未探索遺跡 B5
『ヴォイド』の探索も順調に進み、合計一時間位経ってから、地下5階のボス部屋らしき部分に着いた。
なお、『迷宮片鉄』のドロップ数は、階数+2で大丈夫みたい。
「なんとなく、ボスは居るだろうなとは思ってたけど、どんな感じだろうね?」
『前情報が全然無いからなぁ』
『今までのモンスターは、ゴブリン、角ウサギ、オオカミ、コウモリぐらい?』
『割とコウモリが少なかった気がする』
イノシシはまだなんだよね。出てきても可笑しくないのに。
…………あれか? 幅があるとは言え通路だから突進が強いイノシシは、相対的に強くなる、とか?
コウモリが少な目なのは普通にプレイヤーに対空性能持ちが少ないからじゃない?
弓矢でも現実と変わらない大きさのコウモリ(フラフラ動く)を射抜くのは難しいだろうし。
「まあ、入って見れば分かるよ」
古代遺跡らしく(?)彫刻が施された扉を押し開けていく。難点は割と重い事。
深刻なSTR不足だね。
『脳筋が過ぎる』
『まあ、今ならまだ死んでも取り返し付くでしょ』
『信じられるか? この人モンスターのレベル分からない状態でも一切の躊躇なく突っ込むんだぜ?』
『いや、ちょっと…………』
そんなドン引いたようなコメント止めて。
ちょっと位躊躇しますよ、そりゃ。すぐに攻撃を仕掛けるだけで。
そんなこんなでボス部屋に侵入する。
薄暗いそこの中央やや奥には、人型。
と言うよりもあれは…………
「スケルトン……?」
剣と大きめの盾を備えて、直立する一組の骸骨であった。
『なにげWJO初では?』
『スケさんじゃないっすか』
『あ(察し』
これは一瞬で終わるかもしれない。
――歩法 迅雷
全体重を推進力に変換して、一気に彼我の距離を駆け抜ける。
盾をすぐに構えられるようにしたまま振るわれる、古びた長剣。
タイミングはバッチリだし、盾が邪魔で正面からは避けた方が楽だけど、そうだとしても速度と威力が足りなさ過ぎる。
――歩法 旋風
しゃらりと鉄が擦れる音だけが静寂に響く。
振るわれた際のエネルギーを移動に流用して、回り込むのはスケルトンの背後。
「――砕氷!!」
太刀上流の数少ない対物攻撃を、背骨に叩き込む。
ミシミシと嫌な音が聞こえ、骨が思い切り拉げる。
でも、まだ動く。
なので――
「砕け、散れぇ……!」
――撃法 繚乱
刀を空中に放り、放つは拳の乱打。
瞬間5連撃を叩き込んで、どうやって固定されているのか分からない関節をぶん殴る。
それでお仕舞。
『レベルが上がりました。 Lv.49ー>Lv.50』
『『格闘術』のスキルレベルが上がりました。』
『『立体機動』のスキルレベルが上がりました。』
まあ、骨単体ならね。簡単に砕けるよ。
クッションとなる肉無いし。
ドロップアイテムは、『迷宮片鉄』が38個。『骨の粉末』が1個。
粉末って個で良いのだろうか? アイテム一個分ではあるんだけど。
「地下6階に行こう。どう変わるかな?」
ボス部屋の奥に出現した階段を今度は、しっかりと歩いて降りていく。
地下2階の時は正直な話、舐めてたから飛び降りたけど、ここからはどうなるか分かったもんじゃないからね。
階段を降りてすぐの部屋には、木製の扉が付いていて、更には松明状の明かりまである。
「安全な場所、だと…………?!」
ダンジョンで安全なスペースが存在することに驚きだ。
『地下1階の最初の部屋もそうだぞ』
『ラピスが瞬間的に走ってっただけ』
『一応1階に扉なかったから』
『そこで、イベントアイテムの交換できるぞ』
マジで?
ラピス Lv.50
STR:75
VIT:50
AGI:215(148)
DEX:86(76)
INT:53
MND:50
『刀術』Lv.15
『敏捷大強化』Lv.16
『格闘術』Lv.6
『雷魔法』Lv.24
『立体機動』Lv.7
『対魔斬』Lv.21
『電光石火』Lv.27
『纏魔斬』Lv.20
『識別』Lv.20
ジョブ:《侍》熟練度:40
―――――――
簡易的なステ。
お読み頂きありがとうございます。
今後も読んでくださると幸いです。




