彼女に嫉妬してほしい!
「そうだ、一華に嫉妬してもらおう……!」
そう思い至ったのは彼女の恋人であるこの私。橘風花だ。
そう思い至った経緯を話すと、まず一華は私にあまり好意を伝えてくれないのだ! 好意を確認しないと不安になるのは誰でも同じだと思う。多分……
後一華は友達が多いから他の人よりは私の事を優先してくれるけども私だけを優先してくれる訳ではないのだ。恥ずかしいことに他の女の子と話してるのを見ると嫌でも嫉妬してしまう……もっと私を優先して欲しいなんて思っちゃう自分も嫌だし、そんな事を一華に言うのもなんか重い感じしちゃって嫌だし……そう思って言い出すのも少し躊躇われる。重くてめんどくさい女だって思われたくないし……
こんな風に嫌な事ばかり考えてしまってキリが無かったから決めたのだ。なんかどこかで愛情を確認するためには嫉妬させればいいみたいな事書いてるの見た気がするし。
普通に私ばかり嫉妬させられるのもなんか平等じゃないし、単純に彼女が嫉妬する姿を見てみたいという気持ちもあるし。
そんな軽い気持ちで私はこの計画を始めてしまったのであった……
☆☆☆
作戦1:友達といつもより仲良くする!
まず私が一華が友達と仲良くしてるのを見て嫉妬しているなら同じことをしてみるべきだよね。
前一華は別に友達と仲良くしてても気にしないって言ってたけど一応試してみる価値はある……はず。何事も試してみてからだよね!
そして今回の協力者は小学校からの友達である一ノ瀬陽葵ちゃん! 事情を話しては無いけどだいたいいつも一緒にいたのできっと私が何をしたいか理解してくれるはず!
☆☆☆
ダイジェストでお送りすると。
朝は基本一華と登校するので、その最中に陽葵と話したりいきなり抱きついたりしてみたり。
「風花が楽しそうで良かったわ」
普通に嫉妬とか全く見せずにこんな事を言ってくるのだ。優しい、好き……
嫉妬度5%
不安0%
***
いつもは基本一華と食べるけど昼ご飯を陽葵と食べてみたり。
「風花が一緒にご飯食べてくれるなんて珍しいな〜。嬉しいな〜」
よく考えたら最近あんま一緒にいられなかったよね……ごめん陽葵……
一華を見てみると……あっちも友達と食べてる!
しかもなんかいい雰囲気な気するんだけど! ご飯食べさせ合うな!! 私が嫉妬させるはずなのに……
普通に返り討ちを食らってしまった。悔しい。
嫉妬度10%
不安5%
***
一華と帰れる日に陽葵と遊ぶ約束をしてみたり。
「風花、今日は一緒に帰る? ……そのまま私の家とか来てもいいし」
「ごめん一華! 今日陽葵と遊ぶ予定入れちゃってて……今度絶対一華の家には行くから……」
「……全然大丈夫。楽しんできてくれればそれでいいの」
一華の家になんて中々行ける機会無いのに……! なんか申し訳なさでこんなこと辞めたくなる……ほんとにごめん一華……でもなんか一華全然気にしてない雰囲気が出てる? こういう雰囲気で意外と気にするのが一華な気はするけどな……? 少し疑いながらも結論は出ないまま一華と別れた。
そしてこの後はちゃんと陽葵とめちゃくちゃ楽しんだ。
嫉妬度50%
不安60%
***
ほぼ1週間後
ここ一週間くらい色々一華に対して仕掛けた。しかし多分ほとんど一華が動じない……こうなったらやりたくなかったけどもう1つの作戦を使うしか……
☆☆☆
作戦2:ちょっとの間避ける的なの!
やりたくなかったけど、これくらいしなきゃ彼女は表立った反応を見せないかもしれない。
どれくらいやればいいのかなんて分からないけど……とりあえず彼女が嫌がらない位のラインを見極めてやればいいはずだよね。
☆☆☆
今回もダイジェストで紹介すると。
朝の時間は癒しなので普通に一緒に登校するが、せめてもの抵抗でこちらからは話しかけない。
そうするといつも基本私から話しかけているためどうしても静かな時間が生まれてしまう。
そこで少し隣を歩く一華の顔をチラ見したら少し不安そうな顔をしているような気もして。
作戦成功してるんじゃないかって少し思う気持ちと一華に不安そうな顔をさせてしまっていたとしたら自分への罪悪感が半端なくてなんとも言えない気持ちになった。
嫉妬40%
不安65%
***
学校内では休み時間とか移動教室の時は基本一華と一緒に行動していたのだが、何かしら理由をつけて一人で行動したり陽葵と行動してみたりなどして少し一華と話すことも少なくしてみたいと思う。
休み時間はすぐにご飯買いに行ったり、毎時間飲み物買いに行ったりして潰した。流石に不自然かな……?
とりあえずこんな感じのを数日続けてみることにする。
◆◆◆
最近風花が私を避けているような気がする。
私が声をかけようとすると話しかける前にどこかへ行ってしまうし、休み時間とかは始まるとすぐにどこかに行って姿すら見えない。放課後も一緒に帰ってくれることがほとんど無くなってしまった。
それに、最近陽葵さんと行動することが多いような気がする……友達付き合いはちゃんとしようと言ったのは私だけどそこまで私より友達を選ばれると……寂しい。
今思うと、私も友達とご飯食べたり一緒に遊んだりする事はあったのだ。
その時風花はこんな気持ちだったのかと思うと、今まで自分がしてきたことに罪悪感を覚えてしまう。
やはりそのせいで嫌われてしまったのだろうか……
一旦陽葵さんに話を聞いてみるべきか……?
嫉妬30%
不安80%
◆◆◆
一華を避け始めて数日経ったある日の深夜2時頃。スマホがコール音を鳴らし始めた。なんでこんな時間まで起きてるかっていうと、うん。私も不安なんだよ……もう正直精神的には厳しくなってきてるのだよ。
スマホを取って誰からの着信かを見てみると陽葵だった。こんな時間に電話をかけてくるなんて珍しい。
こんな時間に何の話か気になるしとりあえず出てみるか。
「もしもし? こんな時間に何の用?」
「時間遅いのはごめんだけど……聞かなきゃいけないことがあって」
珍しく真面目な口調だ。決していつもをバカにしている訳ではない。
「聞かなきゃいけないこと?」
「一華ちゃんのことなんだけど……彼女の事嫌いになったの? 最近なんか避けてるっていうか関わりを拒絶してるというか……」
「私は一華の事が誰よりも好きだし、普通に何も無いのに嫌いになるわけないよ。というか一華の事を嫌いだと思ってる人間なんてこの世界に多分一人もいないし、いたとしたら私が考えを改めさせるよ」
「……そう? まぁ、うん。それなら良いんだけど……もっと直接本人に愛情表現してあげなよ? 今言ってたこととか言ってあげたら多分喜ぶよ。そうじゃなくてもせめて避けてるって誤解されないくらいにはさ。……普通に風花の身の安全のためにも」
最後の方がボソボソ話していたせいで聞こえなかった。
大したことは多分言ってないだろう。多分。
避けてるって発言には……言及しないでおく。
「分かったよ、ありがとね。……それじゃ切るよ?」
「うん、分かった。それじゃあまた後でね!」
そうして通話を切る。
もっと愛情表現するべき……か。確かに嫉妬させようとして嫌われちゃったら本末転倒だよね。
明日からは……いやもう今日なのか。今日の学校からはちゃんと一華に好意を伝えてあげよう。一緒に居て一緒にご飯を食べる。それだけで幸せだもんね。お詫びに今日の放課後は私の家にでも呼んでお家デートするのもあり。
そんなことを考えてたら既に空は明るくなってきて、そのまま夜更かしのせいか私は風邪をひいてしまったのでした。私ってほんとバカ……
***
「はぁ……こんな時に風邪ひいちゃうなんて最悪だなぁ。まぁ自業自得ではあるんだけれど」
一華と早く話が出来ないのは辛いな……まぁ一日で直して明日行けばいいだけなんだけど。別にそこまで重症なわけでも無いし。
……そう思ってた時期が私にもありました。お母さんが仕事から帰って私の体温を測ってみたら37.9℃あったんだってさ。信じられないね。どおりで体の状態が吐き気に頭痛に目眩にって感じなわけだよ。
そんな感じで当分学校には行けそうになかった。
***
風邪をひいて数日経った。もう10割完治と言っていいくらいに風邪が落ち着いてきた。しかし、思考がまともに出来るようになった状態で一人、ベッドにいる時間が長くなると嫌でも色々なことを想像してしまって少し……自分が嫌になってくるし妙に人肌が恋しくなってくる。一華に抱きつきたいな……そしてそのまま眠りたい。そんなこと出来れば良かったんだけど私が避けてる感出してたから普通に家になんて来ないよね……ほんと自業自得だ。こんな事しなければ良かったな……
そんな事を考えてると玄関の扉が開く音が聞こえる。少し早いけどお母さん帰ってきたのかな?
とか思っていると部屋の扉が開けられて。そこに居たのは一華だった。
◆◆◆
数日前。悩んだ末、私は陽葵さんに話を聞いてもらった。ついつい色々思いが溢れて午後10時から午前2時前までのほぼ4時間も話してしまったのだが彼女はちゃんと話を聞いてくれた。 誰かに話した事で大分気分的には楽になった気がする。そして、話していて彼女も風花の事をとても大切に思っている事がわかった。私も彼女は風花に必要だと思う。なんとなく、彼女だけは認められる気がした。
話終わったあと、彼女は本人に直接確認してくれたのだけれど、悪い反応では無かったらしいのでとりあえずは安心することが出来た。
でも、その日から数日経っても風花は学校に来ず、私の焦りや不安は膨らんでいく。風邪をひいていると聞いているので本当なら今すぐにでも見舞いに行きたい。そこで彼女が大丈夫そうなら彼女の真意も聞きたい。私がそう思う時、私の頭には沢山の行けない理由が湧き出てきて、それに身を任せたために、この数日間行かないという選択肢を取り続けてしまっていた。しかし、それでも心のどこかで「彼女も自分を待っているのではないか」という甘い考えをいつまでも消せずに最終的に信じて、気付いたら見舞いに来てしまった辺り私も救えないくらい彼女の事が好きで諦められなくて、夢を見がちな少女であるということなのだろう。
「久しぶり……だね。もしかしてお見舞いに来てくれたの? だとしたら嬉しいな」
「ええ。お見舞いに来たの。調子はどう?」
「調子はもう万全って感じだよ。もう無敵みたいな感じ。…………でも驚いたな。一華は来てくれないと思ってたからさ」
「……そう。元気そうなら良いのだけれど……私が貴方のお見舞いに行かないわけないでしょう?」
そう言って笑ってみせても彼女は申し訳なさそうな顔をするだけだった。
……貴方にそんな顔をさせたくはなかった。そんな顔させるくらいなら……
「今こんなことを聞くのも卑怯だと思うけど……私の事、嫌いになった?」
これほど言うのに胸が苦しくなるような言葉も中々無い気がする。それほどまでに胸が苦しい。返答次第では私たちの関係は変わってしまうのだから。
「そんな訳ない……! 一華は……私の彼女で、私の1番大切な人だよ。嫌いになんてなるわけない」
彼女から久しぶりにそういう事が聞けて少し頬が緩み、涙が出そうになる。
風花に嫌われてなくて良かった……まだ安心するには早いのかもしれないけれどそう思わずにはいられない。
……しかし、なら何故最近私を避けていたのだろう。
「なら……なんで最近私を避けてたの? 風花が私とあんまり話してくれないし、陽葵さんとずっと一緒にいるから……少し寂しかったし、しないようにしてたのに彼女に少し嫉妬してしまって……後風花に嫌われてしまったのかと思って、少し辛かった」
1度言ってしまうと止まらなくて色々な事を言ってしまった。恥ずかしい……
「えっとね……? 一華が私以外の女の子と沢山遊んでて私を優先して欲しいなって嫉妬しちゃって……それでもしかしたらもう私より良い女の子見つけちゃったのかなって思って、直接聞かれるのも嫌だろうから嫉妬させて真偽を確かめようかなって思っちゃって……他にも選択肢はあったはずなのに一華を傷つけるような方法取って泣くほど辛い思いさせちゃってごめん……責任は取るよ……別れてもらってもいいし……」
まず全てに言及したい中で気になったことがある。
泣くほどってどういうことだろう。ちょっと泣きそうにはなったけども、と思いながら目に手をやると私は泣いていた。流石に泣くなんて。それこそめんどくさい女じゃない……
というか風花は私と他の子が遊んでるのを見て嫉妬しちゃったってことよね。可愛すぎないかしら。
そして聞き逃さなかったのだけれど風花は今責任は取るって言わなかった? 責任取ってくれるって言ったはずよ。近々風花のお母様に結婚の許可を貰いに行かなければならないかもしれない。いや、お義母様?
でも、とりあえずその前に伝えておかなきゃいけないことがある。
「ねぇ風花。今回の貴方の方法は良くなかったのかもしれない。実際私もちょっと辛かったり、不安になったりもした。それでも、私は貴方のことを嫌なんてほとんど思ったことは無いし嫌いなんて本気で思ったことは無いわ。そして他の子と沢山遊んじゃってたのは本当にごめんなさい。今回経験してみて私もその辛さが分かったから、もうしないようにするとは言えないけど、できる限り配慮する。風花は今回のことを反省してるし、私は不安には思えど嫌だと思ったわけでも別にないし、これからはちゃんと愛するようにする。それで解決でいいんじゃないかしら。後、そもそもの前提が間違っているのだけれど貴方以上に良い女の子なんて私には見つけられないのよ。……それと……1回しか言わないからちゃんと聞いて欲しいのだけれど。……この世界の誰よりも、あなたを愛しているわ」
そう言い終わった後、少しの恥ずかしさを感じる。でも、言わなきゃ伝わらない事もあるって分かったから……仕方ない犠牲ね。
と思って風花の方を見ると、赤面しながら固まってる。そんな反応されると、私までまた恥ずかしくなってくるじゃない……
そこで少し待つと、風花が言う。
「一華……急にそれ言うのは反則だよ……流石に愛おしすぎる……でも、本当にそれで良いの? もう……離せないよ?」
答えは決まってる。
「そんなの本望よ。私がそれくらいで貴方を諦めると思ったら大間違い。一生離せないのは私の方なのよ」
そう言うと風花は笑って。
「一華は……本当に優しいね。うん……ありがとう。私からもちゃんと言わせて? 好きだよ」
さきほどとは別の理由で胸が苦しい。忙しい体だ。
「言ってもらえて幸せ。私も好きよ」
「1回しか言わないんじゃなかったの!?」
慌てる彼女も可愛い。一言発するだけでこんな反応が楽しめて、勘違いもすれ違いもしなくて済むならいくらでも言う。
「気が変わったの。別にいいでしょ」
「前から沢山言って欲しいなとは思ってたけど……」
「けど?」
「実際沢山言われてみると一華の破壊力高すぎて耐えられないよ……」
赤らめた顔を隠そうとしながらそんな事を呟いた訳だから逆に私が破壊された。
「そ、そう。破壊力高いのは貴方の方じゃないかしら……」
「お互い様って事だね」
「そうね」
少しの間、沈黙が流れる。この沈黙は何故か心地が良かった。
「ねぇ一華、ちょっとお願いがあって」
風花が沈黙を破る。
「なぁに?」
「ハグしてもいい? ちょっと風邪ひいて人肌恋しくなっちゃって……後最近一華にハグする機会無かったから久しぶりにしたいな……って。ダメ……かな?」
彼女は私に残った少しの理性までを溶かしかける。私じゃなかったらもう抑えられてないわ。でも彼女が悪いのだし、少しだけ譲歩してハグくらいはするべきよね。私も正直したいなって思ってたし。
「こんなこと言われて、私がダメって言うわけ無いじゃない」
風花が嬉しそうな顔をする。守りたいこの笑顔。
「ありがと!」
そうしていつ起き上がるのだろうと待っていると、彼女から催促の目線が当てられる。
「え? 私がそっちに行くの?」
「そうに決まってるでしょ。私は病人なのですよ?」
もう風邪じゃないよ、万全だよって言ってたのは誰だったかしら……こういう時だけ都合がいいのね。まぁそんなところも可愛いのだけれど。
「しょうがない、行ってあげる」
そう言って彼女のベッドに潜り込む。
そうすると彼女の方から手を回してくる。今日は、甘えさせてあげましょうか。
「さっきさ、一華に抱きしめられながら眠れたら幸せだろうなって思ってたの。叶ってうれしいな」
「ええ、ほんと嬉しいわ。今ここに貴方とこういう風にいられて」
とりあえず可愛いので頭を撫でとく。反応もかわいい。
その後はそんな感じでイチャイチャしてそのまま寝た。
こんな事があったから……私は切に願う。「これからも何かある訳でもない、普通で、だけど幸せな日々が続きますように。風花と笑い合える生活が続きますように」と。
◆◆◆
後日談
風邪をひいて一華が家に来た時から少し経った。
あの後、2人ともそのまま寝ちゃったみたいで帰ってきたお母さんに全てわかってますフェイスで微笑まれたり一華が私の親に娘さんをくださいって言い始めて何故か3秒で承諾貰ったりしたけどそれも良い思い出だ。
そういえばあの日は普通に気にしてなかったけど一華が私の家の鍵持ってた件についてはなんか前一華が家に遊びに来た時に渡してたらしい。どういうこと?? お母さん警戒心無さすぎない? とは思って聞いてみたところ、
「風花があれだけ誰かを信頼してるところなんてあんま見たことなかったから悪い子では無いのは分かったのよ。それに、あんなに風花の事を考えてくれて愛してくれる子なんて他に居ないと思うの。彼女だって結婚したい位貴方の事好きなんだし、実質家族みたいな所あるから鍵くらい渡しててもおかしくないでしょ?」
との事らしい。
お母さんにそういうこと言われるとちょっと恥ずかしいけど……てかそんなバレバレかな? いつもと同じ感じで振舞えてるとは思うんだけどな……? というか私お母さんと一華が話してるのほとんど見た事ないから、多分私が見てないところで何回か話してるってことだよね。私が見てないところで一華はお母さんに私への愛を伝えてたってこと……? 何それ可愛い。もう結婚しよう?
後一華は最近では前の2倍くらい私と一緒にいるようになって、前の4倍くらい好意を伝えてくれるようになった。そして嫉妬した時は隠さないで直談判してくるようになった。私としてはすごい嬉しいんだけど、一華が常に可愛すぎて身が持たない……! それと、私のお母さんと何故か仲良いのをいい事に私と一華のどっちかに用事が無ければ毎週家に泊まりに来るし、その度甘やかそうとしてくるのだ。問題なのはその誘惑に今まで1度も勝ててないことなんだけど……逆にいつかは私が一華を甘やかすようなことがあってもいいはずなのでその未来を目指して頑張る。甘えてくる一華はきっと想像出来ないくらいに可愛いはずだ。
というか一華は私といることが大分増えたのにそれでも友達とは上手くやってるそうだ。友達付き合いが上手くて羨ましい。
私の方の友達付き合いというと、一華は私が陽葵と仲良くするのだけは許してくれている。一華に自分に用事がない時には一緒に何してもいいと言うまでに信頼されている陽葵は一体何をしたんだろうか……ちょっとズルい……
まぁあったことといえばそれくらいで特別な何かがあった訳でも無い。でも、この普通の生活を一華と送れているということが1番幸せだって気付けたから。前よりも少しは私も成長したんじゃないかと思えるのだ。
もし面白いと思っていただけたら是非是非レビューや感想よろしくお願いします!
誤字などを発見した時は教えてくだされば幸いです




