし(なんちゃって)父上も許していただけるだろうか。いい案じゃないか?


 そこまで考えて自分を馬鹿だと思った。戦乱中に狩りに行くバカがどこにいるんだ、っと。よくよく考えなくても5か月も誰も狩り行ってないじゃないか。

 

 そこでなかなかアイディアが思い浮かばないバカな我輩は考えた。30秒間寝ず飲まず考えた。 


 そこで思ったんだ、偽装自殺つまり狂言自殺で行けばいいのではないか?と。



 1遺書を書く。

 2豚の死体を跡形もなく燃やす

 3窓から脱出



 バカな我輩意外と天災かもしれない。天才かもしれない。そう!天才なのだ!

 

 さて我輩の天才具合は置いといてだ。本当にいいのか確認しなければ。



 すぐにばれませんか?

―――5,6時間稼げたら勝ちなのできっと大丈夫です

 

 豚の死体はどう調達するの?

―――きっと厨房から盗みます


 あなたの部屋は5階ですが死にますよ?

―――二階に降りてから飛び降ります。監禁されてるわけではあるまいし。


 王女が盗んでいいのですか?

―――公には死んだこともしくは追放になっているので大丈夫ですはい。幽霊への(幽霊による)自主的な御供え物です。


 頭は大丈夫ですか?

―――きっと物理的損傷はないです


「きっと」多いな。

―――……


 成程これが神のお告げですか。非常にむかつく。ならば一発なぐらせてほしい






 

 

 

 

「あなたは神のお告げですか、とうとう我輩のの頭がいかれたんですか?」「頭がいかれたんじゃないのかな?」「」


*主人公がおかしいだけで神のお告げではありません、多分

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