第0話:とある少年
おはよう、こんにちは、こんばんは、我暇人です。
今回、初のオリジナル作品を出させてもらうことにしました。
亀の歩行速度よりも劣る更新速度ですが、どうぞよろしくお願いします。
とある町のとある中学校にとある少年が通っていた。
黒色の髪と瞳を持ち、見て呉れに目立った特徴はなく、学業成績もずば抜けて良いわけではない。
外見からは平凡な中学生でしかない、そんな少年だが、たった1つだけ特異な才能がある。
それは、悪意のない者に対して効果はない。
それは、日常にはまったくの意味を成さない。
それは、少年自身の有益になることではない。
そして、
それは、悪意のある者に対して効果はある。
それは、非日常にはの意味を成す。
それは、他人の有益になることである。
これを正義の才能と呼ぶ者がいる。
だが、とある廚二病少年は否定する。
彼曰く、件の少年は正義の心を持って、その才能を発揮するのではない。
彼曰く、件の少年は自分が正義であろうが悪であろうが関係なく、その才能を発揮する。
彼曰く、件の少年は才能の発揮の仕方を知らない。
そんな少年のそんな才能に、廚二病少年はこう名付けた。
その名に、希望を生み出す意味を込めて。
その名に、絶望を反転させる意味を込めて。
その名に、廚二病要素を込めて。
名を【希望製造】
絶望を打ち払い、希望を作り出す才能。
後に、彼の渾名となる名前だ。