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偽聖女と詐欺師の救世エンジニアリング~今日も科学で奇跡を偽造しています~

作者:漪月
最新エピソード掲載日:2026/02/15
魔力枯渇の時代、神々は沈黙した。だが人間の「奇跡」への渇望は、病的なまでに高まっていた。

大聖堂で、少女が光とともに浮上した。純白の光、十メートルの光翼、舞い散る光塵——完璧な「神跡」に、数千人の信徒が涙した。

「聖女様だ!」

——その熱狂を知る者は、誰もいない。

壁一枚隔てた小部屋には、信仰のかけらもない。油の匂いと焦げた臭気、そして数十の計器が並ぶ操縦台。

「出力92%、残粉15%だ。羽ばたくな、リノ」

黑衣の青年ケインが冷淡に指示を飛ばす。元・魔法工学の天才は、今日も舞台裏で「奇跡」を演出していた。

「この衣装、重すぎ!それにさっきの光、目が眩んだわ!追加料金、絶対だから!」

増幅装置越しに、聖女の声が悪態をつく。

「黙れ。あと三分で金貨の箱が満杯になる」

「わかったわよ、ブラック社長!」

祭壇で聖女は慈悲深く微笑み、光翼とともに消えた。

信徒たちは跪き、聖女の残した(工業用の)塵に口づける。

幕切れの裏側——今日も詐欺師たちの忙しい夜が始まる。
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