狩りする少女
なんか書いてたらストーリーとかじゃなく異世界の説明回になっちゃいました。
一人の少女が森の中で猪に向かって走っていた。
少女は足の回転を止めると、まるでロボゲーでロボットがジェット噴射で地面を滑って移動するかの様にして猪に向かって突っ込み、そのまま腰を落として体制を安定させ射程距離に入った猪に張り手を打ち込んだ。
猪は三メートル程度、放物線を描く様に宙を舞ってそのまま動かなくなった。
少女は猪に近づき大きめなナイフとロープを取り出すと、いとも簡単に猪を木に吊して、首の太い血管をナイフでプチプチッと切ると。
血が猪の首から頭そして牙えと伝っていきダラダラと地面に流れ落ちていく。
更に少女は猪の鼻のあいだをきった。するとさっきまでとは比べものにならない早さで血がボタボタと流れ出し地面を紅く染め上げて行く。
少女は待つ間、血抜きしている木とは違う木を背もたれに座ると目をとじた。
(こっちに来てからもう十二年か……。時が過ぎるのって案外早いもんだよな)
更式がこちらの世界に転生してからはや十二年。
私、更式は今、リスボ村の近くの森で狩りを手伝だっている。
思えば産まれてから今まで色々な事があったが余り人に教えたくない。
多分、あなた達だって小さい頃の話を人にされるのは嫌でしょう?
なに?小さくとも精神は18以上なんだからそんな恥ずかしい事は無いだろうって?
なに言ってんだ。
18だったからこそ赤ん坊の頃の出来事(食事(授乳)やトイレ(オムツ)の事など)はこっぱずかしすぎる。だから重要な所だけ報告。
私が産まれたのはリスボ村とゆう大きな山の麓の村で、外との交流は時々商人が来る程度なもので。
村での生活は自給自足と物々交換を基本として回っており。
生活用品などは時々来る商人から買っている。
商人から物を買うための外貨の入手方法は、魔力が空になった魔石を商人から買い。魔力を注入して売ることで手に入れている。
魔石とは?
魔力を貯めておける石で魔術や魔具を使う際に貯めた魔力を利用し術者の補助や魔術や魔具の自動化などを行える。
言わば魔力の電池の様なものでそれに魔力を満たすのに人間の魔力保有量では些か心許ない。
じゃあ、何故リスボ村で空の魔石に魔力を充填できるのかとゆうと。
このリスボ村は吸血族の村であり。人間(人族)の魔力保有量では難しい魔石への魔力充填も、吸血族(前の世界でゆう所の吸血鬼)の魔力保有量だと結構簡単に充填可能なので取引材料として使っている。
ここまでが村の概要。
そして、ここからが(私にとって)重要な事なのだが。
私、更式はリスボ村、つまり“吸血族の村”で産まれたとゆうわけだ。
つまり、私は吸血鬼としてこちらの世界に産まれてしまったらしい。
それと「あれ?更式って男じゃなかったっけ?」と思った人もいるのではないだろうか。
それは転生の際に性別が女になってしまったからだ。
上の二つの事に気が付いたときはかなり混乱した。
両親からしたら赤ん坊が急に大泣きし出したから焦った事だろう。
落ち着いた日の夜、夢の中で神様を呼び出してこの事を聞いた所
「はて?転生の際の種族や性別はランダムなの伝え忘れたかの?」とか言われたので全力で殴っておいた。(まあ、神様が悪い訳じゃないが、こっちにもそれに対しての心の準備があるわけだし)
「さてと、そろそろ行きますか」
っと少女とゆうか更式は目をあけ立ち上がると。
木の枝から太くて丈夫そうな物をチョイスして。その枝をへし折り血抜きしていた猪を下ろすとロープを使い器用に枝と足を縛ると枝の部分を担いで歩きだした。
少女は結局、更式でしたと
小説情報見てみたらなんかお気に入りが二十件越えてた。
正直、うううううううぅぅぅぅれえええええええぇぇぇぇしいいいいぃぃぃぞおおおおおぉぉぉぉぉ!!
さて、テストが始まるので次の更新は今回より長くかかります。