Awakening
ーーもう、朝?
うぅ、眩しい。一体どのくらい眠っていたんだろう。
体を起こそうとして、異変に気付く。
(なにこれ、閉じ込められてる?)
軽いパニックに陥ったが、手足を出鱈目に振り回すと(カチャ)というロックが解除されたような音がして、文字通り目と鼻の先にあった半透明のガラスにヒビが入った。
どうやら、あんまり耐久性はなかったようだ。というより、内側からの衝撃には弱かっただけだろうか。
「ぅううん…」
長い間眠っていた所為か、身体の節々が痛い。
それに、周囲の景色に見覚えがない。
全く、人が眠ってる間に何が起きたってのさ。
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僕が目を覚ました場所は、おそらく国の重要機関みたいな建物の中。
ただ、随分前から機械は稼働していないようだ。色々な部分が錆びている。
体を起こす。どうやら、カプセル状のベッドのようなものに入っていたらしい。
ん?
床に書類が散在している。
え、えすしいぴい、?
少し内容を見たが、全くわからなかった。
誰がおいたのかも、それが何なのかも。
ただ、視界、いや、正確には「色」に、違和感を覚えた。
心当たりの無い気味の悪さに眩暈がした。
一瞬。たった一瞬だけ、世界が一面灰色に見えた。
それはまるで当然のことのように思えて。視界の色が元に戻ると、美しいはずの景色だというのに得も言えぬものが込み上げてきて。
暫く吐いた。
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SCP-8900-EX - Sky Blue Sky
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