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第40話 食後の…… その2

 室内での行為は、今までになく淫らで激しかった。澪と入れ替わるようにして沙夜ちゃんと。それから、サリーナナミと同時に。最後には四人もみくちゃになって、乱れに乱れた。


 のち、露天風呂に移ってからも、行為は続く。石畳にバスマットを敷いて、泡まみれになって。風呂場の岩に手をつかせたまま、前から後ろから。俺たちは思う存分、欲情に身をまかせ、やっとみんなへばって一呼吸つく時間帯になったのだった。


「スキ♡」


 マット上で、俺の腕に抱き着いて休んでいたサリーが、顔を近づけてきた。返答かわりに、そのサリーに軽く唇を接触させる。


「つかれたか?」

「まだまだ。これからがホンバンでしょ」


 サリーがニコッと笑ったので、もう一度、キスをした。くちゅくちゅと唾液を混ぜ合いながら、舌と舌でじゃれあって。と、澪がふらりとやってきて、サリーから俺の口を奪う。


 サリーも負けじと、俺の胸をなめ始め……。夜はえんえんと続いていくのであった。



 ◇◇◇◇◇◇



 夜中の三時を過ぎたころだろうか。澪は、満足しきったと温泉にゆったりとひたり。ナナミとサリーはコーヒー牛乳が飲みたいと部屋を出ていって。沙夜ちゃんは、先ほどから別室のマッサージ器で肩もみ中。今晩はこのくらいだろうと、俺も何か飲もうと部屋を出た。


 自販機の前を通ると、卓球勝負に熱を入れているサリーとナナミがいたので、俺も一勝負加わる。


「晴斗センパイ、アタシに勝てるの?」

「そりゃあ、サッカーとかバスケならともかく、卓球なら!」

「卓球をアマく見ると痛い目にあうから! ソリャ!」


「晴斗。大昔に勝負した記憶あるけど……。完封負けしたこと、覚えてる?」

「あれは、まぐれのたまたまの偶然だ。俺が卓球でストレート負けするはずがない!」

「卓球を甘く見てるとケガするわよ! そりゃ!」


 三十分粘ったのだが、結局サリーからもナナミからも1ポイントも取れずに、自販機でポカリを買って引き下がる事となったのだった。



 ◇◇◇◇◇◇



 そして俺は、のどを潤しながら、別室のリラックスルームを訪れた。大椅子に座って肩もみをしている沙夜ちゃんの隣に座って、俺もマッサージチェアの振動に身を任せる。


 と、隣の沙夜ちゃんが、ぽつりと俺に向けてつぶやいてきた。


「良い思い出ができました」

「沙夜ちゃん? その言い方はなんか最後みたいで、さみしく感じるな」


 自然な感想が口から出ただけなんだが、沙夜ちゃんが、「え?」っと思う返答をしてきて、それ以上しばらく何も言えなくなってしまったのだった。


「ええ。ほんとうに最後になるかもしれないので」

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